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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第17章 オルセント王国の危機と北の国
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食料買い物へ

ドワーフ達が建物に気が付き、集まってくる

『これは・・・いつの間に』

男達が呟くと、周囲を見て回っている

『マルス様、倉庫ですか?』

セクラがマルスの元に来て聞く

『食料を保管する場所にするよ、時間も無いから、この程度で申し訳ないけど』

マルスが質素な空間を見ている

『凄いです!! この短時間で建物を作るなんて!! これで食料が保管できます!! マルス様、凄すぎます』

セクラがマルスを見詰めている

『マルス、次は何します? 町でも作りますか?』

リリシャが笑いながら聞く

『町まで作ったら、時間が足りないよ』

マルスがリリシャを見ていると、みんな笑い出す

『マルス師匠が作る気になりそうです!!』

メトリシアが愉快そうにしている

『来年なら、作っても良いけど・・・学院に帰らないと・・・』

マルスが周囲を見てから言う

『早く学業に戻れるように、オーガの発生地点を消滅させましょうね』

リリシャが微笑みながら言う

『面倒だから、消し飛ばそうかな?』

マルスが考え込む

『マルス!!私の分は用意してよ!!』

キリシアが大声で言う

『雑魚1万位殲滅してきてくれる?』

『え! 雑魚は面倒!! デカイ奴だけもらう!!』

キリシアが真剣にマルスを見て言うと、みんな笑っている


『この建物どうやって?』

男達がマルスの元に来て聞く

『内緒にしてください』

マルスが真剣に言う

『マルス様が作ってくれても、内緒にしてください! 食料を保管する倉庫です、これで食料を安心して輸送出来ます』

セクラが真剣に言う

『マルス様・・・何も聞かないようにします。 本当に感謝します』

男達が頭を下げると、ドワーフの人達が全員、頭を下げている

『そろそろ買い物に行ってくるので、警戒を頼みます。エミールが残るので、何か有れば相談してください』

マルスがエミールを紹介すると、男達が真剣にエミールを見ている


マルス達がシルフィード号に乗り込み、上昇を始めると、オルセントへ向けて飛んでいく


『エミール様、これからどうしたら?』

男達が真剣に聞く

『夜警戒する人と昼間警戒と使える物を集める人とあの死体を処理する人に別れましょう、早く埋めてしまいたいです』

エミールがオーガの焼け焦げた死体を見て言う

『確かに・・・町中で使えそうな物も集めないと・・・生活が出来ません』

男達が言うと、直ぐに話し合いを始め、行動を始めている


オルセントの王都が見えてくると、シルフィード号とオルセント号が着陸する。騎士と王太子が近付いてくる

『セクラ、どうなっていた?』

王太子が真剣に聞く

『大変な事態です。 食料が足りません・・・直ぐに魔工王国とオルフェスタ・ガゼルド王国に食料を買いに行ってきます。 ドワーグニの町も壊滅していました。 200人ほど坑道で生き残りが居ましたが、食料がありません』

セクラが真剣に説明している

『簡単には・・・』

王太子が考え込む

『直接買い取りに行くから!!』

キリシアが大声で言う

『冒険者だから、国境は関係ないです』

セクラが満面の笑顔で言う

『セクラは王女だ!!冒険者じゃない!! お父様に相談してくる・・・』

王太子が苦笑いして、諦めたように王城に歩いていくとセクラとルーセントも歩いていく


セクラが笑顔で戻ってくる

『お父様が、親書を書いてくれました。直ぐに出発しましょう』

セクラが笑顔で言うと、内容を説明している

『キリシア、魔工王国は任せたよ』

マルスが笑顔で言う

『なぜ? 面倒!!』

キリシアが嫌そうに言う

『あの王だから、キリシアの一言が必要だよ』

『あーーー! あの愚か者? 仕方ないな!! お仕置きしてあげる』

キリシアが、思い出して笑い出す

『はぁ・・・国王を脅すのですか?』

フローネが呆れ気味に言うと、みんな爆笑している


魔工王国の王都が見えてくると、オルセント号が門に向かって降下していき、王城に向かって飛んでいき、オルセント号とシルフィード号が着陸する

騎士達が近付いてくると、セクラとルーセントとマルスとリリシャとキリシアとフローネが騎士の案内で王城に入っていく


部屋に入ると、国王と重臣達が待っている

『え!! ぎゃーーーーーーーーー!! 近付かないで下さい!! もうお仕置きは!!』

国王がキリシアを見た瞬間叫び、玉座から滑り落ちている

『こちらは国王陛下からの親書です。御確認ください』

セクラが苦笑いして手紙を差し出すと、苦笑いした重臣が受け取り

『セクラ王女様、英雄様と来訪とは・・・どのような御用件ですか?』

重臣が苦笑いしながら、キリシアを気にしている

『食料が大量に必要になったので、買いに来ました』

マルスが真剣に言う

『親書に理由は書いてあります』

セクラが真剣に言うと、重臣が国王に親書を持っていき、国王は怯えたままで、読もうとしていない


『時間が掛かりそうなので・・・食料は支援するので、直ぐに用意させます』

重臣がキリシアを気にしている

『ダメ!! それじゃ商人が困るでしょ!! 商人と直接交渉して、買い取る!!』

キリシアが大声をあげると、国王が怯えて顔を背けている

『解りました・・・事情は解りませんが・・・直ぐに国内有数の商人を呼び寄せます』

重臣が真剣に言う

『町外れに着陸して、商人には、そこで交渉したいと思います。何から何まで面倒ですから』

マルスが真剣に言う

『騎士に護衛させます』

重臣が真剣に言うと、マルス達が部屋を出てシルフィード号に戻ってくる


マルス達が出ていくと、国王が恐る恐る親書を読み始め、重臣達も内容を知り、青ざめている

『オルセント王国の危機・・・それに北の国も危機どころか壊滅の可能性・・・』

重臣が呟く

『この場合、支援の方が良いのでは・・・それどころかオルセントに攻め込んで、属国にする事も』

男が言うと、全員男を見てから、首を振っている

『リベリアの英雄に喧嘩を売ったら、叩き潰される・・・オルフェスタ・ガゼルド王国の二の舞になりたいか?』

重臣が苦笑いして言うと、全員が納得している

『ぜぜぜぜっ絶対にリベリアの悪魔だけは怒らせないでくれーーー!!』

国王が怯えながら叫ぶと、重臣達が呆れている

(この国王で大丈夫なのか? もう同盟国の危機に何も支援はしないのか? 考える事も出来ないのか・・・)


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