キングオーガロード
キリシアは、町中に入り、オーガやゴブリンを見付け次第、槍で凪払い進んでいる
『グォーーーーーーーー!!』
巨大なキングオーガがキリシア目掛けて殴りにくる。キリシアは後ろに飛び退きながら槍で受けるが、後ろに弾き飛ばされる
『デカイの出た!!』
キリシアが嬉しそうに大声をあげると、突進してくるキングオーガロードの攻撃をかわしている
キリシアが、キングオーガロードの殴りをかわすと、キングオーガロードの拳は城壁に当たり、壁が崩れ落ちる。キリシアは外に出る
『ここならじゃまな壁無いね』
キリシアが笑顔で言いながら、キングオーガロードの拳をかわしている
キリシアが距離を取ると、キングオーガロードはすぐに接近して拳がキリシアに迫り、キリシアはかわしながら槍で突き、キングオーガロードの腕や足に傷をつけている
『おのれ人間ごときがーーーー!! 逃げ回る事しか出来ないのか!! 早く食われろ』
キングオーガロードが大きな声で怒鳴り
『あれ? しゃべれる? 多くの人間食べたの?』
『食料だ!! お前もすぐに肉になる』
キングオーガロードが言うと、キリシアを捕まえようとする
『じゃあお前は、敵だね』
キリシアが闘気をまとい槍に巨大な刃を作り上げながらかわしている
『このーー!!』
キングオーガロードの拳が地面に突き刺さると、キリシアが槍で凪払い、キングオーガロードの片腕を切り落とす
『ギャーーーーーーーーー!!』
キングオーガロードが悲痛な叫びをあげ、後退りする。キリシアはすぐに片足を凪払い、斬り落とすと、キングオーガロードは片膝を付きながらキリシアに噛みつきにくる。キリシアは、槍を振り下ろし、キングオーガロードの頭を真っ二つに割ると、キングオーガロードは、力無く倒れる
マルス達が集まってくる
『キリシア、楽しめた?』
マルスが笑顔で聞く
『こいつ、喋れた・・・何故?』
キリシアがマルスを見て聞く
『ロードだからじゃないかな? 残りの掃討どうする?』
『結構楽しめたから、マルスにあげる』
キリシアが笑顔で言う
『町の外に逃げ出した、オーガとゴブリンは、魔法で殲滅して貰うね』
マルスが笑顔で言うと、シリウスを通して、シルフィードに伝え、シルフィード号が南側に逃げているオーガとゴブリンを氷漬けにしている
マルス達は、サリオット達の方に歩いていく
『英雄様、あの巨大なキングオーガは・・・』
サリオットが青ざめながら聞く
『ロードかな? 倒したからどうでも良いけど』
マルスが笑顔で言うとサリオットと騎士達が青ざめながら、キリシアを見ている
『何? 文句でもあるの?』
キリシアが大声で言う
『偉大なる槍の女神様』
サリオットが言うと、騎士達が頭を下げている
『え? 恥ずかしい!!』
キリシアが赤くなり、そっぽを向く
『サリオット様、町中に残るオーガとゴブリンを殲滅して、解放を宣言しましょう』
マルスが笑いを堪えながら言う
『はい! 英雄様』
サリオットが真剣な顔に戻り言うと、騎士達が慌てて町中に向かっていく
マルス達はゆっくり休憩を始める
『マルス様、お疲れ様です!! キリシア様の戦い凄かったです』
セクラが満面の笑顔でやってくる
『セクラ様、やっとキリシアが満足してくれました』
マルスが笑顔で言う
『え? 満足? してないよ!! 魔族位出てこい!』
キリシアが大声で言うと、ルーセントが苦笑いする
(キングオーガでも国家危機なのに、ロードを倒しておいて、魔族出てこいか・・・師匠なんとかしてください)
『結構な数が南に逃げていきました・・・大丈夫ですか?』
セクラが南側を見て言う
『リリシャから逃げきれるかな? 自然破壊の方が面倒かな?』
マルスが笑みを浮かべて言う
『リリシャ様なら、もう焼き払っていますね』
『炎が見えない・・・』
マルスが南側を見て言うと、みんな見ている
『主様ーーー! 氷漬けです! 草原も木も全部氷漬けにしてまーーーす』
エスカの念話が聞こえる
『氷漬けか・・・後始末が面倒かな?』
マルスが呟くと、セクラがマルスを見ている
『マルス師匠を真似たのですね』
ヒストリアが呟く
『リリシャならやりそう・・・広範囲氷土にして帰ってきそう』
キリシアが呟き、みんな想像して笑い出すと、セクラとルーセントが、マルス達を見ている
シルフィード号が戻って来ると、みんな降りてくる
『リリシャ、終わった?』
マルスが笑顔で聞く
『マルス、あの魔法教えて貰ってません!!』
リリシャが真剣な顔付きでマルスに言う
『え? どの魔法?』
マルスが驚いて聞くと、みんなリリシャの顔を見ている
『キリシアの返り血を洗い流した魔法です!! 早く教えてくださいね!!』
リリシャが真剣な顔でマルスに詰め寄る
『え? そっち? キングオーガロード倒したけど、まだオーガがいるよ』
キリシアが呟く
『オーガなんてどうでも良いです!! 魔法の方が大事です』
リリシャが大声で言うと、フローネが溜め息をしている
『後で、ゆっくり練習しよう』
マルスが笑顔で言う
『はい!マルス師匠』
エミールが嬉しそうに言う
『エミール、先に私です!! 覚えたら教えます』
リリシャが真剣な顔付きで言うと、みんな笑い始める
『解りました! 師匠』
エミールが笑顔で言う




