表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第17章 オルセント王国の危機と北の国
838/1407

子爵家へ

リリシャ達は、次々とファイヤーストームで焼き払っている。マルスはオルセント号に飛び移り、中に入る

『マルス様、凄いです』

セクラが笑顔で言うと、サリオットが信じられない物を見るようにマルスを見ている

『止める気が無いので、子爵家に向かいませんか? 有力領主様にも挨拶をして、兵を集めましょう』

マルスが真剣に言う

『兵を?』

護衛の騎士が驚いている

『サリオット様の命令で、南の町を奪還して、国の再建の第1歩が必要ですよね?』

『え! はい!! あの町は古来より大きな町で昔王都だった町です』

サリオットが驚きながら言う

『まずは兵を集めましょう・・・その間に飽きて焼き払うの止めると思います』

マルスが炎を見ながら言う

『討伐と言うより、魔法の練習ですか?』

セクラが笑顔で聞く

『大穴より焼き払いなさいと、先生が言うので、焼き尽くす事になりました。交代でやっているので、飽きてくれないと終わらないですね』

『安心して、向かいましょう』

セクラが笑顔で言うと、ルーセントが溜め息をしている

(師匠余計な事を・・・もう止められないのか?)


北西方向に飛んで向かい、山岳部の砦でオーガと戦っているのを見付ける

『あ!! 砦が・・・』

サリオットが悔しそうに見ている

『セクラ様、ちょっと吹き飛ばしてきますね』

マルスが真剣に言うと甲板に歩いていく


オルセント号が降下して、門近くまでくる

『セイントファイヤーテンペスト』

白い炎の玉が次々と発生して、オーガに当たり、オーガを焼き尽くしていく

『ファイヤーノヴァ』

炎の玉が飛んでいくと、大爆発を起こして、爆風の熱風が吹き荒れ、大穴が空き、崖が崩れている


『後始末、よろしくお願いします』

マルスが戻ってくると、セクラとサリオットに言う

『後始末?』

サリオットが驚いて呟く

『女神が降臨して、天罰を与えたと伝えます。オーガ消し飛ばされて良かったです』

セクラが笑顔で言うと、護衛騎士が唖然としている

『砦の方は、後でサリオット王子様から伝えてください』

マルスが笑顔で言うと、サリオットがどうしたら良いか解らず、セクラに助けを求めている

『サリオット王子様が、一言命令を下せば良いですね』

セクラが笑顔で言う

『サリオット様、女神が降臨して、オーガを消し飛ばしたと伝えて下さい。そして、ここで起きたことは、絶対に他言無用と言ってください!! 女神の加護が無くなると伝えれば良いと思います』

ルーセントが慌てて伝えると、オルセント号が降下して、サリオットが甲板から大声で言う

『サリオット様・・・何故オルセントの飛空艇が』

騎士が大声で聞く

『我らを救う為に駆けつけてくれた!! オルセントの飛空艇も見た事は、全て他言無用である!! 我らに出来る事は、感謝の気持ちを忘れない事である! これは残った王族としての命令である!!』

サリオットが大声で言うと、兵士達が疑問に思いつつも、消し飛ばされたオーガを見ている


オルセント号は、町まで飛んでいくと、門に向けて降下する

『オルセント王国よりの使者です。着陸場所を指定してください』

オルセントの国旗を掲げながら兵士が大声で言う

『至急確認を取ります!』

兵士が慌てて領主の館に走っていくと、オルセント号は、ゆっくり領主の館に向かって飛んでいる

『着陸出来そうな場所が見当たりません』

兵士が領主の館付近を見ながら言う

『困りました・・・どこか着陸出来れば良いのですが』

セクラが困惑しながら言う

『しばらく待つしかないのかな? 町の外に着陸して、迎えを待つしかないのかな?』

マルスが周囲を見ている


兵士の指示で町の外に向かい、着陸すると、町中から馬車が数台やってきて、男達が降りて出迎えの準備をしている。オルセント号から、セクラとルーセントとマルスとサリオットとリーシナと騎士と侍女が降りる

『魔法王国からの使者の方、来訪の目的は何でしょうか?』

子爵が真剣に聞く

『ちょっと相談に来ました。詳細は、サリオット様に聞いてください』

セクラが後ろにいる、サリオットを見ながら言う

『サリオット様!! 御無事で何よりです』

子爵慌てて声を上げる

『子爵、妹は無事に到着しましたか?』

サリオットが少し心配そうに聞くと、リーシナも心配そうにしている

『はい! サーシャリア様は、無事に到着しています』

『よかった・・・他の王族は避難出来ましたか?』

『いえ・・・近隣にも使者が確認しましたが、誰も・・・サリオット様が何故魔法王国の飛空艇に?』

子爵が真剣に聞く

『詳しい話は、ここでする事で無い・・・飛空艇の事は口外しないように、箝口令を出してください。砦から報告が来ても、一切を秘密にする事を約束してください』

サリオットが真剣に言うと、子爵が頭を下げて約束する


マルス達が領主の館に向かうと、オルセント号は上昇して、監視を始める


『サリオット御兄様!!』

サーシャリアが、サリオットを見て涙を浮かべて、抱きついている

『サーシャ、無事で良かった・・・』

サリオットが優しく抱き締めると、子爵が微笑みながら見ている


応接室に向かい、サリオットが子爵達に説明をする

『サリオット王子様・・・信じられません、オーガを殲滅しているなんて・・・それにオーガ以上の脅威となります』

子爵が真剣に言い、セクラを見ている

『それは・・・』

サリオットが考え込んでいる

『マルス様、世界征服したいですか?』

セクラが笑顔で聞く

『え? 面倒!! 冒険者の方が良いよ』

マルスが笑顔で言う

『オルフェスタ・ガゼルド王国から割譲した領地をそろそろ貰ってください』

セクラが笑顔で言う

『面倒だよ。欲しい人にあげる』

『国王になりませんか?』

『え? なりたい人がなれば良いよね』

マルスが笑顔で言う

『今回、国を救ってくれた褒美は要りますか?』

『仲良くしてくれたら良いよ! 秘密にする事が褒美と言う事で!!』

マルスが笑顔で言う

『この間、喧嘩を売ってきた国はどうなりましたか? 滅ぼしましたよね?』

『グゼリオンス王国なら、ヘルゼレス王国に押し付けたよ! 滅ぼされていた国は、国王陛下に後始末任せたから、どうなったのかな? 副団長が頑張っているかな? 聞いてないな・・・』

マルスが笑顔で言うと、ルーセントが頭を抱えて苦笑いしている

『こう言う事です。 だから、リベリアの英雄様の事は、秘密にしてくださいね! 因みに、オルフェスタ・ガゼルド王国と魔工王国は、御父様に一言、後始末よろしくって言って、押し付けて帰っていきました。』

セクラが笑顔で言うと、子爵達が驚いている

『意味不明なのですが・・・もしかして、リベリアの英雄様は、褒美を受け取らないのですか?』

子爵が真剣に聞く

『受け取ったのは、魔導書や飛空艇の残骸や人が野心を抱きそうな物です。後は・・・何か作るのに必要な物が有れば、受け取ってくれます』

セクラが笑顔で言う

『信じられませんが・・・もし秘密にせず、怒らせたら、どうなるのですか?』

『10か国とドラゴンを相手に戦争したいなら、してください!! 』

『子爵、リベリアの英雄様の戦いを少し拝見しましたが、我が国の精鋭が全く通じなかったキングオーガを簡単に消し飛ばしていた・・・もしその気なら、この町も一瞬で滅ぼされる・・・怒らせない事が最重要だと思う・・・砦に迫るオーガも一瞬で壊滅させていた・・・報告が来たらわかる』

サリオットが真剣に説明をしている

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ