ジエルとメーレスの結婚式 後編
子爵と父親と母親が不安そうに、リリシャの元にくる
『リリシャ、どうなっている? 何故国王陛下はじめ、王家の方が来訪していのか?』
子爵が不安そうに聞く
『え? いつもの事ですけど?』
リリシャが疑問そうに言う
『は? 何故いつもの事なんだ!! 一領主の結婚式に使者がくるだけでも、凄いことなんだぞ』
子爵が慌てて言う
『そうですか? いつもアリシア様は居ますけど』
リリシャがアリシアを見て言う
『え! あ!! それはそうでも、リリシャの結婚式じゃ無いのだから・・・』
子爵が慌てて言う
『集まりたいから、みんな来てくれただけですか?』
リリシャが微笑みながら言う
『は? 集まりたいから・・・国王陛下と仲良さそうに話している人は誰なのか?』
子爵がセレスバインを見て聞く
『あれは、セレスバイン様ですね』
『セレスバイン様? どこの貴族様だ?』
『え? メーレス様の御兄様です。 ヘルゼレスまで迎えに行きました』
リリシャが笑顔で言う
『え! 御兄様・・・ヘルゼレス王国の王子様か・・・無礼が有ったら・・・』
子爵が青ざめている
『リリシャ、どうなっているの? セレスバイン様が来訪しているから、国王陛下が来訪を?』
母親が慌てて聞く
『セレスバイン様が来なくても、集まっていたと思います』
リリシャが笑顔で言う
『メーレス様が王女様でも、国王陛下が来訪はおかしいです』
母親がリリシャを見て言う
『え? アリシア様、何故ですか?』
リリシャがアリシアを見ている
『お父様は、息抜きですわ!! お母様とお祖父様が自由にしているから、羨ましいのですわ』
アリシアが笑顔で言う
『え! 羨ましいから、来訪・・・・』
『そうですわ!! クレシア御姉様は、料理をしたいからですわ』
『え! 料理をしたいから・・・リリシャ、どうなっているの?』
母親が不安そうにしていると、みんな集まってくる
『どうしましたか?』
メリアが微笑みながら聞く
『え! どうしたら良いのか・・・わからないだけです』
母親がクレシアを見て顔がひきつる
『楽しめば良いだけですね』
クレシアが微笑みながら言う
『え! それでも御無礼が有ったら・・・』
『リベリアの英雄様の前なら、大体の事は、リベリアの英雄だからで済まされてます。 メーレス様との結婚の事も、ガベラス王国が認めています。 それ所か、大体王家の結婚式に贈る品まで贈ってきています』
クレシアが微笑みながら、贈り物が置いてある場所を見ている
『何故? ガベラス王国がそんな事を?』
『リベリアの英雄様に対しての外交ですね、リリシャ様の御兄様と知ってですが、リベリアの英雄様がガベラス王国を脅していましたね』
クレシアが愉快そうに言う
『あんな情けない国王では国が衰退します。』
メリアが笑顔で言うと、母親が慌てている
『え! そんな事を言って、問題にならないですか?』
母親がキョロキョロしてから言う
『構わないです。手出し出来ませんから!! 情けなさ過ぎるお父様なんて、無視してます』
メリアが笑顔で言うと、みんな笑い出す
『言われてしまいましたわ!! ガベラス王国が絶対に文句を言えない人に!!』
アリシアが愉快そうに言う
『え! お父様・・・王女様!!』
母親が慌てて頭を下げている
『え! 今は、マルス様の妾です!!』
メリアが笑顔で言う
『え!! 妾!! 何故!! メリアどうしてですか!!』
セクラが反応して大声をあげる
『王妃様に認めて貰いました! 正妻争いはしません!! マルス様の側に居られるなら、何でもします』
メリアが笑顔で言う
『羨ましい・・・マルス様!! 私も妾でも構いません!! マルス様と一緒に居たいです』
セクラがマルスを見て言う
『え! まだ結婚してないけど・・・勝手に王妃様が言い出しただけですから』
マルスが苦笑いすると、母親が呆然と見ている
(王女様を妾? 何故? どうなっているの?)
『面白そうな話が聞こえてきましたね』
王妃が笑顔でやってくる
『あ!!お母様が、悪い顔をしてます』
メトリシアが笑顔で言う
『メトリシア、それは言ってはダメですわ』
アリシアが慌てている
『セクラ様も妾か正妻どちらが宜しいですか?』
王妃が微笑みながら聞く
『それは・・・正妻が1番ですが・・・勝てる気がしません・・・マルス様の側に居られるなら、何でも良いです』
セクラが笑顔で言う
『マルス様も罪な人ですね! こんなに早く2人目の妾を作るなんて』
王妃が微笑みながら言う
『王妃様、冗談で話さないで下さい!! それなら誰とも結婚しません』
マルスが考えてから言うと、全員がマルスを見る
『え! マルス、本当に?』
リリシャが慌てたように聞く
『妾とか遊ばれるなら、しないよ!』
『お母様!! 辞めてください!! 遊ばないで下さい!!』
メトリシアが大声で言うと、全員が王妃を睨んでいる
『これは・・・マルス様も早く1人目を決めてくださいね! そうしないと第2夫人も決まりませんよ』
王妃が苦笑いしていると、母親が慌てている
(王妃様に失礼な事を!!)
『王妃様、居心地悪いから、旅に出ようかな?』
マルスが考えてから言うと、王妃が慌てている
『え! それは・・・ごめんなさいね、マルス様』
王妃が慌てて言うと、全員が王妃の姿を見ている
(マルスの一言の威力が凄い)
『もう遊ばないで下さいね』
マルスが笑顔で言うと、みんな顔を見合わせて笑い始める
王妃が離れていく
『リリシャ、馬車だが・・・あれは貰う訳には・・・』
子爵が少し申し訳なさそうに言う
『え!! 何故ですか?』
リリシャが驚くと、クレセとリアクラナがリリシャを見ている
『馬車の価値は、どのぐらいだ? 動く財宝のような馬車を乗っていたら、襲われそうだ』
子爵が真剣に言う
『襲われても、中に入れないですよ』
『いくら頑丈でも、穴を空けれたら終わりだろう』
子爵が真剣に見ながら言う
『穴を? 空けてくれますか? マルスが喜びます』
リリシャが笑顔で言うと、みんな笑い出す
『は? 何を・・・』
子爵が驚き、マルスを見ている
『キリシアなら穴を半日で空けれるかな?』
マルスが笑顔で言う
『そうですね! 魔力が尽きれば、穴が空きます! 全力の魔法にも耐えられましたから、簡単には穴は空きません』
リリシャが笑顔で言う
『は? 何故? 』
子爵が訳も解らずキョロキョロする
『理解しようなんて無理です!! 騎士団全員でも穴を空けれません!! マルス師匠の作った物を破壊する事なんて、マルス師匠にしか出来ません!!』
メトリシアが笑顔で言う
『オルセント号も完全に直してくれました!! マルス様に不可能は有りません』
セクラが笑顔で言う
『この建物とどっちが頑丈ですか?』
メリアが考えてから聞く
『え! それは・・・馬車の方が強化してあるよ』
マルスが笑顔で言う
『どこまでとんでもない馬車なんだ!!』
クレセが声をあげる
『マルスだからですわ!! 』
アリシアが満面の笑顔で言う
『はい! マルスだからです!!』
メトリシアが笑顔で言うと、子爵が達が諦めたように見ている
(マルスだから? なんだ!!)




