表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第17章 オルセント王国の危機と北の国
819/1407

オルセント攻防戦

ベアーズ号はマルスが飛び降りると、速度を落としながら、旋回を始める

『あ!! マルス師匠の魔法です』

ミリアが嬉しそうに言うと、爆風で大きな穴が空いている

『ミリア! あっち! 住民にオーガが接近してます』

メトリシアが大声をあげる

『焼き払って住民を守りますよ』

エミールが出てきて言うと、逃げている住民と兵士を見ている

『ファイヤーストーム!!!』

エミールとミリアとメトリシアが魔法を放つと、巨大な炎の柱が出来上がり、オーガとゴブリンを次々と飲み込んで進んでいる

『あ!! 城壁まで当たりました・・・ごめんなさい!!』

ミリアが慌てて叫ぶと、涙目になっている

『後で一緒に怒られてあげます! 元気出して、吹き飛ばしますよ』

エミールがミリアを見て言う

『エミール御姉様』

ミリアが呟くと、ベアーズ号が住民達の上を飛んで、旋回している


エミールは、旋回する先の門から逃げている多くの住民の列に近付くオーガの大群を見付ける

『ファイヤーストーム!!!』

エミールとミリアとメトリシアが魔法を放つと、巨大な炎の柱が3本出来上がり、動き始め次々とオーガとゴブリンを飲み込んでいる

『え!!』

メトリシアの視線の先に、大きな岩が飛んでくるのが見えると、バリアに当たり衝撃波が伝わる

『居た!! デカイ!!』

エミールが大声をあげる。炎の向こう側に大きなオーガが数匹集まり、岩を持ち上げている

『消し飛ばします』

ミリアが言うと、炎の玉を作っている

『ファイヤーノヴァ』

ミリアが魔法を放つと、大きなオーガに当たり、大爆発と共に灼熱と爆風で、周囲を吹き飛ばす

『ミリア!! やり過ぎ!』

メトリシアが大声をあげると、巨大な穴が出来ている

『え? ごめんなさい!! この程度の穴しか出来なくて』

ミリアが涙目で言う

『私の分も残してよ!!』

メトリシアが大声で言う


門で近付くゴブリンとオーガを監視していた兵士達は、目の前にイキナリ出来上がった炎の柱に絶句している

『何が・・・味方の魔法なのか? 神の天罰なのか・・・』

騎士が持っていた剣を落として言う

『女神様が降臨したのか? え!』

兵士が呟くと、大きな岩が空飛ぶ船に向けて飛んでいくのを見ると、岩が弾かれ下に落ちていく。飛空艇から大きな炎の玉が放たれ、遠くで爆発すると地震と衝撃波が伝わる


『何が・・・・あれは!!』

騎士が衝撃波で転び、立ち上がると、視界に大きな穴と爆風で吹き飛ばされた、黒焦げのゴブリンとオーガが転がっている

『助かったのか? 何が起きた?』

兵士が呟き、呆然と見ている



マルスは、王城に向かって、オーガとゴブリンを斬り捨てながら進むと、騎士が必死に戦っているのが視界に入る

『大丈夫ですか?』

マルスは、高速でオーガを斬り聞く

『え? これは・・・』

騎士が呆然と呟く

『セクラ様は、どこにいますか?』

マルスが微笑みながら聞くと、近付くオーガを凪払う

『王城に・・・何者ですか?』

騎士が驚きながら聞く

『ハイヒールフィールド』

マルスが回復魔法を使い、騎士達を治療をすると、騎士が驚きの表情でいる

『取り敢えず、案内して貰えますか?』

マルスが真剣に言うと、視界に入るオーガを高速で斬り続けている


『英雄様・・・案内します』

騎士が周囲を見ながら言うと、王城の門に歩き始め、遠くの方で爆発音と共に爆発の光が見える

『やり過ぎかな? 先に謝るかな?』

マルスが苦笑いして言う

『はぁ? 謝る? 何が起きたのですか?』

騎士が苦笑いする

『手加減抜きで魔法放ったと思うけど・・・地形変えてしまったかな?』

マルスが苦笑いして言うと、王城の前で待ち伏せする騎士達の前に来る


『英雄様!!!』

セクラが開いた門から出てきて、マルス目掛けて走ってくる

『あ! セクラ様、ちょっと散歩に来たら、襲われて、吹き飛ばしてしまいました!! 後始末お願いします』

マルスが笑顔で言うと、騎士達が顔を見合わせている

『はい!! 任せてください!!』

セクラが、マルスに抱き付きながら言う

『セクラ様、騎士が見ていますけど』

マルスが苦笑いして言う

『え? えーーーーーーー!! ごごごごごっごめんなさい!!』

セクラが慌てて離れて大声で言うと、騎士達が顔を見合わせて笑い出す

『セクラ様、ちょっと地形変えてしまって、ごめんなさい』

マルスが真剣に言う

『地形を? 民が助かるなら、何でも良いです!!』

セクラが慌てて言う

『じゃあ残りも殲滅してきますね』

マルスが笑顔で言うと、近付くオーガに向けて、接近して剣を振り抜き、両断する

『騎士さんーー! 門まで来てください』

マルスが大声で言いながら、次々とオーガを斬っている


『あれが魔法使いか?』

ルーセントがセクラの横に来て、苦笑いして言う

『え? マルス様です!!』

セクラが笑顔で言う

『えーと、ここは危険なので、門の内側に』

ルーセントが真剣に言う

『え! マルス様の勇姿が見れなくなります』

セクラが真剣に言うと、騎士達が苦笑いしている


ベアーズ号が降下して着陸すると、メトリシア達が降りてくる

『セクラ様、お久し振りです』

メトリシアが微笑みながら言う

『メトリシア様!来訪歓迎します 』

セクラが笑顔で言う

『えーと、ちょっと威力強い魔法を使って大穴を空けてしまいました。申し訳ありません』

エミールが真剣に言うと、ミリアが頭を下げている

『オーガを倒せれば、それで構いません』

セクラが笑顔で言うと、ルーセントが苦笑いしている

『よかった・・・怒られなかった』

ミリアがほっとしている


『セクラ様、門の外ももう一度焼き払ったから、監視だけして下さい』

マルスが戻ってきて言う

『はい! 騎士に監視させます』

セクラが満面の笑顔で言うと、ルーセントがため息をしている

(何が起きたか、確認をしないで、簡単に受けて良いのか?)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ