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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
16章 天空の城と夏休み
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ウレシア

宿屋の前を通る

『ウレシア、何処に行っていた』

青年がウレシアに声を掛ける

『あ! メリクトリ御兄様』

ウレシアが笑顔で言うと、メリクトリがマルスを睨んでいる

(ウレシアと仲良さそうに!! こいつウレシアに手を出したら、許さないぞ!! 服も乱れている!!)

『その人は?』

『魔法学院のマルス様です。 たまたまお会いして、案内をしていました』

ウレシアが笑顔で言う

『魔法学院?』

『時々、騎士学院の鍛練に回復魔法を使いに来て頂いていました。凄い魔法使いです』

ウレシアが真剣に言うと、説明をしている

(何? 魔法使いに助けられた!! 何者だ!!)


『メリクトリ・ブゼラストリアです。妹を救って頂き本当に感謝します。』

メリクトリが、警戒しながら真剣に頭を下げる

『通りかかっただけです』

『妹の命の恩人です。 お礼をしたいのですが・・・明日は大事なクレセ様の結婚式です・・・無駄足でしたが、それでも参加しなくてはなりません』

メリクトリが真剣に言うと、ウレシアが驚いている

『御兄様、何か有ったのですか?』

ウレシアが心配そうに聞く

『叔父がトリエスバミラの重臣経由で、結婚式に参加に来た・・・叔父が邪魔をするのは間違いないだろう』

メリクトリが悔しそうに言う

『折角のチャンスだったのに・・・』

ウレシアが落胆している

『ウレシア、チャンスよりクレセ様の結婚を祝おう! 次はジエル様の結婚が決まったら、もう一度チャンスが有る』

メリクトリが真剣に言う

『御兄様・・・』

ウレシアが心配そうに見ている


町外れまで行くと、ウレシアの剣の鍛練を見ている

『ウレシアさん、闘気鍛練はしているのですか?』

マルスが真剣に聞く

『え! ・・・実は全く闘気が使えません・・・みんなは、闘気の鍛練を始めましたが、闘気を見付けられないので・・・』

ウレシアが真剣に言う

『え? さっき使ってましたよね?』

マルスが真剣に言う

『え? 使ってません・・・いつですか?』

ウレシアが驚きながら聞く

『踏み込んだ時に速く跳んだよね?』

『え? そんな事は・・・父から教わりました・・・闘気なんて知りません』

ウレシアが苦笑いして、何回か同じ事をする。マルスは闘気を見ながら考えている


『少し腕や足を触らせて貰っても良いですか? 闘気を調べたいので』

マルスが真剣に聞く

『はい』

ウレシアが少し驚きながら、マルスが触れて闘気を流している


腕はほとんど通って無い・・・足は通るけど・・・それで鍛練出来ないのか・・・


『ウレシアさん、闘気鍛練を足でやってください』

マルスが真剣に言うと、ウレシアにやり方を教え、ウレシアが始める

『やっぱり・・・足は制御できているね』

マルスが真剣に見ながら言う

『これが闘気・・・』

ウレシアが真剣に闘気を動かしている


『騎士学院に帰ったら、ゼダルに闘気鍛練を教えて貰ってね、足から全身に向けて闘気鍛練をすれば良いから』

マルスが笑顔で言う

『マルス様・・・ありがとうございます・・・マルス様!! ごめんなさい』

ウレシアが真剣に頭を下げる

『どうしたの?』

『助けて頂いたのに・・・近付くチャンスと思ってました・・・マルス様、私は才能が無いですが、教えて頂き、本当にありがとうございました』

ウレシアが真剣に言いながら、頭を下げている。エミールとエレーヌが微笑みながら見ている

『才能が無い? 良い師に会えなかっただけだよね? 良い師に教えて貰えれば、才能が開花するよ』

『ゼダル先生、教えてくれますか? ちょっと怖いので』

『ゼダルは、結構厳ついから怖がられるけど、本当は優しくて面倒見良いよ! 真剣に頼んだら色々教えてくれるよ』

マルスが笑顔で言うと、エミールが微笑みながら見ている

『騎士学院に戻ったら・・・話してみます。 怖いですけど』

ウレシアが不安そうに言う

『日も落ちたから、帰るね』

マルスが笑顔で言う

『本日は本当にありがとうございました』

ウレシアが真剣に言うと、マルス達は領主の館に向かって歩いていく


『マルス!! 何処に遊びに行っていたのですか!』

リリシャが仁王立ちして大声で言う

『マルス様、リリシャ様が出掛けたのを聞いて、不機嫌です』

メーレスが笑いながら言う

『町中を散歩していたよ』

マルスが笑顔で言う

『それで可愛い女をナンパしたのですか!!』

リリシャが睨みながら言うと、リアクラナが慌てている

『ウレシアの事? 賊に立ち向かっていたから、助けたよ! 貴族は面倒だね・・・ウレシア、真面目で才能も有ったね』

マルスが笑顔で言うと、エミールが真剣に何が有ったか説明をしている


『ブゼラストリア準騎士爵家の人ですね・・・』

リリシャが考え込んでいる

『ブレイトリアス侯爵家に仕えていた家柄ですが・・・』

リアクラナが考えている

『叔父と仲良かったから、出入り禁止にしていたと思いますが・・・』

リリシャが呟くと、ジエルの所に歩いていき、話を聞いている


『リリシャ、多分本家だな! ブレイトリアス侯爵家に仕えていたが、動乱で殺害されている・・・跡継ぎは、仕官していたはずだ』

ジエルが考えてから言う

『騎士学院に通っているから、そんなに困ってないのかな?』

マルスが考えながら言う

『あ!! 思い出しました!! 若い当主に代わって現当主が爵位を継いでいます。 色々面倒な人で若い当主から奪ったようです』

リアクラナが真剣に言うと、説明を始める

『面倒・・・マルスが才能を認めているなら、良い騎士になりますね・・・素性調査して貰いましょう』

リリシャが真剣に言う

『ジエル様、すぐに調査しましょう!! 才能が有るなら、優遇してあげましょう・・・』

メーレスが真剣に言う

『すぐに調査はするが・・・現当主が面倒だ! お祖父様が止めても、何か仕掛けてくる』

ジエルが嫌そうに言う

『仕掛けてきたら、喜んでリリシャ様が潰してくれます』

メーレスが笑顔で言う

『消し飛ばします!! 後始末は、お願いしますね、メーレス御姉様』

リリシャが笑顔で言う

『みんなで暇潰しにしてあげましょう・・・ふふふ』

メーレスが笑顔で言うと、リアクラナが青ざめている

(なんだか・・・・怖い!! 何も起きなければ良いのですが・・・)

『リリシャ、お仕置きだけは、しないでくれ』

ジエルが呆れながら言う

『ジエル様は、慣れましたね』

マルスが笑顔で言う

『第一、リリシャを怒らせたら、国王陛下に呼び出される!! 貴族なんて恐れてもいない!! 1番怖いのは、何か押し付けられる方だ』

ジエルが真剣に言うと、みんな顔を見合せて笑い始める

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