歓迎の食事会 後編
『リリシャ、1つだけ教えて欲しい・・・リリシャ達の1日で受け取った最大金額はいくらなのか?』
クレセが不安そうに聞く
『キリシア、いくらかな?』
リリシャがキリシアを見て聞く
『いくらだったかな? マルス』
キリシアがマルスを見て聞く
『え? 確か・・・ヘルゼレス王国に行く時だから、金貨2800枚位だったかな?』
マルスが考えながら言う
『あ!! そうだった!! あの時31層と32層の魔石買い取ってくれなかった!! バイルどうなっている?』
キリシアがバイルに聞くと、クレセが驚いている
『聞いてないが・・・王都のギルドには、聞いておきましょう』
バイルが考えて言う
『クレセお兄さん、2800枚だそうです』
リリシャが笑顔で言うと、リアクラナが驚きの余り、目を見開き固まっている
『リリシャ・・・リリシャ達の資産はどのぐらいなのだ?』
クレセが青ざめながら聞く
『マルスどのぐらい?』
リリシャがマルスを見て聞く
『え? 知らない!! バイルどのぐらい?』
マルスがバイルに聞くと、キリシアが笑っている
『え! この頃売って貰ってないので・・・10万枚は越えていたと思いますが、魔導具の方が価値が高いと思います・・・1つで1万枚越える魔導具も沢山お持ちですよね?』
バイルが考えて言う
『そんな価値の魔導具有ったかな?』
マルスが考え込むと、フローネが頭を押さえながら苦笑いしている
『マルス師匠の武器と防具と窯類は、相当な価値です。 ゴーレムの鉱石の取引価格が価格なので、1万枚の価値を越えています』
エミールが微笑みながら言う
『あの窯か? 確かに凄い価値だな!!』
ウイントレスが大声で笑い始める
『マルス、自覚が無いのは良いですが・・・この屋敷でも、金貨数十万枚の価値になりますよ・・・』
フローネが溜め息混ざりに言う
『え? そんなにするのですか!! 気合い入れて作ったけど、そんな価値は無いですよ!!』
マルスが驚いて言う
『マルス、壁の強度はどのぐらいにしましたか?』
リリシャが笑顔で聞く
『リリシャの最大威力で壊れないぐらいかな?』
マルスが考えて言うと、みんな笑い出す
『マルス師匠、破壊は出来ますか?』
エミールが笑顔で聞く
『魔法玉の魔力が無くなったら、壊せるかな?』
マルスが考えて言う
『魔法玉は、どのぐらいで無くなりますか?』
『わからない!! だから試している最中だよ』
マルスが考えて言う
『魔法玉の価値は、どのぐらいですか?』
リリシャが笑顔で聞く
『フローネ先生、どのぐらいの価値ですか?』
マルスがフローネを見て聞く
『材料はどのぐらいでしたか?』
フローネが考えながら聞く
『魔石100個ぐらいから作りました』
マルスが笑顔で説明をしていると、リアクラナとクレセが呆然と聞いている
『マルス、価値は不明ですね・・・無理矢理価値を言うなら・・・金貨100万枚ぐらいにしましょう』
フローネが笑顔で言うと、ウイントレスが笑い出す
『フローネ先生、面倒になりましたか?』
リリシャが微笑みながら言うと、みんなフローネを見る
『価値を調べる為の基準が有りません!! 比べる物は・・・オルセント号ぐらいです』
フローネが微笑みながら言う
『オルセント号の方が凄いです!!』
マルスが大声で言う
『どんな改造をしたのですか?』
フローネが真剣な顔になり聞く
『対した事はしてないですが・・・外装は4層構造の紋様魔法に紋章魔法で、推進装置は、魔火石と魔風石を利用した多段推進装置に改造しました! 魔導砲は、魔晶石を使った保護装置を追加してあります』
マルスが笑顔で説明をしている
『マルス、やっぱり・・・完全に改造していたのですね』
フローネが頭を押さえながら言う
『マルスだから仕方ないです!!』
リリシャが笑顔で言う
『オルセントが可哀相だったから・・・岩程度でもう破損はしません』
マルスが笑顔で言う
『解ったか? クレセ殿』
ウイントレスがクレセとリアクラナを見て言う
『とんでもない事は解りました』
クレセが青ざめながら呟く
『リリシャ、マルス様がどれほど恐ろしい人か解りました・・・意味不明な魔導具を作られるのですね』
リアクラナが疲れたように言う
『リベリアの商会の1月の稼ぎも全部受け取らない、英雄殿に資産を聞く方が悪いと解ったか? 人の考えが及ばない英雄殿に、常識的な事を言わないように!! 何も考えず、秘密にするように!! 相手は、国王より偉い英雄様だ!!』
ウイントレスが笑顔で言う
『は? はぁぁーーーー!!ここここっ国王より偉い!!』
クレセが叫ぶと、リアクラナが見ている
『英雄殿は、数ヵ国の国王が後ろ楯だからな!! 下手に怒らせると、各国から文句の嵐だぞ!! 気を付けるように!!』
ウイントレスが睨みながら言う
『数ヵ国・・・』
クレセがウイントレスの顔を見て、息を飲み込む
『御父様!! 脅しすぎです!! マルス様は本当に優しい良い御兄様です!!』
クリスが笑顔で言う
『あ!! クリスちゃんが、マルス師匠を御兄様と呼びました!!』
ミリアが驚いて言う
『はい! ミリア御姉様』
クリスが笑顔で言う
『ミリア御姉様・・・・凄く嬉しい!!!』
ミリアが満面の笑顔で言うと、みんな微笑みながら見ている
『私は?』
メトリシアが期待した目で聞く
『メトリシア様です』
クリスが笑顔で言う
『え! 御姉様と呼んで良いですよ』
メトリシアが慌てて言う
『え! んー・・・やっぱりメトリシア様です』
クリスが笑顔で言うと、みんな笑い出す
『クリスちゃん・・・』
メトリシアががっかりしていると、みんな爆笑している
『メトリシア、いつもの行動で、御姉様と呼んで貰えないのですよ』
エミールが微笑みながら言う
『エミール御姉様・・・クリスちゃんが・・・』
メトリシアが呟く
『クリスちゃんもメトリシアと仲良くしてくださいね』
エミールが微笑みながら言う
『は~い! エミール御姉様』
クリスが笑顔で言うと、メトリシアが羨ましそうにクリスを見ると、リアクラナとクレセが苦笑いしている
『後でお勉強しましょうね』
エミールが微笑みながら言う
『エミール御姉様、嬉しいです!! 魔法教えてください』
クリスが嬉しそうに言う
『クリス、ほどほどに・・・魔法学院で苦労するぞ』
ウイントレスが苦笑いしている
『まだまだ初心者なので、合格出来るように努力します』
クリスが笑顔で言う
『フローネ師、常識を教えて欲しい・・・』
ウイントレスが苦笑いしている
『クリスちゃんの常識は、教育係がやってます』
フローネが微笑みながら言うと、みんな笑い出す
『フローネ師・・・もう失敗しないように教育係を付けたが、安心は出来ない』
ウイントレスが呟く
『はぁ・・・マルス達に常識を教えられなかったのが、大失敗するね』
フローネが呟くと、みんな笑っている




