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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第17章 オルセント王国の危機と北の国
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グラベルとドワーフ

グラベルの鍛冶屋に到着する

『あ! マルス様、すぐにグラベルを呼んできます』

奥さんが微笑みながら言うと、グラベルが出てくる

『今日は何の用だ』

グラベルが全員を見てから聞く

『ちょっと、このドワーフに鍛冶場貸してくれない? ちょっと作って貰いたい物が有るから』

マルスが笑顔で言う

『は? 貸せだと!! 依頼しないのに貸せか!!』

グラベルが驚いて叫ぶ

『ダメかな?』

マルスが笑顔で言う

『あんた、借りを返しておいた方が良いよ』

奥さんが微笑みながら言うと、グラベルが考え込んでいる


『弟子用の鍛冶台なら良いぞ!!』

グラベルが考えてから言う

『え! つまらない!! 折角説得する為の言い訳を考えたのに!!!! 断ってください!!』

メトリシアが大声をあげる

『え! ・・・』

グラベルが苦笑いすると、みんな笑っている

『もう!! マルス師匠、断られてください!! 折角楽しみにしていたのに!!』

メトリシアがマルスに言うと、奥さんが大笑いしている

『断らないといけなかったのか?』

グラベルが苦笑いして、メトリシアを見ている

『断ってくれないと!! ヘルト御兄様の出番が無くなったでしょ!! ヘルト御兄様の威厳が出ないでしょ!!』

メトリシアが大声で言うと、ヘルトが後ろで頭を押さえている

『ヘルト王太子殿下!!』

グラベルが、ヘルトを見て慌てて頭を下げる

『付き添いだ・・・グラベルもマルス殿の依頼を簡単に受けるのか?』

ヘルトが苦笑いしながら聞く

『依頼を出してくれない!! 依頼を出して欲しくても、全然だしてくれない!!』

グラベルが大声で言うと、奥さんが笑っている

『作る物が無いからね』

マルスが笑顔で言う

『何か依頼を出してくれ!! リーネの杖だけだと足らないぞ!!』

『・・・無いね!』

マルスが考えてから言うと、グラベルが落ち込んで、みんなが爆笑している

『マルス殿が相手では、仕方無いな・・・』

ヘルトが諦めたように言う


『あ! 工房を借りる、お返しに大魔石何個ぐらい必要?』

マルスが笑顔で聞く

『え? 沢山預かっている・・・代金を受け取ってくれ!』

グラベルが苦笑いして言う

『明日大魔石でも、大きな魔石でも欲しい魔石あげるね』

マルスが笑顔で言うと、みんな笑っている

『はぁ・・・これが貸す理由か・・・マルス殿だな』

ヘルトが納得して笑っている

(まさか、大魔石直接渡したのか? 大魔石持っているのマルス殿達だけだ・・・)

『ギルドに依頼しても買えないから、欲しいが・・・代金は受け取ってくれ!! どのぐらいの価値が解っているのか!!』

グラベルが大声で言う

『エミール、任せた!!』

マルスが笑顔でエミールを見ている

『メリアに任せましょう・・・大魔石1袋位で工房借りる方向で良いと思います』

エミールが笑顔で言うと、みんなグラベルを見ている

『グラベル、決まったから、明日誰かに届けさせるね』

マルスが笑顔で言うと、ヘルトが頭を抱えて苦笑いしている

(グラベルの話は聞かないのか? 大魔石1袋? どのぐらいの数だ? そもそも、ギルドに買い取って貰ってないのか?)


『大魔石は欲しいが・・・いい加減代金を受け取ってくれ』

グラベルが大声で言うと、ドワーフ達がマルスを見ている

『借りる代金代わりの大魔石です! 足りないなら、2袋でも、40層の魔石でも良いですよ!!』

エミールが微笑みながら言うと、グラベルが頭を押さえて、諦めたように考え込んでいると、奥さんが笑いながらグラベルを見ている

(いや、大魔石追加を渡す前に、代金を受け取ってくれ!! 依頼もリーネ殿の杖しか作らせて貰えてない・・・ 話を聞いてくれ・・・)


グラベルが、ドワーフを工房に案内をしている

『マルス様、断っていたら、どんな風に説得をするつもりだったのですか?』

奥さんが微笑みながら聞く

『ヘルト御兄様から、貸すように命令をして貰おうとしてました!! ドワーフの技術を盗めと言うつもりです』

メトリシアが笑顔で言う

『え! もしかして、その為に王太子殿下が同行を?』

奥さんが驚いている

『家具の依頼の説明に来たついでだ・・・マルス殿の依頼の仕方がわかった・・・問答無用で魔石を渡すなんて・・・ ドワーフ達もマルス殿の恐ろしさ、少しだけ解っただろう・・・』

ヘルトが、ドワーフ達を見て言う

『英雄様ですから、凄いのは解っていましたが・・・家具が王族用なんて聞いてません・・・ 』

ドワーフが苦笑いして呟く

『あ!! アリシア様の祝いの家具も頼もうね』

マルスが笑顔で言う

『あ!! はい!! メーレシア様にも伝えておきます』

メトリシアが笑顔で言う

『レセナ様も必要だよね』

マルスが笑顔で言う

『レセナ様にも見て貰いましょう』

メトリシア笑顔で言う

『良い物を作ってくださいね』

マルスが笑顔で言うと、みんな笑っている

『全力で作ります・・・』

ドワーフ達が頭を下げて言う

(アリシア様? レセナ様? 誰だろう? 聞いたらいけない雰囲気だが・・・)


『良い鍛冶場だ!! 腕も良いぞ!!』

ドワーフが満足そうに言う

『良い鍛冶師だ!! ドワーフ族と言えば、ドワーグニのランゼス師が有名だがな』

グラベルが笑顔で言う

『ここまで名が知られているのか? 我が師も生きていたら、喜ぶぞ!!』

ドワーフが笑いながら言う

『へ? 師だと・・・まさか、ランドレールか?』

グラベルが呆気を取られたように聞く

『ランドレールだが、光栄だな!!』

ドワーフが大笑いしている

『え? マルス・・・とんでもない名工を連れてきたのか?』

グラベルが青ざめながら言う

『え? 名前聞いてないよ! グラベル知り会いだったの?』

マルスが笑顔で言う

『聞かれないから、言ってないぞ!! 英雄殿も名乗らないからな!!』

『職人は腕が有れば良いだけだよね』

マルスが笑顔で言う

『その通り!! 実に良い英雄様だ!! 剣も楽しみにしてくれ!!』

ドワーフが笑っている

『じゃあ屋敷に帰ったら、剣の希望をレーゼンとケーレスに聞くね』

マルスが笑顔で言う

『あれをやるのか? 羨ましいが驚くぞ』

グラベルが思い出し笑いをしている


『あ! グラベル、ヒストリアの剣砕けちゃったから、ギレリムに作り直して貰ったよ』

マルスが思い出して言う

『は!! 壊れたなら、教えろ!! 悔しい!! ギレリム等に奪われるとは!!』

グラベルが大声をあげる

『剣が耐えられなかったから、仕方無いよ! 聖光の剣も砕けたから』

マルスが笑顔で言う

『剣が耐えられなかった・・・』

グラベルがヒストリアを見る

『マルス師匠が凄い剣を作ってくれました』

ヒストリアが笑顔で剣を見せる

『何だ!! 青い剣!! この魔力!! 底が知れない!!』

グラベルが大声をあげて、剣をじっくり見ている

『青い・・・伝説のブルーミスリルか? 羨ましい』

ランドレールが剣を真剣に観察している

『ヒストリアの戦いは、青い太刀筋の光が見えて、綺麗ですよ』

メトリシアが笑顔で言う

『凄く気に入ってます! マルス師匠が守ってくれているようで、本当に嬉しいです』

ヒストリアが満面の笑顔で言う

『マルス師匠は、譲りません!!』

メトリシアが急に大きな声を出す

『あ! ヒストリアもメトリシアも大胆な発言です』

ミリアが笑顔で言う

『え? 大胆な発言・・・え! あーーーーー!! えーと、マルス師匠・・・マルス師匠が近くにいて・・・凄く安心すると言う意味で・・・そのーー』

ヒストリアが右往左往しながら言う

『可愛い・・・ヒストリア』

リリシャが微笑みながら言うと、みんなヒストリアを見ている

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