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引っ越し祝い2

『グゼン、相談が有るんだけど!良いかな?』

『何ですか?』

『出来るかはわからないけど、魔法のランプの件だけど』

『魔法のランプですか?』

光る魔法のランプを見ている

『便利だからほしい人は沢山いるよね。だけど高いから買えない人も』

『その通りです』

『例えばですけど、魔法のランプを貸し出す事で毎月貸し出し賃を貰うことは出来ないかな?そうすれば、沢山使う人が増えるしね』

『素晴らしい考えですね。問題は沢山有りますが、それであれば確かに使いたい人が増えます!!!』

クラウスが大声で言うとみんなこっちに来る

『問題は、まず魔法のランプの数ですね。次に、貸し出す相手の持ち逃げ防止と壊れた際の保証、それと貸し出し賃の回収方法ですね。魔力の補充も問題になります』

『魔法のランプの数は大丈夫ですね。100個位なら直ぐに作るでしょうから・・・ギレリムが根をあげない限り』

フローネが笑う

『何百でも作ってやるぜ』

ギレリムは笑い、カセティが肩を叩く

『最初は、ギルドとか、警備隊とか、商業ギルドが信用と保証出来る所にすれば良いかな?』

『公的な保証があれば、逃げることは出来ないですね。それに貸し出し賃の回収も確実に出来ますね』

『壊れてもフローネ先生と自分達なら直せるから、修理費を安めに設定しておけば良いと思うけど!』

マルスの言葉にリリシャとフローネは同意する

『魔力の補充は一定額を決めておいて、持ち込んで貰えればその場でやることにすれば良いと思うけど、魔法使いが少ないのでまだ難しいかな?』

『確かに良い考えだ!魔法使いはギルドの回復魔法使いがいるから、やって貰えば良いと思うぞ!』

ゼタルの言葉にヘザーネとバイルが頷く

『魔法学院を卒業して、無茶な事をして魔法が使えなくなる前に、魔法使いが賃金を貰える場所があれば卒業生が来てくれますよ』

フローネの言葉にみんな同意する

『マルスは凄いことを考えていたのですね。本当に常識知らずのとんでもない子ですね』

フローネの言葉にクラウスは

『幼く見えるが凄い人ですね!ここにいる人は、みんな魔法のランプの素晴らしさを知っているから、間違いなくみんな借りるでしょう。買うには資金が足りないが、借りることが出来ればみんな使います』

『後は誰に任せるかですね』

『それならば、フローネ様とマルス殿達の共同経営の商会を作られたら良いと思いますよ。商業ギルドがバックアップしますよ』

クラウスが言うとグゼンが

『私も手伝います。リリシャ殿達にはポーションを作って貰いたいので、商会運営は人に任せてほしいですから』

『ギルドから、監査する人も時々派遣しますね』

『商業ギルドからも、店を持っていない人を紹介しましょう』

『町の外に持ち出さない様に警備隊から門番に伝えておくぞ!』

『何だか短時間で全部決まっちゃった?』

キリシアの言葉にみんな笑い出す

『それだけ魅力のある話です。商人としては、これはそのうち領主がするべき仕事になる程の画期的な商売です!!』

クラウスの言葉にフローネは苦笑いする

『幼く見えるが、とんでもない発想をする人ですね。マルス殿は』

クラウスの言葉にギレリムが

『2年後、魔法学院を崩壊させに入学するつもりらしいからな!!』

ギレリムが笑いながら言う

『え?入学??』

困惑した人がフローネを見る

『マルスは13歳ですからね。魔法学院に行ったら王国の魔法歴史を壊しますね』

『え?え!!!本当に13歳?』

『そうですけど』

驚きすぎて挙動不審になる

『驚くのも疲れるだけなので、キリシア殿とリリシャ殿とマルス殿に関しては、キリシア達だから、と言うことで納得する事にギルドはしています』

バイルが言うと

『警備隊は、キリシア殿とマルス殿だから何でも有りだと決めています!隊員はキリシア殿に一撃を与える為に、どんな修練でもしていますからね』

警備隊隊長が笑いながら言う

2人の言葉にみんなで苦笑いする

『マルスだからですか・・・・わかりました。そう言うことにしておきます。他言はしないようにしますね』

『そう言うことだ!襲った馬鹿は、みんな後悔しかしないしな』

『先程の賊はどうなりますか?』

『あれはおそらく今頃怯えて、洗いざらい余罪を吐き出しているでしょうね。拷問より怖い目にあいたくないですからね』

『拷問よりも怖い目??』

『今度、キリシア殿と警備隊の訓練を見れば、二度とキリシア殿に文句は言えなくなりますよ』

隊長が言うと

『一度見学してみたいと思っていました』

ヘザーネが言うとバイルとゼタルとギレリムが同意する

『何時が都合良い?合わせて訓練しよ』

キリシアが笑顔で言うとガシリオが

『隊員に言ったら喜びますね』

『そうだな!ゼタルと一騎討ち、またしたいしな』

『良いな、今度やろう』

『マルス殿が治してくれたから、全力が出せる。覚悟しておけよ、ゼタル!』

『う?体調治ったのか?』

『そうだ!訓練が楽しくて堪らない!』

隊長の楽しそうな顔を見ていた奥さんが笑う

『あなたの体、治してくれたのはマルス殿なのですか?』

『恩人だ!もし子供達が騎士や魔法を学ぶのであれば、マルス殿の弟子になってほしいぐらいだ』

『そんなに凄いのですか?』

『騎士団長より強いですよ。私ですら子供扱いですからね』

ガシリオが言うと

『え?騎士団長より強い?』

クラウスが驚く

『迷宮の16層の階層主を、軽く倒して帰ってくる3人ですからね。だから[この人達だから]で済ます事になっています』

バイルの言葉にみんなで笑う

『この事は他言しない事にしましょう。良いですか?』

クラウスが言うとみんな同意する


みんなで警備隊訓練所に行くと、ゼタルとヘザーネとバイルはすでに来ていた

『お待ちしていました。隊長が待っています』

『訓練所に行くね』

訓練所に入ると、クラウスとギレリムとグゼンが端で話している

『隊長、おはようございます』

『キリシア殿、みんな楽しみに待っていました』

隊長が言うと、隊員達が準備を始める

キリシアも訓練用の槍を持って出ていくと

『はじめ!!』

の合図と共に隊員が襲いかかっていくが、キリシアはかわしながら次々と弾き飛ばしていく。そして最後の1人が叩きのめされ、リリシャとエミールとミリアが回復魔法で回復を始める

そして再びキリシアに向かっていく、そして再び叩きのめされ、リリシャ達に回復魔法で回復して貰う


『まさか、こんな訓練をしていたなんて!もう達人や目標云々言う以前に、常軌を逸していますね』

フローネが言うと、ギレリムとクラウスとグゼンが同意して

『キリシア殿を敵に回すのは、得策では無いですね』

バイルは苦笑いする

『ゼタル、どうしたの?』

『いや・・・メチャクチャ強くなってないか?』

ゼタルは呆然としながらマルスに答える

『訓練所で隊員を叩きのめしたと聞いていましたが、無茶苦茶過ぎますね。隊員が可哀想になります』

『キリシア師匠に一撃を与えることを目標に、隊員達は修練していますから、凄く強くなっています』

ヘザーネの言葉にルメイルが答える

『ゼタルも真似してみる?』

『無理だろう』

ゼタルは苦笑いする

キリシアが休憩に入り

『ゼタル一騎討ちだ』

隊長が笑顔で言うと

『わかった。手加減抜きだからな』

ゼタル対隊長の訓練が始まる

2人は身体強化で素早い打ち合いをするが、徐々に隊長が押し始めて、遂にゼタルを倒す

『く!負けた・・』

ゼタルは悔しそうに言うと

『毎日隊員相手に訓練して、かなり強くなったからな』

隊長は笑う

続けてマルス対隊員の訓練がはじまる

マルスは完全に見切って1人ずつ弾き飛ばし、時には隊員にぶつけて全く寄せ付けずに全員を倒す。そしてリリシャ達によって回復される


『前にエミールを襲った馬鹿どもは、これを見続けて、次はお前達の番だと言っただけで、怯えて全部白状して、更に別の町にいる仲間の情報も、すべて吐きましたからな・・・』

『かなりの盗賊が一網打尽になったのは、これが原因ですか・・・気持ちはわかりますが、襲った方が悪いですな』

隊長の言葉にバイルは苦笑いする

『この間の賊は?』

『キリシア殿とマルス殿が呼んでいるよっと言ったら怯えて全て話し、怯えています。かなりの余罪が有ったので処刑ですね』

隊長が言うとみんなで苦笑いする

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[気になる点] マルスって、両親、妹のこと顧みないね。お金が有り余っていても全く援助もしていないようだし、家族には冷たいね。引っ越し祝いって、今回は急だったけど、そんなに離れた村でもないし、その内呼ん…
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