アーメルドで買い物
造船所に戻ると、アルクオドールが待っている
『あ！！ アルクオドール、待たせちゃった？』
キリシアが笑顔で言う
『キリシア殿、何か有ったのですか？』
アルクオドールが少し不安そうに聞く
『ちょっと、リリシャが怒っているだけ！！』
キリシアが笑顔で言うと、アルクオドールが驚いて、リリシャを見てから、マルスを見る
（なっなっなっ何が起きたのですか！！ 怒るなんて、何が起きるのですか！！）
『リリシャの御兄さんは覚えているかな？ クレセの方だけど』
マルスが真剣に聞く
『はい、パーティーでお会いしました』
アルクオドールが真剣に言う
『クレセ様とリアクラナ様の結婚式の日取りを、リリシャに伝えないで、招待もしてなかったので、怒りました。これから結婚式に乗り込みます』
マルスが笑顔で言うと、ジエルが苦笑いしている
『え！！ 結婚式に・・・』
アルクオドールが苦笑いする
『アルクオドール伯、質素に結婚式をすませるつもりだった・・・リリシャ達が参列したら、どのぐらいのおおごとになるか解りますか？』
ジエルが苦笑いしている
『メトリシア様ですね・・・メーレス様も親類縁者が面倒な事になりますね・・・アーメルドは、大丈夫ですが、普通の家柄のなら、大混乱になります』
アルクオドールが真剣に考えている
『ドレスは買えましたの？』
アリシアとメトリシアが笑顔でやって来る
『オルクスが用意してくれていたよ』
キリシアが笑顔で言う
『流石ですの！！ 乗り込むの楽しみですの』
アリシアが満面の笑顔で言う
『あれ？ アリシア様のドレスが無い』
マルスが思い出して言う
『え？ 王都に寄ってください』
アリシアが真剣に言う
『じゃあ、すぐに出発しましょう』
リリシャが微笑みながら言う
『二手に別れて、後で合流する？』
マルスが真剣に聞く
『そうですね・・・前日に付きたいですね』
リリシャが微笑みながら言う
『リリシャとマルスとジエルとメーレスとエミールとエレーヌが先に向かう？』
キリシアが真剣に聞く
『そうですね・・・マルスが居てくれたら良いですね』
リリシャが真剣に言う
『クーレセス号で向かおう』
マルスが笑顔で言う
『すぐに出発しますか？ 祝いの手紙をお願いしても良いですか？』
アルクオドールが真剣に聞く
『荷物を移すので、時間は有ります』
マルスが笑顔で言うと、アルクオドールが笑顔で頷き、馬車に乗って帰っていく
『マルス師匠、ご飯の材料が少し必要です』
エミールが真剣に言う
『あ！！ そうだね！ 買いに行かないと』
マルスが真剣に言う
『マルス、散策してきましょう』
リリシャが笑顔で言う
『散歩良いですね』
メーレスが嬉しそうに言うと、ジエルが見ている
『荷物を下ろしたら、買いに行こう』
マルスが真剣に言うと、みんなシルフィード号から荷物を下ろして、アニーがエレーヌにパンの生地や下拵えした食料の説明をしながら、クーレセス号に乗せている
マルス達は、市場を歩きながら、食材を買って、店を時々覗きながら歩いている
『あ！！ マルス師匠、このネックレスどうですか？』
エミールが笑顔で合わせながら聞く
『エミール、似合いますよ！ こっちも良いかしら？ あ！！ こっちなんて、エレーヌに合っている？』
リリシャが満面の笑顔で選んでいる
『こちらなんて、リリシャ様にお似合いですよ』
メーレスが笑顔でリリシャに見せている
『似合います！！』
エミールが笑顔で言う
『こっちは、メーレス御姉様に合いそう』
リリシャが満面の笑顔で言うと仲良く話している
『これは長くなりそうだな』
ジエルが真剣に言う
『キリシアがいたら、すぐに決まりますね』
マルスが笑顔で言う
『急いでいるんだろう？』
ジエルが真剣に聞く
『じゃあ、買うか』
マルスが笑顔で言う
『え？ 買うか？』
ジエルが何か解らずマルスを見ている
『あのネックレス全部でいくら？』
マルスが真剣に聞く
『え！！ ぜぜぜぜ全部ですか！！』
主人が驚いて、数えて考えている
『全部で、金貨１００枚で良いですが・・・』
主人が真剣に言う
『そうか・・・』
『金貨９０枚で良いです』
主人が真剣に言う
『じゃあこれで』
マルスが金貨を積み上げて言うと、主人が慌てて数えている
『確かに、すぐに用意します』
主人が慌てて箱に入れ始める
『マルスーー買ったの？』
リリシャが真剣に聞く
『時間が勿体なかったからね』
マルスが真剣に言う
『後でメーレス御姉様と相談しますね』
リリシャが笑顔で言う
『マルス師匠、ありがとうございます』
エミールが笑顔で言う
『よく考えたら、ネックレスの魔導具も作ろうか？』
『はい！ マルス師匠！！』
エミールが笑顔で言う
『宝石も沢山有りましたね』
リリシャが笑顔で言う
『今度作ろう』
マルスが笑顔で言うと、リリシャが微笑んでいる
造船所に戻ると、アルクオドールが待っている
『マルス殿、買い物ですか？』
アルクオドールが笑顔で聞く
『食料とネックレスを買ったよ』
マルスが笑顔で言うと、アルクオドールが見ている
『ネックレス多いですね』
アルクオドールが真剣に見ながら言う
（これは・・・多い・・・まさか、全部買ったのか？ キリシア殿と同じ買い方・・・英雄殿だな）
『時間が勿体なかったからね』
『こちらの手紙とこちらは祝いの品です。 重臣に伝えたら、用意してありました』
アルクオドールが笑顔で木箱と手紙を差し出す
『クレセ御兄様に渡しますね！ ふふふ、招待しなかった事、後悔させますね』
リリシャが不適に微笑んでいる
『リリシャ様、リアクラナは良い子ですよ』
メーレスが微笑んでいる
『そうですね！ リアクラナに何を祝いの品であげましょうか？』
リリシャが微笑みながら考えていると、ジエルが頭を押さえながらリリシャを見る
（クレセ・・・風呂は辞めておけ！！ 頼むから家を建てないでくれ！！ それよりも何が起きるか・・・怖い！！）
