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2話 初めての迷宮探索

夕方になり、宿屋の一階に行くと主人が食堂にて『ごはん食べるか?』

『そのつもりだ』

キシリアが答えると主人は後ろの食堂に向かって、

『ライラお客だー、席は空いてるか?』

『ザイトン空いているよ』

と女性の返事が返ってくる

食堂に行くと後ろで髪を纏めた女性が席に案内してくれる。

『今日のお勧めは鶏肉と野菜の炒め物です』

リリシャとキリシアは

『それで良いです』

こっちを見る。

『自分もそれで』

ライラは頷き、

『お勧め3つ』

厨房に向かっていった。


『明日はどうする?』

キリシアが言うと、

『迷宮に行ってみる?』

リリシャが答えると

『迷宮かー、大丈夫かな?』

『行ってみないと通用するかどうかわからないけど行ってみたい』

自分が答えるとキリシアとリリシャは苦笑しながら、

『ゼタルに勝つ実力があるのに何言っているの?』

2人は声を揃えて言う。

首を傾げながら『何故?』

2人は苦笑するしかなかった。

『ゼタルは迷宮の14層まで潜った程のパーティーの一人でここ数十年で最高記録だった、そのゼタルに認められたのだからマルスは余裕でしょう』

キリシアが言うとリリシャも頷く

『近年は10層を越えるのもなかなかいない。それに古代魔法使える人なんて数百年か数千年ぶりかもしれないし、東の魔法王国に行かないとどのぐらい古代魔法使える人がいなかったか調べられないよ』

リリシャの言葉に自分も苦笑する。

『安全を考えながら、慎重に行こう』

2人に言うと2人も頷く。


食事が運ばれてきて、

テーブルに置かれる。

鶏肉と野菜が混ざった炒め物と野菜のスープとパン

『パンは欲しかったら言ってくださいね』

ライラは笑顔で厨房に向かって歩いていく。

『肉も柔らかく塩と胡椒が効いていて美味しい』

『この宿屋の料理は美味しいから』

キリシアが言うとリリシャも頷いて同意する

食べ終わってライラに

『また明日きます』

ライラは笑顔でお辞儀する。


翌朝準備をして迷宮に向かう。

迷宮の前は多くの冒険者が集まっていて、順に迷宮に入っていく。

中に入ると大きな階段が地下に向かって続いている。

『マルスは一番前お願いね、リリシャは後衛で地図お願いして良い?』

リリシャに地図を渡しながらキリシアが言う

頷くと、

『無理はしないでね』

と言いつつ槍をしっかり持ち直す。

冒険者が多く、一層はモンスターと遭遇出来ずにそのまま二層の階段が見えてきた。

『一層も二層もモンスターは変わらないから二層に行こう』

キリシアが言うとリリシャも同意する。

二層に降りて他の冒険者と違う方に歩くと、前方に何かいる気配を感じとる

剣を抜いたのをみたキリシアが、

『どうしたの?』

『何かいる』

と答えると、

前方から黒い虫のような形のモンスターが現れた。カークロッチだった

剣で払うように振り抜くとカークロッチはかわして、横に飛ぶ。キリシアの槍が突く

『キー』

不快な音を出しながら、カークロッチは黒い煙を出しながら後ろに下がる。

剣を下から上に振り上げると『グチャ』カークロッチは剣に当たると黒い煙を出しながら転がる。

そして動かなくなり、少しすると煙の中に消える。煙が無くなるとそこに小さな結晶が落ちていた

『これが魔石?』

『そうよ、魔物の死体は残らないから魔石を持って帰るの』

キリシアはそういうと魔石を拾う。


しばらく歩くと又カークロッチに遭遇する。しかし今回は3匹いる

魔力で身体強化しながら、動きを見て突撃する。通りすぎながら振り抜くと三匹とも切り口から煙を出しながら転がり、トドメを指すため剣を突き立てていく。キリシアも槍で突き、魔石が残り消えていく

『弱い?』

キリシアは苦笑しながら

『マルスが異常です、マルスが一人でも大丈夫かも』

リリシャも同意する

その後4回戦った後、体が急に重くなった

『大丈夫?』

キリシアが聞いてきた。

『うん、体が急に重くなった』

リリシャは驚く顔をして

『魔力使いすぎたのかな?だけどいつもより少ないよね?休憩しよ』

頷いてそこで休憩することにした

『魔力使いすぎると体が重く感じるの?』

リリシャにきくと首を振る

『普通はそうならない、動悸とか眠たくなる』

そう聞いて魔力を集中してみると少し制御が乱れていた。しばらく魔力を制御していたら体が軽くなり制御の乱れが無くなった

『体が軽くなった、制御が上手くいかなかったのが原因かな?』

呟くと、リリシャは首を傾げながら考える

『わからない。マルスは特別だから・・・』


そのまま五回戦闘後、迷宮を出ることにした。

ギルドに向かい魔石を換金するために

『ヘザーネさんこんにちは、魔石の買い取りをお願いします』

魔石を差し出すと魔石の数を数えて

『小魔石で傷も無いので34個で銀貨三枚と銅貨四十枚です』

カウンターに硬貨を置きながら言ってきた

『結構な収入だね』

キリシアが言うとリリシャも頷く

『今日1日でですか?』

ヘザーネが首を傾げる

『そうです、多いですか?』

『普通の3倍あります』

ヘザーネも微笑む

ヘザーネに見送られてギルドを出て宿屋に帰ることにした。明日からも迷宮に潜る事にした。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 日本語じゃないよというつもりでの二重カギ括弧と思ったが、いつまでも続くのは違和感でしかないです。 あと幼馴染が2人も死んだのに、そんなにドライでいられる? 現実で急に知り合いが死んだ…
2022/12/09 00:25 通りすがり
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