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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第17章 オルセント王国の危機と北の国
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オルセントとオーガ

オルセント王国セクラ王女は、オルセント号でオフェルスタ・ガゼルド王国と魔工王国から外交の帰り、北部の山脈地帯にゴブリンとオーガが出没している事を知る

『御父様、北部も視察した方が良いですか?』

セクラが国王に真剣に聞く

『ゴブリンとオーガか?』

国王が真剣に考え込んでいる

『セクラ、重臣達が対応している。騎士団も確認の為に各地に向かっている』

王太子が真剣に言い、セクラを見ている

『オルセント号なら上空から確認が出来ます』

『森の中だと、空から確認は不可能だろう・・・セクラも少し休みなさい』

国王が考えてから言う

『御父様、民に危険が迫っています。今休むのは民の為になりません』

『セクラ、騎士達を少しは信用しなさい・・・英雄殿達に憧れるのは良いが、王女として少しは、王宮内でゆっくりしなさい』

国王が真剣に言い、王太子も真剣にセクラを見ている

『御父様・・・解りました。ルーセント師に魔法を習います』

セクラが真剣に言うと、部屋に戻っていく


『セクラ様、どうかしましたか?』

『ルーセント師、北の視察は、行けなかったです』

セクラが残念そうに言う

『セクラ様も忙しいですから、国王陛下が心配しているのでしょう』

ルーセントが真剣にセクラを見ている

『宮廷魔術師候補達は、クライドルト王国に向かいましたか?』

『出発しました。セクラ様が送り届けたかったのでしょうけど』

『はい、マルス様は何をしているのでしょうか?』

セクラがマルスの事を考えながら笑みを浮かべている

『マルス様に会いに行きたいですか?』

ルーセントが微笑みながら見ている

『はい! え? えーーと・・・もうルーセント師!』

セクラが赤くなって挙動不審になっている


1ヶ月後、王城内で騎士が血だらけになって王城に戻ってくる

『御父様、何が有ったのですか?』

セクラが重臣や騎士達が集まっている部屋に入り聞く

『セクラ・・・すまない・・・すぐに逃げるように』

国王が青ざめながら言う

『え? 御父様、逃げる? 何故ですか?』

セクラが驚いて聞く

『セクラ・・・あの時、北の視察に向わせていれば、この事態、早く気付けた・・・甘く考えた所為で国を守れなかった・・・すまない』

王太子が真剣に言う

『え? 御兄様に・・・ゴブリンとオーガの件ですか? 何故? 騎士団の主力が向かった筈です』

セクラが驚きながら聞くと、ルーセントも驚きながら周囲を見ている

『騎士団は・・・壊滅した・・・主力兵力は、王都に集結中だが・・・太刀打ちは出来ないだろう・・・民に避難を命令するが、どれだけ逃げ切れるか』

王太子が悔しそうに言う

『え? 御兄様!! 何故!! ゴブリンごときに負ける筈は』

『キングオーガが大量にいる・・・セクラだけでも避難してくれ・・・リベリア英雄様の元に・・・幸せを掴め』

王太子が真剣に言う

『ルーセント、セクラの事を頼む』

国王が真剣に言い、詳しい状況の説明をしている


マルスは、朝起きるとリビングに向かう。メリアとエミールが話している

『マルス様、おはようございます』

メリアが微笑みながら言い、厨房に入っていく

『マルス師匠、今日は何しますか?』

エミールが微笑みながら聞く

『何しようかな? 休息日は久し振りだよね』

『マルス師匠がゆっくり1日休んで欲しいです』

エミールが微笑みながら言う


『我が主!! 大変だ!! オルセントが助けを求めている!!』

シリウスがマルスに言うと、エミールが真剣に見ている

『何が起きたの?』

『ゴブリンとオーガの大群に襲われている! あの国は滅亡するぞ』

シリウスが真剣に言う

『ヴェルダンディーは、何か解る? 歪みか?』

マルスが念じるように言う

『我が主様、歪みは感知してませんが、過去の歪みや別の事態だと解りません・・・』

ヴェルダンディーの声がする

『我が主ーーー オルセントのあの慌て振り、初めてだよーー きっと対応出来ないだと思うよーー』

エスカが現れてマルスの周りを飛び回る

『エミール、出発準備!! みんなにも言って』

マルスが考えてから言う

『はい! マルス師匠、何処でも付いていきます』

エミールが真剣に言うと、部屋を出ていく

『マルス様、お出掛けですか?』

メリアが少し驚いた顔をしながら聞く

『ちょっと出掛けてくるよ』

マルスが微笑みながら言う


みんな準備をすると、ベアーズ号に乗り込む

『アリシア様、国王陛下にオルセントが危機の為、出掛けてくると伝えてください』

マルスが真剣に言う

『解りましたわ! マルス様が危機と判断したなら伝えますわ』

アリシアが笑顔で言うと、メトリシアとアリシアが話し始める


『ソリナさん、屋敷の警備頼みます』

『はい!マルス様、ミーヤ達も任せてください』

ソリナが微笑みながら言うと、ベアーズ号が上昇を始め、東に向けて飛んでいく


『シリウス、シルフィードとクーレセスに伝えて、リリシャとキリシアに、オルセントに緊急で向かう事を伝えておいて、後で怒りそうだから』

マルスが真剣に言う

『伝えておく・・・戦力が必要だろう』

シリウスが言う

『どんな事態になっているのか?・・・選択か・・・』

マルスは、進む先を見ながら考え込んでいる

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