迷宮鍛練
ゴツゴツしたワームに遭遇する。ヒストリアとケニスが闘気を纏い、斬り付けていると、黒い霧になって消える
『硬い・・・』
ヒストリアが呟く
『全力で斬って、両断出来ないですね』
ケニスが微笑みながら言う
『もっと精進します』
ヒストリアが笑顔で言う
『倒してから反省してないの!! あ!! 次が来た!!』
メトリシアがケニスに言うと、ゴツゴツしたワームが近付いてくると、ケニスとヒストリアが全力で闘気を纏い、ケニスの一撃で大きく斬り裂き、ヒストリアは、闘気の刃を大きく伸ばして、振り下ろす。ゴツゴツしたワームは、完全に両断されて、黒い霧になって消えていく
『マルス師匠、出来ました』
ヒストリアが嬉しそうに言う
『全力は疲れるから、無理はしないようにね』
マルスがヒストリアの顔を見ながら言う
『はい!! マルス師匠』
ヒストリアが満面の笑顔で言うと、次に近付くゴツゴツしたワームに、ケニスが大きく伸ばした闘気の剣で振り抜き、ゴツゴツしたワームを両断して、黒い霧になって消える
『後の事を考えなければ、出来ますね』
ケニスが微笑みながら言う
『ケニス、凄い!!』
メトリシアが抱き付いて言う
『メトリシア様、はしたないですよ』
ケニスがメトリシアを見て言う
『だって嬉しいから!! それにヒストリアは、嬉しい事が有ったら、すぐにマルス師匠に報告するから』
メトリシアがケニスの顔を見て言う
『ヒストリアは、マルス師匠の事を大好きなので、仕方無いですよ』
ケニスが微笑みながら言うと、みんなヒストリアを見る
『ケケケケっケニス様!! へへへへ変な事を言わないで下さい!! マママっマルス師匠は偉大なしししし師匠です!!』
ヒストリアが耳まで真っ赤になりながら、挙動不審になり叫ぶと、ゴツゴツしたワームが近付いてくる
『ファイヤーテンペスト』
リリシャが魔法を放ち焼き払うと、みんなリリシャを見ている
『話の邪魔はして欲しくないですね』
リリシャが微笑みながら、ヒストリアを見ている
『ヒストリア、本心は?』
エミールが微笑みながら言う
『護衛役が師匠を優先するなんて・・・』
ケニスが微笑みながらヒストリア見ている
『え!! そそそそそそれは・・・マルス師匠が近くにいるから・・・その・・・』
ヒストリアが真っ赤になってうつむく
『ファイヤーテンペスト』
エミールが魔法を放ち近付く、ゴツゴツしたワームを焼き払う
『マルス師匠は、誰の事が好きなのですか?』
メトリシアがマルスを見つめて言うと、みんなマルスを見る
『え? みんな家族だから、好きだよ』
マルスが笑顔で言う
『え! みんな・・・家族だから』
メトリシアが少しがっかりしている
『マルスだから仕方無い!!』
キリシアが笑いながら言う
『ファイヤーテンペスト』
リリシャが魔法を放ち近付くゴツゴツしたワームを焼き払う
『もう! 話の邪魔しに来ないで!!』
リリシャが大声で言う
『リリシャ師匠、殲滅しましょう!!』
エミールが笑顔で言う
『早い者勝ちです』
ミリアが笑顔で言う
『あ!! 私のセリフ!! ミリア!! 取らないで!!』
メトリシアが大声をあげると、みんな笑い出す
41層を一周する
『マルス、どうする?』
キリシアが笑顔で聞く
『みんな限界だから、1度休憩かな?』
マルスが笑顔で言うと、階段の近くに戻っていく
『その後は?』
キリシアが少し不満そうに言うと、リリシャが微笑んでいる
『43層かな?』
『43層で良いよ!!』
キリシアが笑顔で言う
キリシアとリリシャとマルスが43層に向かうと、大きな鱗のような皮膚をしたスローグに遭遇すると、キリシアが闘気の刃を槍に纏わせ凪払うと、深々と斬り裂く
『このーーー!!』
キリシアが槍で突きを放ち、スローグを串刺しにすると、黒い霧になって消える
『手応え有る!! どんどんかかってこい!!』
キリシアが笑顔で怒鳴り、大きなスローグを見付け次第、凪払い進む
『はぁはぁはぁ』
キリシアが疲れたように肩で息をしている
『キリシア、今ので最後だよ』
マルスが笑顔で言うと、魔石と魔晶石を拾っている
『次行くよ』
キリシアが笑顔で言う
『次は、小部屋だから魔法の方が早いよ』
『マルス戦ってないから、あげる』
キリシアが疲れたように言うと、マルスが先頭で44層に歩いていく
小部屋の前にくる
『セイントファイヤーテンペスト』
マルスが魔法を放つと、白い炎が火の玉になりながら、次々と爆発している
『容赦無い!!』
キリシアが黒い霧が晴れるのを見て言うと、魔石と魔晶石を拾い始める
『次は少し威力をあげるよ』
マルスが笑顔で言う
『マルス、魔力上がりすぎてない?』
リリシャがマルスを見て聞く
『マテリアルコンバージョンのお陰だよ、魔力制御大変だから』
マルスが笑顔で言う
『はぁーーーマルスにどんどん離されている!! 真似できない魔法で練習なんて!! ズルい!!』
リリシャが溜め息をしながらマルスの顔を見ている
『マルスだから反則するよ』
キリシアが魔石を拾い終わり、笑っている
大部屋の前まで殲滅して進む
『マルス、どうする?』
キリシアが真剣に大部屋の中を見ながら聞く
『キリシア、ギリギリだから、帰ろう』
マルスが笑顔で言う
『え! バレてた? ・・・仕方無いな、帰るよ』
キリシアがリリシャを見て言う
『キリシアもマルスと一緒だと無茶出来ないですね』
リリシャが微笑みながら言う
『え! だって、可愛い弟だし・・・後でミリアに看病されるの嫌だから・・・』
キリシアが苦笑いして言う
『じゃあ帰ろう』
マルスが笑顔で言うと、警戒しながら41層に向かって歩いていく
『マルス師匠、お帰りなさい』
エミールが笑顔で言う
『休憩したら帰るよ』
キリシアがエミールを見て言う
『はい、キリシア師匠』
エミールが微笑みながら言うと、休憩を始めしながら、魔石の説明をしている
11層に到着すると、ルキア達が待っている
『マルス様、待ってました』
ルキアが笑顔で言う
『先に帰って欲しかったのに』
マルスがみんなを見て言う
『全員の意思です! マルス様と、どのぐらい実力が違うか知りたかったそうです』
ルキアが笑顔で言うと、リリシャとキリシアが、マルスクラスの顔を見て微笑んでいる
『マルス師匠、全員で今日は12層も殲滅できました。 この数ヵ月で100体まで倒せるようになりました』
カミラが笑顔で言う
『今日ぐらいは、一緒に迷宮を出たいそうです』
ルキアが笑顔で言うと、全員が笑顔で頭を下げる
『いつまでも話していても仕方無いでしょ!! 帰るよ!! 付いてきなさい』
キリシアが笑顔で言うと、歩いていく
『カミラ、最後方の警戒は任せた!』
マルスが笑顔で言うと、みんな生徒達も歩き始める




