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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第17章 オルセント王国の危機と北の国
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歓迎の食事会

リビングに向かうと、ウイントレスがフローネと話している

『やはり国家機密が追加されたか・・・』

ウイントレスがキリシアを見て言う

『オーガが悪い!!』

キリシアが笑顔で言う

『もう少し遅かったら、オルセント王国の王都も陥落していたのは、事実だからね』

マルスが笑顔で言う

『マルス達が暴れたから、大穴何個空けた!!』

キリシアが愉快そうに言う

『大穴は、ミリアが空けただけでしょ』

マルスが笑顔で言うと、ウイントレスが苦笑いする

『先に行って殲滅しておいて、文句言わない!!』

『ギリギリだったでしょ?』

『ギリギリでも、殲滅したら、取り分が無くなる!!』

キリシアが大声で言う

『取り分が無くなるのは、リリシャ達が殲滅するからでしょ』

マルスが笑顔で言う

『見付けたら、焼き払いますよ』

リリシャが笑顔で言う

『マルス!! 私の分を残してくれるように言いなさい!!』

『はぁ・・・この子達は、この調子でオーガやキングオーガを殲滅して、ラーゼリア王国も広範囲焼き払ったのですから』

フローネが呟く

『どれほどの広範囲か気になるが、国外だから気にしないようにする』

ウイントレスが苦笑いしながら言う


『あ!! お兄ちゃん!! お帰りなさい』

レティナが笑顔で言うと、イリアとクリスとナディアが入ってくる

『レティナ、ただいま』

マルスが笑顔で言う

『御父様、暇なのですね』

クリスが呟く

『クリス、たまには家に帰ってきなさい』

ウイントレスが呆れながら言う

『家に? ここが家です』

クリスが笑顔で言うと、ウイントレスががっかりしている

『クリス・・・英雄殿に迷惑だけは、かけないでくれ』

ウイントレスが諦めながら言うと、みんな笑っている

『ウイントレスも娘の育て方を間違いましたね』

フローネが微笑みながら言う

『フローネ師、どうしたら良いと思う?』

ウイントレスが真剣にフローネを見て言う

『もう無理ですね・・・手に追えません』

フローネが微笑みながら言う

『フローネ師も常識を教えられてないだろ? どうするつもりだ?』

ウイントレスが言うと、みんなフローネを見る

『マルスに常識を教えるより、常識を合わせてあげると楽ですよ』

フローネが笑顔で言う

『諦めたか・・・1国を救い、1国を脅して帰ってくる人に常識も何も無いか・・・』

ウイントレスが呟く


日が暮れると、庭にテーブルを出して並べ始め、リアクラナとクレセを呼びにクレカが行き、案内している

『今日は、何かのパーティー?』

リアクラナが並ぶ料理を見て呟く

『歓迎の食事会です。お客様』

クレカが笑顔で言うと、クレセが驚いてみている

『全部・・・魔法のランプ・・・それに人が多い』

『キリシア様とマルス様とリリシャ様の弟子達と下女と下男です。』

クレカが微笑みながら言う

『そうでしたね・・・』

リアクラナが周囲を見て呟く

(リリシャ、どのぐらいの金持ちなの?)


『リアクラナ、こちらへどうぞ!!』

リリシャが微笑みながら言うと、ウイントレスの正面を案内する

『え! ウイントレス公!!』

リアクラナが驚いて叫ぶと、クレセが慌てて頭を下げる

『堅くならなくて良い!! 英雄殿の屋敷では肩書き等無いに等しい』

ウイントレスが微笑みながら言う

『美味しい料理を食べたくて居残っていた暇な人です』

クリスが笑顔で言うと、みんな見て、笑い出す。リアクラナとクレセが驚いてクリスを見る

(この子、何故失礼なことを!! 大変な事になります!! どうしましょう?)

『クリスちゃん、失礼ですよ』

リリシャが微笑みながら言う

『事実です。 料理をさっきから嬉しそうにつまんでいます』

クリスが笑顔で言う

『クリス・・・たまには、館に戻ってきなさい』

ウイントレスが苦笑いしながら呟く

『ここが家です!! 帰りません!!』

クリスが笑顔で言うと、みんな笑っている

『娘の育て方は、難しい・・・リアクラナ殿、気を付けるように』

ウイントレスが苦笑いしながら言う

『え! お嬢様なのですか? 何故ここに?』

リアクラナが驚いてクリスを見ている

『英雄殿の屋敷に居候だ!! 帰るように説得して欲しい』

ウイントレスが苦笑いする

『帰らないです!! それに魔法学院に通います!』

クリスが笑顔で言うと、みんな笑っている

『ウイントレスも娘達には、何も言えないのですから・・・もう少し話し合う時間を作りなさいね』

フローネが微笑みながら言うと、ウイントレスがフローネと話し始める


『リリシャ、どうして、こんなに魔導具が・・・どれだけ裕福なのだ?』

クレセがリリシャを見て聞く

『魔導具は、マルスが作りましたよ』

リリシャが微笑みながら言うと、リアクラナが真剣な顔で聞いている

『マルス殿が? この魔導具、王城のパーティーで見たが・・・』

『マルスが貸しています』

リリシャが笑顔で言う

『貸している・・・王都の貸し出し商会は、もしかして、マルス殿の?』

クレセがマルスを見ながら言う

『マルスの商会です』

『そうか・・・それでこの豪邸が建ったのだな・・・』

『クレセ御兄様、この屋敷は、迷宮で集めた魔石で買いましたよ』

リリシャが微笑みながら言う

『は? そんな事無いだろう!!』

クレセが信じてない雰囲気で言う

『事実です。21層の魔石を400個位で余裕です』

リリシャが笑顔で言う

『400個? そんなに高い金額にならないだろ?』

クレセが笑いながら言う

『大魔石1個金貨5枚ですから、金貨2000枚になります』

リリシャが笑顔で言う

『は? 金貨2000枚!! 何故!!』

クレセが驚いて叫び、リアクラナが考え込んでいる

『計算も出来ないのですか? 大魔石400個ですよ! 冒険者ギルドに聞いてくださいね』

リリシャが微笑みながら言う

『そんなバカな!! 金貨2000枚だぞ!!』

クレセが驚きながら言う

『ルメイル!! 説明役呼んできて!!』

キリシアが笑いながら言うと、ルメイルが苦笑いして歩いていく

『え? 誰を呼ぶのですか?』

リアクラナがルメイルの後ろ姿を見て呟く


『キリシア殿、御招待ありがとうございます』

バイルと奥さんがやってくる

『リリシャのお兄さんに、魔石とか説明しておいて!!』

キリシアが笑いながら言うと、バイルが、クレセとリアクラナを見て笑い出す

『失礼、クレセ様、リアクラナ様、御結婚おめでとうございます。 リベリアの冒険者ギルドのギルドマスターをしています』

バイルが笑い終わり、挨拶をする

『え!ギルドマスター・・・クレセです。よろしくお願いいたします』

クレセが慌てて挨拶をすると、ウイントレスが見ている

『聞きたい事なら何でも教えますが、リベリアの英雄の名前は秘密にしてください! 怒るとどうなるか解りますね』

バイルが笑顔で言うと、リアクラナとクレセと話し始め、クレセが徐々に青ざめていく

(リリシャ!! どこまでとんでもない事を!! 魔導具貸し出し商会のオーナーで、英雄なんて下手な事をしたら・・・あの笑みが・・・恐ろしい!! あの領地も代金を受け取らないのは、必要ないからなのか?)





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