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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第17章 オルセント王国の危機と北の国
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キャス号

『エクラーゼ様、暫く考える方向かな?』

マルスがエクラーゼを見て聞く

『一族の話し合いで・・・リベリアの英雄様を王として迎え入れて独立か・・・リベリアの英雄様の国に従属を考えていたが・・・クライドルト王国が何処だか知らない』

エクラーゼが国王を見てから、マルスに頭を下げながら言う

『え!! 面倒です!! 王様なんて、やりたい人がやれば良いです!! ルーセント様やってください』

マルスが嫌そうに言うと、ルーセントを見ている

『え? 何をいきなり!! 王様なんて無理だろう!! 師匠何とか言ってください』

ルーセントが慌てて言う

『諦めなさい。マルスの遊びですから』

フローネが笑いながら言うと、エクラーゼがにがわらいする

(王様も押し付けるのか? 遊び半分で押し付けか? どうしたら?)

『遊びで国王を押し付けようとするのは、リベリアの英雄殿だけです!! 常識外れな遊びはやめて下さい』

ルーセントが大声で言うと、国王と王妃が愉快そうに笑っている

『平和ですね・・・ムカついて山を消し飛ばして、遊び半分に森を焼き尽くして、怒って大群を殲滅するよりは、良いですね』

フローネが微笑みながら言う

『それって・・・遊びの範囲で良いのですか?』

ルーセントが苦笑いしていると、国王と王妃が顔を見合わせている

『マルスからしたら、遊びですね!』

『フローネ先生、遊びではなく、練習です!! 本気で魔法を放てるのは、久々で楽しかったよね?』

マルスがみんなを見てから言う

『はい! 迷宮内でも最大威力の魔法放てないので、楽しかったです!!』

メトリシアが笑顔で言う

『最大威力の魔法の威力調整が出来ました!!』

ミリアが嬉しそうに言う

『ミリア、威力調整したら、最大威力と言えないですね』

エミールがミリアを見て言う

『え? ごめんなさい!! 才能の欠片も無い私が、偉そうな事を言って、本当にごめんなさい!!』

ミリアが大声で叫び、泣きそうな顔をしていると、みんなミリアを見ながら微笑んでいる

『はぁ・・・ミリアは自信を持ちなさい、普通の古代魔法使いなのですから』

フローネが考えてから、微笑みながら言う

『え! はい! 普通の魔法使いになれました』

ミリアが笑顔で言うと、ルーセントが苦笑いする

(普通の古代魔法使いなんて言うのか? 大賢者じゃないのか? もうつっこめない)


マルス達は、セクラの案内で飛空艇の残骸の所に向かい、マルスが真剣に調べている

『魔導炉との接続もされているな・・・シリウス、この船、外装だけが壊れているのかな?』

『我が主様、猫がヘソを曲げただけだ!! 早く起して叱れば良い!!』

シリウスが不機嫌そうに言うと、マルスは、管制室に入り、守護者の結晶を探す

『我が名マルスの名の元に今こそ目覚めよ、キャス』

マルスが魔力を流しながら言うと、結晶が光輝いている

『この猫ーーー! 寝た振りしているな!!』

シリウスが怒鳴ると、白と耳や尻尾の先が青いフェアリーキャットが現れる

『うるさいにゃーー!! ん? 誰だにゃ?』

『このーーーーー!! 猫が!! 起きたなら、挨拶ぐらいしろ!!』

シリウスが大声で叫び、キャスがシリウスを見つめている

『なんだ・・・置物の狼か・・・うるさいにゃ! 存在感無いから見なかった事にするにゃ、お前は誰だにゃぁ?』

『キャスちゃーーーーーん!! 新しい魔導王様だーーーよ!!』

エスカが現れて嬉しそうに言う

『新しい魔導王様・・・置物の狼は、余計だにゃ』

『この猫が!!』

『何の用にゃ?』

キャスがシリウスを無視して、マルスを見ている

『一緒に来る? 船がボロボロだけど』

マルスが微笑みながら聞く

『エスカが一緒なら、行くにゃーー、置物の狼は、いらないけど』

キャスがエスカを見ている

『ヴェルちゃんも、居るよーーー!』

『ヴェルダンディー様も? なら従うにゃ? 我が主にゃ!!』

キャスが頭を下げて言うと、シリウスが不機嫌そうにしている

『キャス、船の破損状況確認をしてくれる?封印も解いた方が良いかな?』

マルスが考えてから言うと、キャスが消える


『結構壊されているにゃ・・・人間など信用出来ないにゃ』

キャスが言うと、マルスは言われた場所をエスカと一緒に回り、修理を始める


『応急処置はこのぐらいかな?』

マルスが管制室に戻ってくると、キャスに聞く

『凄いにゃ! これで飛んでいけるにゃ』

『じゃあ、浮遊してくれる? ちょっと下側の汚れも落とした方が良いよね?』

マルスが笑顔で言う

『良いにゃ』

キャスが言うと、少し浮き上がり、マルスが外に出ていく


『結構粗雑な修理だね』

マルスが外装を見ながら言う

『綺麗にしてくれるのかにゃ?』

『作り替えちゃう? 輸送船にしたいから・・・』

マルスが笑みを浮かべている

『外装綺麗にしてくれるにゃら、良いにゃ』

キャスが軽く言う

『暫くしたら、造船所で改造するね・・・資材集めて、クーレセスとベアーズに運ばせれば良いからね』

マルスが笑みを浮かべている

『あーーー主様の悪い顔になっています!!』

エスカがマルスの顔を見てから飛び回る

『どんな船にするか、考えているだけだよ』

マルスが笑顔で言うと、キャスは興味無さそうにしている


『マルス、終わりですか?』

リリシャ達が集まってくる

『応急処置だけどね』

マルスが笑顔で言う

『何処が応急処置だ!! 魔導炉も完全に稼動して、飛行石も作り直して、外装の作り直しだけしてないだけだ!! 過剰な完璧主義者が!!』

シリウスが言う

『次は何を直しますか? 手伝いますか?』

リリシャが微笑みながら聞く

『造船所で作り直すよ!! その前に資材を集めて、輸送船にするよ』

マルスが笑顔で言う

『楽しみですね』

リリシャが微笑みながら言う

『キャス、みんなに挨拶してね』

マルスが言うと、キャスがみんなを見ている

『可愛い!! キャスちゃん』

リリシャが興奮気味に言う

『可愛い・・・欲しい』

ミリアが見つめながら呟くと、みんなキャスを取り囲み、話し始める

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