表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第17章 オルセント王国の危機と北の国
818/1407

オルセントの窮地

セクラは飛空艇に乗り込む

『北のオーガの状況を確認してきます』

セクラが考えてから言う

『え? セクラ様、指示はクライドルト王国に向かうようにと・・・』

ルーセントが驚いている

『ルーセント師、ごめんなさい・・・やっぱり民を見捨てて逃げれません・・・判断は間違っているかも知れないけど、正確な情報を集めます』

セクラが真剣に、ルーセントを見据えて言う。兵士達は顔を見合わせてから、セクラを見ている

『セクラ様、高度を保ちながら状況を確認しましょう・・・北側を通って西に向かう事にしましょう』

ルーセントが真剣に言う

『ルーセント師・・・ごめんなさい! 我が儘で・・・』

セクラが真剣に言うと、飛空艇は北に向かって飛んでいく


セクラが下を見ながら青ざめている

『そんな・・・町が・・・村も』

『セクラ様、時間が有りません、クライドルト王国に・・・リベリアの英雄様に助けを求める以外に、国を救う手立ては有りません』

ルーセントが真剣に言う

『どうして・・・こんな酷い事に・・・オーガは何処から現れたの? 何故?・・・・』

セクラが大粒の涙を流し始める


衝撃と振動と物が当たる音がする。

『きゃーーーーーー!』

セクラとルーセントは、衝撃に倒れ込み周囲の兵士達も倒れている。飛空艇は降下していき、再び振動と物音がする

『オーガ・・・』

セクラが外を見ると、大きなオーガが飛び付いて顔が見える

『はははっ早く振り落とせ』

ルーセントが大声をあげると、兵士が立ち上がり慌てて操作を始め、飛空艇が振り落とそうと飛び始める。大きなオーガは、落とされないようにしながら、飛空艇を殴っている


大きな岩が見えると、衝撃と物凄い音がする

『セクラ様ーーーー! 墜ちます!! 何処かに捕まってください』

兵士が叫び、飛空艇が急降下して、セクラは体が浮き上がり、次の瞬間、床に叩き付けられる

『オルセント様・・・助けて・・・』

セクラが呟き、気を失う

『セクラ・・・最後の力で家に帰そう・・・シリウス、頼む助けてくれ・・・我が主様に助けを求めたい・・・』

オルセントが現れて、飛空艇は、急旋回しながら飛び王都に向かって翔んでいくと、王城の裏に墜落する


『・・・うっ』

セクラが目を覚ますと、視界に王太子が入る

『セクラ、何故北に向かった』

王太子が真剣に聞く

『ごめんなさい・・・民を見捨てられなかった』

セクラが涙目で言う

『準備が出来たら、脱出しなさい・・・バラバラに逃げれば、誰か1人逃げ切れる可能性も有る。飛空艇は、稼働しない・・・頼む今度は必ず逃げてくれ』

王太子が真剣にセクラをみている

『御兄様・・・ごめんなさい』

セクラが涙目で言う


ベアーズ号は最高速で魔法王国に向かって飛んでいく

『マルス師匠、もう少しで王都が見えてきます』

エミールが真剣に進む先を見ながら言う

『状況が解らないけど、戦闘準備をするよ』

マルスが真剣に言う

『リリシャ師匠は、間に合わないですか?』

ミリアが少し不安そうに聞く

『リベリアを飛び立ったけど、明日になるかな? ミリアはメトリシアと一緒に行動してね』

マルスが真剣に言うと、みんなの顔を1人ずつ見ている


『マルス師匠!! うそ・・・あれが全部ゴブリン? 大きい・・・オーガ?』

エミールが驚いて見ている

『門が破られている? あれまだ戦っている? エミールここは任せた! 門に近付いたら飛び降りるから、王城に近付くオーガを的にして』

マルスが真剣に言いながら、外に向かう


ベアーズ号は高速で飛びながら、破られた門に向かい、門の上でマルスが飛び降りる。


マルスが飛び降りながら、周囲を見ている

中にもかなり・・・まだ住民も・・・外は殲滅して中を倒し回らないと、時間も惜しい・・・


マルスは周囲を見ながら降り立つ

『ファイヤーノヴァ』

マルスが魔法を外に向けて放ち、炎の玉が地面に当たると、大爆発と共に高熱と爆風でゴブリンとオーガを吹き飛ばす

『このーーー!』

マルスが剣を抜き、周囲のゴブリンとオーガを次々と斬り始める


大きな瓦礫がマルス目掛けて飛んでくる

『ハイバリアフィールド』

マルスが咄嗟にバリアを張ると、マルス目掛けてキングオーガが突進してくる

『デカイ!! あれが門を破壊したのか!!』

マルスが大声をあげ、キングオーガに接近しながら闘気の刃を作り、剣を振り抜く

『グォーーーーーーーーーーーーーー!!』

キングオーガの片腕が、マルスの剣から伸びた闘気の刃に当たり、両断され地面に落ちる

『ファイヤーボール』

マルスが魔法を放ち、キングオーガの頭に当たり、大爆発と共に頭が無くなり、力無く倒れる


『ガァーーーーー!!』

オーガ達がマルス目掛けて突進してくる。マルスは剣の闘気を伸ばして、オーガを一気に凪払い、オーガ達が両断され地面に転がっていく

『面倒!! このーーー!!』

マルスが大声をあげると、王城に向かって走りながら、次々とオーガを斬り飛ばして進んでいく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ