表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/1407

6人の魔法使いの馬鹿者

翌朝、フローネの家に向かうと、家の前でエミールが待っていた

『エミール、おはよう』

『師匠、おはようございます』

家の中に入るとフローネが待っていた

『エミールから事情は聞きました。しかし、全力の回復魔法を見せるとは・・・ハイヒールですよね』

『はい、それしか無いと思いましたので』

『腕輪も使った様ですね。もうあなた達しか助けられない状態だったとしか言えないですね』

ギルドに向かい

『ヘザーネ、おはよう』

『おはようございます。奥にどうぞ』

ヘザーネは応接室に通してくれ、バイルとゼタルが入ってくる

『昨日はありがとうございました。2人は今朝、目を覚ましました』

『後遺症は有りますか?』

『身体中が痛いそうです。それと精神的に暗い所の恐怖症が有るみたいです』

『そうですか・・・』

『フローネ殿、リリシャさんとマルス君は、既にあなたを超えた魔法使いですか?』

『会ったときには既に魔力と技術は私を超えていました。そして今は、知識も私に近付いています。間違いなく歴代最高の魔法使いですね』

『やはり凄いのですね。この事は誰にも言いません』

『マルスが魔法学院で大暴れするまでは他言しないでくださいね』

『魔法学院で大暴れですか・・・学院が崩壊しますかね』

『王国の魔法の歴史が変わりますね。学院に行っても誰も魔法を教えられないのですから、それどころか全員がマルスの弟子になるでしょうね』

『そう予想しますか・・・確かにレベルが低すぎますからね、学院のレベルが!』

バイルもフローネの本音を聞いて考えるのを辞めて

『2年後ですね。それまではマルスだからで済ます事にしましょう』

バイルは笑う

『マルスだからで良いですな』

ゼタルも笑う

『魔法使い達は処置室に集めてあります。朝、ゼタルに絞られて泣きべそかいていましたがね。後で会ってあげてくださいね』

『わかりました』

『私達はこのぐらいで失礼します』


処置室に入ると魔法使い達がこっちを見て、頭を下げて

『本当にお世話になりました。このご恩は忘れません』

『もう無理しないでくださいね』

『わかりました。心掛けます』

まだ横たわっている2人に

『痛みは大丈夫ですか?』

『全身が痛いです・・・』

マルスは魔力視を使い見ると魔力が乱れまくっている

『魔法使いを目指すなら修行、沢山してくださいね』

『わかりました。修行します』

『そろそろ帰りますので、いつかまた会いましょうね』

部屋を出て帰る事にする


6人の魔法使い達は・・・

『あの人達、リベリア最強と言われていたけど、気さくだよね』

『だけど、強いのは間違いない・・・』

『クリケト・・・余裕で倒しまくっていた』

『あの魔法使いの人に助けて貰ったんだよね』

『思い出しても凄い回復魔法だった。あれは上級の回復魔法だよ』

『凄いのはわかるけど、所詮冒険者だ』

『中魔石取りに行くの無理なのかな?』

『前衛が必要だよ』

『失敗したら死ぬ・・・だよ』

『誰が簡単だなんて・・・』

『やっぱり買った方が良くない?』

『・・・・・』

『・・・・・・・・・そうだよ』

6人の魔法使いは翌日、馬車で魔法学院に帰っていった

後日、6人は魔力の乱れの為、上手く付与魔法が使えなくなり、魔法研究院や魔法師団に墜ちて、人生を台無しにしてしまった。一度の無茶が全てを失う結果に、魔法学院の責任問題もくすぶる事になる



ギルドを出た後、フローネの知り合いの所に寄り、家の良い物件が無いか確認に行く

『フローネ様、今日は物件の件でしょうか?』

『そうです。この子達が物件を探している子です』

『見た目は普通の若い娘と若い男のグループですが・・・』

『冒険者だから年齢は関係ないでしょ』

『いかにもその通りです。ギルドカードを確認させて貰えますか?』

全員のギルドカードを見て

『まさか本当に・・・噂では聞いたことありましたが・・・』

『噂?』

『申し訳ありません。若い3人の冒険者が中魔石を沢山持って帰ってくるとか、階層主を倒したとかですね』

『本当だよ。ギルドカードに証あったでしょ』

『確かに間違い無く噂通りです。いくつかの物件を見てみますか?』

『よろしくお願いします』

4件の物件を見て回り、最後の一件でフローネは驚く

『この物件も売りに?』

『主が亡くなり、息子は王都で住んでいるので、この物件の処分をしたいとしばらく前から打診がありましたが、これだけの物件ですから、買い手がなかなかいないのです』

『そうでしょうね。周りも周りですから滅多な人には売れませんよね』

『ちょっと中を確認して良いかな?』

『良いですよ』

みんなで中を確認しに行くと部屋の数も、馬車用の倉庫に別建屋があり、広かった

『この物件良いですね。別建屋は工房に向いていますし』

『地下室の倉庫と馬車用の倉庫も良いよね』

『門もしっかりしています』

『広いけど掃除が大変そうですね』

後ろで話を聞いていた何でも屋が

『掃除などは下女や奴隷を使えば良いと思います。紹介も致します』

『そうだね。どうする?』

キリシアがみんなを見ている

『金額的には金貨1300枚と言っていましたが、1000枚で交渉しますが、手数料も少しかかりますが、いかがでしょうか?』

『わかりました。お願いします。手数料はどのぐらいですか?』

キリシアは、リリシャとマルスを見てから返事をする

『金貨5枚で大丈夫です』

キリシアは財布から金貨を取り出して渡すと、何でも屋は驚き、フローネを見る

『この子達は買うと決めたようなので頑張ってくださいね』

フローネは笑顔で言うと

『支払いは最初に纏まった金額が必要ですが、どのぐらいを用意して、どのぐらいの期間で支払いますか?』

『ん?金貨1000枚なら全部一括で払います』

『え?持っているのですか?』

『ギルドに預けてある』

何でも屋はフローネを見る

『この子達は常識がありませんので、本来は数年かけて支払う約束をする事も解っていませんが、資金は用意出来ていると思いますよ』

『そうですか。一括でというのは良いですね。交渉材料になります。ギルドから支払い能力の保証をして貰えればさらに良いですね』

『ヘザーネかバイルに聞いてくれれば解るよ』

『直ぐに交渉に向かいます』

『ついでだから、ギルドで話もする?』

『そうして頂けたらありがたいです』

ギルドに向かい

『ヘザーネ、ちょっと良いかな?家の件で』

『わかりました。奥にどうぞ』

応接室に、キリシアとリリシャとマルスとフローネと何でも屋が入り

『良い物件が有ったので買おうと思っているけど、価格交渉して貰うんだよね』

『マスターも呼んできます』

ヘザーネは直ぐにバイルを連れてくる

『良い物件が見つかった様で何よりです。どの辺りの家ですか?』

バイルの言葉に何でも屋は物件の事を伝えるとバイルは笑う

『あそこですか、ちょうど良いですね。治安も良いですし、魔法使いにとっても、工房を作る必要が無いですからね』

『支払能力の確認をしたいのですが、よろしいですか?』

『どのぐらいですか?』

『金貨1000枚で交渉するつもりです』

『問題ありません。今日必要ならば、直ぐに用意します』

『1000枚も持って交渉に行くのは怖いので、支払能力が有ることを書いて頂ければ有り難いです』

『直ぐに用意します』

『ありがとうございます』

『ギルドマスター、ヘザーネ、またね』

用事が終わりギルドを出ると

『まさか本当に直ぐに用意して貰えるとは・・・急ぎ王都で交渉をしてきます』

何でも屋は翌朝王都に向かった


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ