王妃の頼み事
メトリシアとアリシアとミーレスとサトメルとレセナとメリアとヒリアが帰ってくる
『メトリシア、ジエルの結婚式何時だったかな?』
マルスがメトリシアに聞く
『え? 確か・・・あれ? 何時でしたか? えーと、アリシア御姉様聞いてますか?』
メトリシアが考えてから聞く
『そう言えば聞いてませんでしたわ』
アリシアが考えて言う
『え? 確か、10日後ぐらいだったような・・・クレシア様なら知っていると思いますけど』
レセナが考え込んでいる
『招待状って無いのかな?』
マルスが考えながら聞く
『あれ? 招待状ですか? 誰が手配をするのでしょうか?』
メトリシアが苦笑いしている
『クレシア様に確認しますね』
メリアが考えてから言う
『誰が準備をしているのかな?』
『え? そう言えば、何も決めてないかも・・・メーレス様のドレス出来ているの?』
リリシャが考えながら言う
『あ!! 出掛けていて聞いてないです』
メトリシアが声をあげる
『メトリシア、クレシア様と王妃様に確認してきて・・・仕切る人が居ないのかも』
マルスが考えながら言うと、みんなメトリシアを見る
『はい、マルス師匠! すぐに聞きに向かいます』
メトリシアが笑顔で言うと、ヒストリアとエリスナが一緒に出ていく
メトリシア達が帰ってくる
『マルス師匠!! お母様に確認してきました!! 10日後の予定みたいですが、招待状は無いそうです!! 招待するのは、リベリアの英雄関連の人と王族だそうです!!』
メトリシアが笑顔で言う
『10日後・・・あれ? 招待客はジエル御兄様が決めるのですか? それとも王妃様?』
リリシャが考え込む
『えーと、ジエルさんの知り合いは、式場が式場なので、呼んでないそうです。 家族のみです』
『リリシャ、ちょっと、セレスバインさんを呼びに行く? メーレス様も喜ぶと思うし』
マルスが考えながら聞く
『聞きに行きましょう』
リリシャが笑顔で言う
『やっぱり・・・明日の朝、お母様が相談に来るそうです』
メトリシアが笑顔で呟く
『え? 想定の範囲?』
マルスが驚き、メトリシアを見る
『お母様に聞いてください』
メトリシアが笑顔で言う
翌朝、朝食を食べていると、王妃とヘルトがやってくる
『リリシャ殿、実はお願いが有ったのですが・・・ヘルゼレス王国まで行けますか?』
王妃が真剣な顔で聞く
『え? 何故ですか?』
リリシャが驚いて聞き返す
『ちょっと、メーレスの結婚式の招待が口実ですが、色々後始末の相談ですわ』
王妃が笑顔で言う
『マルス、良いのかな?』
リリシャがマルスを見る
『キリシア、どうするの?』
マルスがキリシアを見る
『料理食べに行こう!! フローネ先生も良いですか?』
キリシアが笑顔で言うと、部屋を出ていき、みんな笑っている
『あの子は・・・すぐに飛び立つつもりですね』
フローネが苦笑いしている
『ヘルトは、結婚式の準備をしていなさい』
王妃が笑顔でヘルトを見ている
『え? もしかして、行かれるのですか?』
ヘルトが苦笑いしている
『数日なら、出掛けてもクレシアが居ますので、大丈夫でしょう。親書も持ってきてますよ』
王妃が笑顔で親書を見せている
『お母様、もしかして、最初からそのつもりで?』
メトリシアが驚いている
『娘達ばかり出掛けているのですから!! 飛空艇なら快適ですよね? 最強の護衛付きです』
王妃が笑顔で言う
『御母様が来訪なんて、驚きます』
メトリシアが笑顔で言う
『お忍びなので、歓迎パーティーは、無しにして欲しいですね・・・いつもしてないですよね?』
王妃が笑顔で言うと、みんな準備を始める
みんなシルフィード号に乗り込みはじめる
『御母様もずるいのですの』
アリシアが少しむくれながら言う
『アリシア、来年ウルシナ公国に行ったら、もう出掛ける事は出来ないでしょうね・・・留守番は任せましたよ』
王妃が笑顔で言う
『御母様・・・』
アリシアが呟く
『メリアも早く乗りなさいね』
王妃が見送ろうとしていた、メリアを見て言う
『え? 何故ですか?』
メリアが驚いている
『行かないつもりでしたか? ガベラス王国を通り抜けるのに、案内もしてくれないのですか?』
王妃が笑顔で言う
『行ってきなさい』
ヒリアが微笑みながら言うと、メリアがマルスを見てからシルフィード号に笑顔で乗り込む
『御母様、何か企みでも?』
メトリシアが王妃を見ている
『メリアは、話し相手ですわ!! それに公爵領も通りますよね?』
王妃が笑顔で言って、乗り込んでいく
『何を考えているのですか?』
メトリシアが王妃の後ろ姿を見ながら呟く
シルフィード号が上昇を始めると、キャス号とベアーズ号とクーレセス号が後ろを付いて飛んでいく




