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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第17章 オルセント王国の危機と北の国
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ドワーフに家具製作依頼

ヘルトとマルス達が宿屋に到着して、ドワーフ達の部屋に向かう

『王都は楽しめていますか?』

マルスがドワーフに聞く

『英雄様!! 実に人が多くて良い町です!! 散歩しても、活気が有って・・・何と言っても、魔法のランプを持っている人が多くて良い町だ!!』

ドワーフが笑顔で言う

『魔法のランプは、貸出品がほとんどです』

マルスが笑顔で言う

『聞いたぞ! いつか借りたいと思ったぞ!!』

ドワーフが豪快に笑っている

『家具職人に依頼なのですけど、良いかな?』

マルスが笑顔で聞く

『どんな家具だ!!』

ドワーフが笑顔になる

『テーブルとソファーだが、高貴な方が使う事になる・・・高貴な方達が使うか?』

ヘルトが考えて言うと、詳しく説明をしている


『そうか・・・工房が無いが・・・何処か広くて、雨風防げる場所無いか? 納屋でも良いぞ!! 工具は持っているから、材料も』

ドワーフが考えている

『材料は、すぐにキルエスに用意して貰うよ・・・工房か・・・納屋か訓練場かな? エミールどうする?』

マルスがエミールを見る

『ゴミや材料の運び込みを考えると、1階の方が良いので、申し訳ないですが、納屋で良いですか?』

エミールが考えて言うと、ヘルトが苦笑いする

(納屋か・・・あの納屋は、家より凄いが・・・マルス殿の屋敷に行くと、面倒なことになりそうだが・・・)

『ある程度広ければ良いぞ!!』

ドワーフが笑顔で言う

『キルエスの所で材料がどのぐらいで手に入るか、聞いてみようか?』

マルスが笑顔で言う

『楽しみだ!!』

ドワーフが笑顔で言う

『革のソファーは要りますか?』

女性のドワーフが笑顔で聞く

『良いですね! 魔道具にしないなら、革屋に革をすぐに用意して貰います』

マルスが笑顔で言う

『任せてください!! この頃触れなくて、暇でしたから』

女性のドワーフが嬉しそうに言う

『鍛冶仕事は無いか?』

ドワーフがマルスを見詰めて聞く

『無いかな・・・何か作りたいの?』

『暇だからな・・・町中を散策も少し飽きたからな』

ドワーフが笑いながら言う

『鍛冶場か・・・』

マルスが考え込んでいる

『マルス師匠、ケーレス君とレーゼン君の剣でも作って貰いますか?』

エミールが思い付いて聞くと、みんな微笑んでいる

『そうだね、剣を2本作って貰おうかな? 鍛冶場が無いから、ヘルト、何処か空いている鍛冶場無いよね?』

マルスがヘルトを見て聞く

『無いぞ・・・誰かに借りるしか無いだろうが、誰も貸してくれないぞ』

ヘルトが苦笑いして言う

『仕方ないね・・・グラベルにちょっと借りれるか、聞いてみようかな?』

マルスが笑みを浮かべる

『ヘルト御兄様の命令にしましょう!! ドワーフの技術を盗みなさいと』

メトリシアが笑いながら言うと、ヘルトに視線が集まる

『好きにしてくれ・・・命令より、マルス殿が貸せと言った方が早いだろうけど』

ヘルトが呆れながら言うと、みんな爆笑する

『グラベルとは、どんな鍛冶師だ?』

『王都でも有名な名工だ!! 頑固で腕は良いぞ』

ヘルトが笑顔で言う

『ギレリムの方が腕は良いけどね』

マルスが笑顔で言う

『それを言ったら、怒るだろう』

ヘルトが苦笑いする

『グラベル・・・あ!! 忘れていた! リーネの始めての杖、もうそろそろやったかな?』

マルスが思い出して言う

『まだやってないと聞いています』

クレスタが言うと、リリシャが笑みを浮かべている

『え? 何を?』

ヘルトがマルスを見ている

『リーネちゃんの卒業研究です』

メトリシアが笑顔で言うと、ヘルトが諦めたようにメトリシアを見ている

(新しい付与魔導師の誕生か? リーネも物凄い実力だが・・・)

『後でリーネに会いに行くよ』

マルスが笑顔で言うと、ドワーフ達を連れて、キルエスの所に向かう


何でも屋に到着する

『マルス殿、本日は、どのような御用件でしょうか?』

キルエスが苦笑いして、全員を見てから、ヘルトを見ている

(何故? え? ヘルト殿下!! 何の依頼だ? 怖い・・・)

『木材の材料を集められるかな? 家具職人に家具を作って貰うから』

マルスが笑顔で言うと、ドワーフを紹介する

『マルス殿の頼みなら、王都内で探せるなら、すぐに用意します』

キルエスが笑顔で言って、ドワーフと相談を始める

『すぐに探します。 最高級品を見付けてきます』

『後で代金教えてね』

マルスが笑顔で金貨を手渡して、何でも屋を出て、革屋に向かう


『は? マルス殿!! 魔力の通る革は、仕入れてないぞ』

革屋が慌てて言う

『今日は、職人にソファーや椅子を作って貰うから、革見せてね! 在庫の有る高級品から出してね』

マルスが笑顔で言うと、革屋が慌てて、革を出して女性のドワーフが真剣に選んでいる

(え? この革、滅多に手に入らない革・・・凄い種類が・・・)


『針と糸は、糸屋かな?』

マルスが笑顔で言う

『ジジィなら持っている!! この頃来ないから、油断しているぞ』

革屋が笑いながら言う

『じゃあ屋敷に配達しておいてね』

マルスが金貨を渡す

『任せておけ!! 糸屋のジジィの分も一緒に配達してやる』

革屋が笑いながら言う

『じゃあ行ってくるね』

マルスが革屋を出て、糸屋に向かう


糸屋に入ると、店員が微笑んでいる

『いらっしゃいませ』

『革細工用の糸が欲しいけど、店主いるかな?』

マルスが笑顔で聞く

『革細工用なら、この辺りです』

女性店員が微笑みながら言うと、ドワーフ達が見ている

『店主は呼んでくれないの?』

『多分、怒鳴りますので、会わない方が良いですが・・・』

女性店員が苦笑いしている

『店主にマルスが買い物に来たよって、言ってくださいね』

マルスが笑顔で言うと、女性店員が嫌そうに、奥に行く

『マルス!! 何のようだ!!』

店主が勢い良く出てきて聞くと、女性店員が驚いている

『職人にソファーと椅子を作って貰うから、糸と針を買いに来たよ』

マルスが笑顔で言うと、女性ドワーフ達が革の種類と色を伝える

『ちょっと待っていろ!!』

店主が笑顔で言うと、奥から糸と針を持ってくる

『この辺りだな!! 滅多に買いに来る職人もいない糸だ!!』

店主が笑いながら言うと、ドワーフ達が真剣に見ている

『マルス! アーメルドのジジィから、マルス達に大量に糸を売り付けられたと聞いたぞ』

『糸? ウルシナ公国に行った時に、お土産買わせたね』

マルスが思い出して言う

『それも代金を後回し何て言われたと、聞いたぞ!! 流石に大笑いしていたぞ』

愉快そうに笑っている

『面倒だったから、アルクオドール任せだったからね』

マルスが笑顔で言う

『誰だか知らないが、あのジジィのあんな顔見たこと無いぞ!!』

主人が大笑いしている

『この糸・・・相当な高級品なのですが・・・良いのですか?』

女性ドワーフが驚きながら言う

『家具の納め先が、クレシア様のお茶会の部屋だから、最高級品で良いよ』

マルスが笑顔で言う

『クレシア様の? ・・・』

女性ドワーフが顔を見合わせて、エミールを見る

『クレシア様・・・は? クレシア王太子妃殿下の家具だと!!』

糸屋が大声をあげる

『えーーーーーー!! おおおおおっ王太子妃様!! どうしましょう』

女性ドワーフが驚いて叫び、震えている

『ヘルト、任せた』

マルスが笑顔で言うと、ヘルトが苦笑いしている

『へ? ・・・ヘルト王太子殿下!! 御無礼お許しください』

主人が慌てて片膝を付き頭を下げると、女性店員が震えて、どうしたら良いか解らず呆然としている

『今日は、お忍びのマルス殿の付き添いです。 すぐに帰ります』

ヘルトが慌てて言う

『最高級品で作成してくださいね』

マルスが笑顔で言うと、ドワーフ達が泣きそうになっている

(イキナリ、王族の家具・・・それもタメ口・・・どうしたら・・・とんでもない依頼を受けてしまった)


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