閑話 王族達の食事会
シルフィーニ達が部屋でゆっくり寛いでいると、食事の準備が終わり、侍女に案内され、食堂に入る
『こちらへどうぞ』
王妃が微笑みながら、席を見ている
『オベリストリア王国第2王女シルフィーニと申します。アーメルド伯爵様のお母様でしょうか?』
シルフィーニが真剣に言う
『シルフィーニ様、こちらは、クライドルト王国王妃殿下です。』
アルクオドールが慌てて紹介すると、1人ずつ紹介をしていき、シルフィーニの顔が青ざめ始める
『王妃殿下、前国王陛下、御挨拶が遅れ申し訳ありません』
シルフィーニが震えながら言う
『娘達と海に遊びに来ていただけです。ゆっくり話しましょうね』
王妃が微笑みながら言う
『娘達と?』
シルフィーニが驚いて周囲を見る
『第一王女アリシアですわ』
アリシアが笑顔で言う
『第2王女メトリシアです』
メトリシアが真剣に挨拶をする
『え! アリシア様、メトリシア様、お会い出来て光栄です』
シルフィーニが、驚いて挨拶をする
『座って話しましょう』
メトリシアが笑顔で言うと、シルフィーニが座りキョロキョロしている
『シルフィーニ様、サトメル・リオンド・ベクラードです』
サトメルが微笑みながら言う
『え! サトメル様・・・人質と聞いてましたが・・・』
シルフィーニが驚いている
『マルス様の屋敷に居候しています。 結構自由です。御姉様方と楽しく暮らしています』
サトメルが笑顔で言うと、外交担当が、少し離れた席から驚いて見ている
『御姉様方?』
『メーレシア様とアリシア様とメトリシア様とクレシア王太子妃様とレセナ様とヒリア様とメリア様です』
サトメルが笑顔で言う
『私は、仲良しでは無いのですね』
メーレスが残念そうに言う
『メーレス御姉様は、カーレスト諸島に行かれてしまったので、少し寂しかったです』
『メーレス御姉様・・・サトメル様、紹介して貰えますか?』
シルフィーニが、少し驚きながら言うと、キョロキョロ落ち着かない様子でいる。サトメルが1人ずつ紹介を始めると、シルフィーニが小刻みに震えながら挨拶をしている。王妃が微笑みながら見ている
(先手取りましたね・・・クレシア、まだ料理を持ってこないのですか?)
クレシアが料理を持ってくると、シルフィーニの前に皿を置く
『シルフィーニ様、ゆっくり楽しんで下さいね』
クレシアが微笑みながら言うと、シルフィーニが食べ始めて、微笑んでいる
みんなが食べ始めると、クレシアが席に座る
『どうですか? 美味しかったですか?』
クレシアが微笑みながら聞くと、シルフィーニが驚きの余り、フォークを皿に落とす
『美味しかったですが・・・』
『それは良かったです』
クレシアが微笑みながら言って食べ始めると、シルフィーニがサトメルを見る
『クレシア、自己紹介しなさいね』
王妃が微笑みながら言う
『料理好きな人です』
クレシアが笑顔で言うと、みんな笑い出す
『料理好きな人? 』
シルフィーニが、助けを求める様に王妃を見る
『いつもの事ですね、元マルス様の屋敷に居候していた、料理好きなリベリア公女ですよ』
王妃が微笑みながら言うと、みんなが笑っている
『居候をしていた・・・リベリア公女様!!』
シルフィーニが驚いて叫ぶ
『シルフィーニ様、現在の王太子ヘルト様の奥様です』
サトメルが真剣に言う
『え! 挨拶が遅れて申し訳ありません!!』
シルフィーニが驚いて立ち上がる
『シルフィーニ様、仲良くしましょうね、オベリストリア王国の料理はどんな料理が有りますか?』
クレシアが微笑みながら聞くと、みんな微笑みながら見ている
食事が終わり、シルフィーニが部屋に戻る
『シルフィーニ様、お疲れですね』
白髪の男が苦笑いして言う
『イキナリ、王族が集まって食事会とは思いませんでした・・・それも海に遊びに行った帰りなんて・・・聞いてません』
シルフィーニがうつ向いて言う
『数ヵ国の王女様が出迎え等、有り得な過ぎます・・・長年外交担当してますが、この様なおもてなし、始めてです』
白髪の男が真剣に言う
『シルフィーニ様、お風呂に入りますか?』
ルキアが微笑みながら言う
『お風呂ですか?』
『体が暖まり、疲れが取れますよ』
ルキアが笑顔で言うと、風呂に案内していく
シルフィーニが、風呂から上がってくる
『湯加減どうでしたか?』
ルキアが微笑みながら聞く
『素晴らしいお風呂でした・・・高価な石鹸も素晴らしかったです。』
『あの石鹸は、メトリシア様から貰った物です』
『え!! メトリシア王女様から!! そんな石鹸使っても良いのですか?』
シルフィーニが驚いて聞く
『後で使った感想を伝えてくださいね』
ルキアが笑顔で案内していく
『ルキア様教えて欲しいのですが・・・リベリアの英雄様は、尊敬されているのですか?』
シルフィーニが真剣に聞く
『国内では、それほど知られてませんが、各国とリベリアの英雄様との約束で、機密扱いになっています。』
ルキアが笑顔で言う
『そうなのですね・・・ルキア様は、リベリアの英雄様と仲良いのですか?』
『今回海に一緒に出掛けました。楽しかったです』
ルキアが笑顔で言うと、シルフィーニと歩きながら話している




