結婚祝いの贈り物
マルス達は、ジエルとメーレスの案内で、領主の館の中を案内してもらい、裏手の倉庫を見ている
『マルスどう?』
リリシャが考え込んでいるマルスに、微笑みながら聞く
『早く作ろうか? 中の物を運び出してください』
マルスが笑顔で言う
『はい! マルス様!! 兵士と侍女に荷物を運び出してもらいます』
メーレスが笑顔で言うと、ジエルが苦笑いする
『ジエル御兄様は、完成まで見に来ないでくださいね! 結婚祝いなのですから!!』
リリシャが笑顔で言うと、ジエルが不安そうにしている
(リリシャ、それって・・・何をしているか、解らないのか? 何を作るつもりだ!! 絶対に信用できない!!)
『マルス、何からします?』
リリシャが微笑みながら聞く
『廃材を集めて、資材に変えるよ! その前に、アースコントロールで囲いを作ろうか?』
『任せてください』
エミールが真剣に言う
『エミール任せたね』
マルスが笑顔で言うと、マルスは、マテリアルコンバージョンで魔力の通る物に変換して、積み上げ始める
3日後、建物が完成する
『後は、魔道具を設置して、紋様魔法と紋章魔法でコーティングすれば、終わりだよ』
マルスが笑顔で言う
『ランプ取り付けますよ』
リリシャが笑顔で言うと、次々と天井にランプを設置していく
『2階のベット作ってくるね』
マルスが笑顔で言うと、アニーと2階に向かい、ベットを作り始める
『マルス師匠、玄関と風呂は完成しました。 紋様魔法と紋章魔法お願いします』
エミールが入ってきて真剣に言う
『エミール、寝心地どうかな?』
マルスが笑顔で聞くと、アニーが微笑んでいる。エミールが寝転びゴロゴロする
『良く寝れそうですが・・・寝心地良すぎて、起きてこなかったら、問題です』
エミールが寝転びながら言う
『マルス師匠、良い出来です。マルス師匠は、家具職人も出来ます』
アニーが笑顔で言う
『残りの家具も作ろうかな?』
マルスが笑みを見せる
『家具類は、メーレス様に用意して貰いましょう。家具選びも女性の楽しみです』
アニーが微笑みながら言う
『アニーが言うなら、玄関と風呂を完成させよう』
マルスが真剣に言うと、風呂に向かう
翌朝、みんな集まり、アースコントロールで囲いを無くす
『やっぱり・・・風呂じゃない』
ジエルが呟く
『リリシャ様、凄いです!! 中も見て良いですか?』
メーレスが笑顔で言う
『風呂と休憩室に案内しますね』
リリシャが笑顔で言うと、案内を始める
『どこが風呂と休憩室だ!!』
ジエルが一周して、食堂に戻り言う
『風呂に入ったら、軽食食べますよね? 眠たくなったら、寝ます!! 書斎と着替えの部屋も欲しいですよね? 違いますか?』
リリシャが真剣に言うと、王妃と前国王が爆笑している
『ただ、厨房の魔道具が少ないですね・・・窯2つと鍋2つに冷す鍋と・・・鉄板ですね・・・氷室も少し小さいです』
クレシアが真剣に言う
『軽食なので!!』
アニーが真剣に言うと、クレシアが頷いている
『3階は?』
メーレスが考えてから聞く
『子供が大きくなったら、必要ですよね?』
リリシャが真剣に言う
『リリシャ・・・5人作れと?』
ジエルが苦笑いする
『ジエル!! 5人じゃ少ないぞ!! リリシャ達が受け取らない領地の太守任せたぞ』
前国王が真剣に言うと、全員が大笑いしている
『え? 受け取らない領地・・・』
『滅んだ国の領地は大変だからな!!』
前国王が笑いながら言うと、ジエルがリリシャを見る
『何か問題でも?』
リリシャが微笑みながら言う
『何を言っても・・・無駄か・・・』
ジエルが呟く
『魔道具・・・あれ? 誰が魔力を補充をするのでしょうか?』
メーレスが考えて聞く
『え? そんなに魔法使いがいないぞ・・・』
ジエルが焦り始める
『あーーーーーー!! マルス師匠どうしましょう? 大失敗です!!』
メトリシアが、マルスを見て言う
『今年の魔法学院卒業生に、早く仕官を頼まないと、大変だよ!!』
マルスが真剣に言うと、みんな顔を見合わせて笑い始める
『ジエル御兄様!! 早くしないと住めなくなります!! 早く仕官してくれる人を集めてくださいね!! 直参の家臣はいないですよね!!』
リリシャが真剣に言う
『どうにもならないか・・・何とか仕官を頼まないと・・・』
ジエルが苦笑いしていると、メーレスが不安そうにしている
『国境なのに、魔法使いが足りませんね・・・宮廷魔術師は譲りませんよ』
王妃が微笑みながら言うと、アリシアが笑っている
『国境に魔法使いが居ないとは・・・前の使い物にならない、宮廷魔術師達なら、いくらでも与えるぞ!!』
前国王が笑いながら言う
『あ!! お祖父様!! 使い物にならないなんて!! 本当の事を言ったらダメです!!』
メトリシアが大声で言う
『マルス様、まだ仕官先が決まってない人の中から、選ぶの手伝ってください。』
メーレスが真剣に言うと、ジエルが苦笑いして見ている
『誰でも魔力補充なら大丈夫かな? あれ? 商会も早く補充係雇わないと!! カミラとソリナにまた育てて貰おうかな?』
マルスが真剣に言うと、フローネが呆れ気味に見ている
『マルス様、必要です!! それに魔法のランプ足りなくなりそうです!!』
クレシアが真剣に言う
『え? もう?』
マルスが驚いている
『いくら有っても、すぐに借りたい人が集まります』
クレシアが真剣に言う
『1500個でも足りないのか・・・ギレリムに頑張って貰おう』
マルスが真剣に言うと、リリシャが微笑んでいる
『マルス様、費用も使ってください』
クレシアが真剣に言う
『何に使おうかな? ギレリムに全部あげようかな?』
マルスが考えて呟く
『必要無いから、ギレリムに全部あげる!!』
キリシアが笑顔で言う
『こうなるので、この子達に何も言わない方が、良いです!! 下手に建物を壊すなんて言ったら、喜んで強化する方法を考え始めます』
フローネが真剣に言う
『マルスだからです!! 次は何を作るか、もう考えています』
リリシャが微笑みながら言うと、みんな笑い出す




