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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第17章 オルセント王国の危機と北の国
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ヘルゼレス王国訪問

ヘルゼレス王国の王都が見えてくると、シルフィード号は、ゆっくり降下して、港の海軍の船に近付く

『王太子セレスバイン様に用が有ります』

ヒストリアとオルガーが大声で言う

『英雄様!! 少しお待ちください』

海兵が慌てて答えると、使いが王城に走っていく


『港町ですね・・・町に活気も有りますね』

王妃が並ぶ船と港で積み降ろししているのを、見ながら微笑んでいる

『前の時は混乱してましたので・・・ゆっくり港を見れませんでした』

メリアが笑顔で言う

『あそこが迷宮です!! 2ヶ月通いました』

メトリシアが指差しながら、思い出話をしている


『ふふふ、メトリシアは楽しんでいたのですね』

『オルガーとオリスとイースに町中を案内して貰いましたから』

メトリシアが王妃を見ながら言う

『メトリシアぐらいですね・・・多くの国を訪問した王族は』

『はい! マルス師匠が行く場所なら、どこまでも付いていきます』

メトリシアが満面の笑顔で言う

『早く側室にして貰いなさいね』

王妃が微笑んでいる

『え? 側室・・・正妻が良いです!!』

メトリシアが睨みながら言う

『頑張りなさいね・・・』

王妃が微笑んでいる

(先に側室におさまった方が、後が楽なのですが・・・)


騎士団や馬車が港に到着すると、馬車からセレスバインが降りてくる

『セレスバイン様、着陸場所どこか有りますか?』

マルスが笑顔で言う

『王城の裏に案内させます』

セレスバインが大声で言うと、馬車に乗り王城に進んでいく。シルフィード号がゆっくり後を付いていき、騎士の案内する場所に着陸する


『英雄殿、本日の御用件は?』

セレスバインが笑顔で聞く

『メーレス様の結婚式に招待に来ました』

マルスが笑顔で言う

『メーレスの? 国を空けるのは・・・国王陛下が待っています』

セレスバインが考えてから言うと、セレスバインの案内で部屋に向かう


セレスバインが国王と相談をする

『メーレスの結婚式の招待ですか?』

国王が考え込んでいる

『表向きは、その通りですわ』

王妃が微笑みながら言う

『表向き? ついでに後始末ですか?』

国王が王妃を見ながら言うと、セレスバインが驚いている

(誰だ? 言い方からして、貴族か? それとも外交担当か?)


『相当な事ですから、ガベラス王国の公爵領に、クレゼオルド・リオンド公爵領に、オルトレス・ガゼラス王国領・・・処理しきれません!!』

王妃が微笑みながら言う

『クライドルト王国も、リベリアの英雄殿が飛び回ると大変ですな』

国王が苦笑いしている

『ラーゼリア王国が崩壊して、オルセント王国が危機に陥り、まだまだ大変な事が続きます。 1度王族同士話し合いも必要と考えています。こちらが親書ですわ』

王妃が思い出したように親書を出すと、国王が読みはじめて、溜め息をしている


『北の王国が危ないのですな・・・ガベラス王国も、跡継ぎが居なく不安定になってますが・・・』

国王が考えて言う

『現国王の3人の王女は、マルス殿が養ってますので、安心してください。 メーレス様も仲良しなので、ガベラス王国がカーレスト諸島に侵攻は出来ないでしょうね』

王妃が微笑みながら言う

『お仕置きに行ってきますか?』

キリシアが笑顔で言う

『次は、王都に大穴を空けましょう』

メトリシアが笑顔で言う

『どのようにお仕置きしましょうか?』

リリシャが微笑んでいる

『この言葉をワザワザ国王に伝えて、脅してあります』

メリアが笑顔で言うと、みんな笑っている

『安心しましたか?』

王妃が微笑みながら言う

『ガベラス王国も、リベリアの英雄殿を敵に回せないのですな・・・』

国王が考え込んでいると、セレスバインが溜め息を吐いている

(1国の国王を脅した? ガベラス王国メリア王女様が言うなら安心だが・・・この女性何者だ?)


『お腹空いたな・・・』

キリシアが呟くと、セレスバインを見ている

『英雄殿、料理を準備させます』

セレスバインが笑いながら言う

『ゆっくり食べれるの久々だから、楽しみにしてきました』

メトリシアが笑顔で言う

『この子達は・・・ご飯を要求するとは・・・』

フローネが呟く

『キリシアのいつもの調子ですね』

リリシャが微笑んでいる

『歓迎の宴など不必要ですわ!! 他国の美味しい料理が食べたいですわ』

王妃が笑いながら言う

『因みにまだ正式な挨拶をしてませんが・・・』

セレスバインが苦笑いして言う


『気にしませんわ!! ただの家出娘達が羨ましいといつも思っている母親ですわ』

王妃が笑いながら言うと、みんな王妃を見ている

(アリシア御姉様の真似を・・・楽しんでます)

『家出娘が羨ましい母親ですか・・・』

セレスバインが苦笑いしていると、国王が驚いて王妃を見ている

(家出娘・・・メトリシア王女の事か? まさか!! 王妃様が来訪とは!!・・・クライドルト王国の王族は自由だな・・・メーレスも自由だが・・・)

『そうですわ!! 堅苦しいのは、面倒ですわ』

王妃が微笑みながら言う

『堅苦しいのは・・・メトリシア様の御母様とお呼びした方がよろしいですか?』

国王が苦笑いして聞く

『娘のお知り合いに挨拶に伺いましたわ! 堅苦しいのは、面倒で時間の無駄ですわ』

王妃が笑顔で言う

『英雄殿の影響ですか・・・後程、少し御相談をお願いします』

国王が言うと、セレスバインが頭を押さえて苦笑いしている

(1国の王妃が、お忍びで来訪とは・・・堅苦しいのは無しで済むのか? ・・・メトリシア王女様にメリア王女様まで簡単に遊びに来ているのか? リベリアの英雄殿の近くなら安全だが・・・何を考えているのだ!!)

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