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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第17章 オルセント王国の危機と北の国
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建築完成

リリシャ達が帰ってくる

『マルス、魔道具まだですか?』

リリシャがマルスを見付けて聞く

『アニーが試しているよ』

『見てきますね・・・何作っているのですか?』

マルスが作っている物を見て聞く

『冷凍と冷蔵の魔道具だよ・・・冷気だけでなく、風の魔道具と組み合わせて、冷気を循環させるよ』

マルスが笑顔で言うと、魔道具から風を出す

『冷たい・・・寒い!!』

リリシャが風に当たり、驚いている

『これなら、冷凍出来るよね』

マルスが笑顔で言う

『クレシア様が喜びますね』

リリシャが嬉しそうに微笑む

『マルス師匠!! 何ですか!! あの魔道具の数! どれも完成形ですか!! ズルいです!! 作っている所見たかった!!』

メトリシアが入ってきて、大声を上げる

『何を作ったの?』

リリシャがマルスの顔を見ている

『窯を2台と、鍋類と、泡立てと、粉砕系を3種類と、石臼と、保冷庫と保温庫の台車と、水差しを氷と火で作ったのと、保冷庫と保温庫用の魔道具と鉄板かな?』

マルスが笑顔で言う

『気合い入れすぎです!!』

メトリシアが大声で言う

『あ!! 部屋を暖める魔道具と冷やす魔道具作らないと』

マルスが笑顔で言う

『マルス、手伝いますね』

リリシャが嬉しそうに言う


翌朝、魔道具を持って王城に向かい、魔道具を次々と設置していく

『マルス師匠、完成ですか?』

エミールが横に来て聞く

『昇降装置の試しかな?』

マルスが笑顔で言う

『昨日やっておきました。昇降出来ました』

エミールが微笑みながら言う

『ヴェルダンディーとウルズとスグルドと正確に出来ているね』

マルスが天井を見て言う

『完成したと思ったら、エスカ経由でヴェルダンディーから、ダメ出しされて手直ししましたから』

エミールが苦笑いする

『3人の女神と天空の城とエスカとコハク、凄い迫力になったね』

マルスが微笑みながら言う

『上手です!! エミール偉い!! ヴェルちゃんからの注文多すぎるけど』

エスカが現れて飛び回る

『エミール、褒められたね』

『はい! マルス師匠』

エミールが嬉しそうにしている

『後は、テーブルと椅子か・・・』

『それはすぐにクレシア御姉様が用意します』

メトリシアが笑顔で言う

『マルス、周囲の柵外して良いかな?』

リリシャが笑顔で聞く

『待ちきれないクレシア様が柵の外にいるから気をつけてね』

マルスが笑顔で言うと、リリシャが柵をモデリングで崩していく


『マルス様、これがお茶会の部屋ですね』

クレシアが笑顔で入ってきて言うと、天井を見ている

『案内しますね』

マルスが笑顔で言う

『見て回ってきます』

クレシアが奥の厨房に向かい、微笑みながら厨房を見ている

『マルス様、窯は?』

クレシアが少し不満そうに聞く

『1階が厨房です。2階は、簡易に飾り付けや暖めた物を切り分ける為です』

マルスが笑顔で言うと、クレシアが1階に降りていき、厨房を笑顔で見ながら、扉を開けて見ていく

『石臼まで』

クレシアが別の部屋の石臼を見て呟く

『小麦をここで粉に出来ます。それも細かく出来ます』

アニーが満足そうに言う

『嬉しいです』

クレシアが笑顔で言うと、階段を降りていき、扉を開ける

『寒い!! 完全に凍っている』

『冷凍用です。 隣が冷蔵用です』

マルスが笑顔で言う

『これは・・・食材を沢山しまえますね・・・冷蔵は、この温度で丁度良いですね・・・壁側にお酒用の棚を作りましょう』

クレシアが嬉しそうに微笑む


クレシアが3階に上がり外を見ている

『この部屋は?』

『子供用ですね、侍女は必要ですが、近くに居てくれます』

メトリシアが微笑みながら言う

『はい、あ!! 2階の簡易厨房の前のスペース、もしかして、子供用ですか?』

クレシアが思い出して聞く

『はい、お茶会していても、栄養の有る食事を用意して、食べれるように作りました』

マルスが笑顔で言う

『マルス様、ありがとうございます』

クレシアが満面の笑顔で言う


王妃と前国王がやって来て、中を見て回る

『素晴らしいですね。これで昼間お茶会を出来ますね』

王妃が嬉しそうに言うと、前国王が笑っている

『新しい料理も作れます』

クレシアが笑顔で言う

『セクラ王女を呼ぶ準備をしましょうか? 椅子やテーブルはすぐに運び込みますね』

王妃が嬉しそうに言う

『食材も離宮から運び込みます』

クレシアが笑顔で言う

『警備と魔法使いは、アーセルを呼び出しますね』

王妃が嬉しそうに言う

『一緒にお茶会ですね・・・忙しく無いのですか?』

『息抜きですよ、来年の宮廷魔術師から3人ここの専属にしますよ』

王妃が嬉しそうに言う

『良いのですか?』

クレシアが少し驚いて言う

『良いですわ!! クレシアの護衛が必要でしたから! 今年の魔法使いは、全員信用がおけます』

王妃が笑顔で言う

『御母様、クレシア御姉様より、御母様が楽しみなのですか?』

メトリシアが王妃を見ながら聞くと、前国王が苦笑いする

(メト、言ったらダメだぞ)

『息抜きです』

王妃が笑顔で言う

『ここなら、嫌いな貴族も近付けませんから良いですね』

クレシアが笑顔で言う

『良いですね・・・ところで、この部屋は何用ですか?』

王妃が少し気にして聞く

『ここは・・・この子の部屋です』

クレシアが赤くなりながら、お腹を擦っている

『え? 出来たのですか!! え? え? 本当ですの?』

王妃が挙動不審になっている

『医者が言ってましたが、もう少し育ってから言おうとしてました』

クレシアが微笑みながら言う

『ヘルトは、知っているのですか?』

『言ってません』

クレシアが笑顔で言うと、前国王が大笑いしている

『知っているのは、英雄殿達だけですか?』

王妃が驚いて聞く

『お祝いに気合い入れました』

マルスが笑顔で言う

『口実に使いました』

クレシアが笑顔で言う

『それは良いですね!! 早く作られたから、何か有るとは思っていましたが、ふふふヘルトの驚く姿を見ましょうね』

王妃が嬉しそうに言う


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