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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第17章 オルセント王国の危機と北の国
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帰還と報告

ドワーフ達がシルフィード号に乗り込み、食堂に入ると、驚き、周囲をキョロキョロしている

『マルス師匠、そのドワーフは?』

メトリシアが気にして聞く

『雇ったドワーフだよ! 今回は、移住の為に利用されたよ』

マルスが笑顔で言う

『マルス師匠を利用!! 凄い度胸です!! 秘密を守れなかったら、何処までも追い詰めます』

メトリシアが、微笑みながらドワーフ達を見ている

(師匠を利用なんて、良い度胸です!!)

『はい!何処までも追い詰めます!! お仕置き楽しみです』

ミリアが笑顔で言うと、ドワーフ達を見ている

『マルス師匠、どっちに住んで貰うのですか?』

エミールが微笑みながら聞く

『卒業したら帰るから、リベリアかな?』

マルスが笑顔で言う

『ギレリムさんが、可哀想です』

(ギレリムさんの仕事取っちゃうの? マルス師匠、考えてあげてください!!)

『ギレリムに仕事を分けて貰うか? 家具と大工と革職人をして貰えば良いよね』

マルスが考えながら言う

『マルス師匠が、沢山仕事を依頼しないとダメですよ・・・ギレリムさんが困ったら大変です』

エミールがマルスを見詰めながら言う

『ランプ1日10個ずつ作って貰いましょう』

リリシャが微笑みながら言う

『それは多すぎます!! ギレリムさんの寝る暇が有りません! ギムちゃんが可哀想です』

エミールが考えてから言う

『ギムちゃん可愛いですよね・・・ライオちゃんも』

リリシャが微笑んでいる

『あれ? ドワーフの話ししてませんでしたか?』

メトリシアが呟くと、みんな笑い始める


シルフィード号が上昇を始めると、ドワーフ達が窓から外を興奮しながら、食い入るように見ている


王都が見えてくると、シルフィード号は降下して、城門に近付く

『国王陛下に報告が有ります! 王城に向かいます』

ヒストリアが大声で言う

『英雄様、了解しました』

門番が大声で言うと、兵士が慌てて走っていくのが見える


ゆっくり進み、王城の裏に着陸すると、騎士団長達が走ってくる。マルス達が降りる

『メトリシア様、何が有ったのですか?』

騎士団長が、真剣な顔付きで聞く

『セクラ王女様に聞いてください!』

メトリシアが笑顔で言うと、騎士団長が、オルセント号を見て、セクラ達が歩いてくるのを待っている

『騎士団長様、御父様の代理として参りました。』

セクラが微笑みながら言う

『先にメトリシア様からの報告を聞いてからで、良いでしょうか?』

騎士団長が慌てて言うと、ヘルトが歩いてくる

『メトリシア・・・セクラ王女様、来訪の目的は、リベリアの英雄殿関連と考えて良いのか?』

ヘルトがメトリシア達を見てから、セクラに聞く

『ヘルト王太子殿下、その通りです』

『別室で待機して貰っても良いか? 事情を聞いてから話し合いたい・・・事態も解りません・・・リベリアの英雄殿が、オルセント王国の危機と言って、イキナリ飛び出して行ってしまったから、何もわからない』

ヘルトがセクラに言うと、セクラが微笑みながら頷く


王城の部屋に向かうと、国王と王妃と前国王とクレシアが待っている

『あ! 御父様、許可貰わずに飛び出して、ごめんなさい』

メトリシアが、珍しく神妙に頭を下げる

『マルス殿、何が有ったのか、説明をしてくれますか?』

国王がメトリシアを見てから、真剣な顔付きでマルスを見ている

『オルセント王国がオーガの大群に襲われて、王都も陥落寸前でした。 詳しくは、オルセント国王陛下からの親書を確認してください』

マルスが笑顔で言うと、メトリシアが親書を差し出す


国王とヘルトが親書を読んでから、王妃と前国王とクレシアが親書を読んでいる

『はぁ・・・事態を把握するだけでも、一晩欲しい・・・ラーゼリア王国は、今後どうするつもりか? 丸投げで良いのか?』

国王が諦めたように言う

『リベリアの英雄だから仕方無い!! しかし、1つだけ教えて欲しい、何故危機を知ったのか?』

前国王がマルスを見詰めながら聞く

『オルセント号の守護者が、助けを求めてきたから、守護者達とこのシリウスは、念話で話を出きるので・・・』

マルスが説明をしていると、王妃が興味津々に聞いている


『理解は出来ないが、飛空艇がマルス殿の所有の理由も理解出来た・・・メト、王族が勝手に他国に行くのは、良くない事だ! 理解はしていると思うが、理由は簡単だ! 王族を人質に取られて何か要求されて、王家の信用を失墜しかねない・・・それに、今回みたいに相手国の危機に王族に訪問を勝手にされると、相手国もおもてなしが出来ない!! メトは、最強の護衛達がいるから、人質にならないだろう』

前国王が微笑みながらメトリシアに言う

『はい! 人質になりそうになったら、お仕置きしておきます!! ムカついたら、消し飛ばします』

メトリシアが笑顔で言う

『消し飛ばしますのは、やめるように・・・人を殺すところは見たくない』

前国王が苦笑いする

『じゃあ、マルス師匠に守って貰います』

メトリシアが笑顔で言う

『ヒストリアが守ってくれるよ』

マルスが笑顔で言う

『はい! マルス師匠!! 全力で守ります』

ヒストリアが笑顔で言う

『え? マルス師匠に守って欲しいのに』

メトリシアがムっとしながら言うと、全員笑い始める


セクラ達が呼ばれ入ってくる

『セクラ王女様、ラーゼリア王国の件は、一晩報告書を理解する時間を欲しい』

国王が微笑みながら言う

『はい、少し滞在します。一晩と言わず、ゆっくり理解してください』

セクラが嬉しそうに笑顔で言うと、国王が苦笑いする

『サーシャリア・ラーゼリアです。 この度は、リベリアの英雄様に助けて貰いました』

サーシャリアが、頭を下げながら言う

『今後、魔法王国に亡命して暮らすのが良いでしょう』

王妃が微笑みながら言う

『はい、ありがとうございます』

サーシャリアが安心したように言う


『ドワーグニのエクラーゼと言います』

エクラーゼが頭を下げている

『ドワーグニの地方は、今後どうするか、話し合いましょう』

国王が真剣に聞く

『リベリアの英雄様・・・マルス様を王として独立をしたいと思っています』

エクラーゼが真剣な眼差しで言う

『いくら言っても、マルス殿が認めないだろう』

国王がマルスを見ていると、全員の視線がマルスに集まる

『面倒だから、やりたい人がやれば良い!!』

マルスが笑顔で言う

『何度でも言う!!』

エクラーゼが大声で言う

『じゃあエクラーゼが王様になれば』

マルスが笑顔で言う

『ドワーフをまとめる為に尽力はするが・・・王と言っても、実力も実績も無い』

エクラーゼが考えてから言う

『独立の勝ち取り、魔法王国とクライドルト王国に国家と認めて貰って、実績作りかな?』

マルスが笑顔で言う

『は? 何もしてないが・・・』

エクラーゼが苦笑いする

『実績か・・・独立の立役者で魔法王国とクライドルト王国の後ろ楯が有れば、独立も簡単だろう・・・見事な実績だな』

前国王が笑い出す

『英雄殿からの信用が有れば、各国も認めるしか無いでしょう・・・数ヵ国から独立国として、認めてくれます。』

王妃が微笑みながら言う

『復興も大変だろうが、頑張る事だ』

国王が笑いながら言う

『英雄殿の恐ろしさを知るでしょう・・・常識を捨てて、リベリアの英雄様を理解して欲しい』

ヘルトが言うと、みんな笑い出す

『は? 実績? 常識を捨てる? 何だかわからん』

エクラーゼが、周囲を見て苦笑いしている

『すぐに解ります! リベリアの英雄様が認めれば、数ヵ国と国交を持ってくれます』

セクラが笑顔で言うと、みんな笑い出す

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