異変激戦
キリシアは、黒いマンティスの一撃をギリギリでかわしたが、腕の痛みに腕を見ると、鮮血が流れている
『このーーーー!!』
キリシアが、気合いをいれるように突進して槍で突くが、黒いマンティスはかわし、キリシアに向けて閃光を放とうとする
マルスが接近し、闘気と魔力をまとった剣が黒い玉に当たり、大爆発をする
『キリシア、ポーション飲んで!!』
マルスがキリシアに言うと、キリシアが飛び退き、ハイポーションを取り出して一気飲みしてから、もう1本を傷口に掛けている
マルスは、黒いマンティスの足を何度も斬り付け、黒いマンティスが黒い玉を作ると、素早くかわしている
『グギャーーーー!!!』
黒いマンティスが、マルスの剣の当たる場所にバリアを張り、マルスの剣を防ぎ、マルスが飛び退く
『シャイニングバースト』
エミールの魔法が黒いマンティスに直撃して、胴体に穴が空く
『グギャーーーーーーーーー!!!!!』
黒いマンティスが咆哮をあげると、傷口が塞がり始め、鎌が再生されようとする
『この!!』
キリシアが突進し、槍で再生中の鎌を斬り落とす。マルスは接近して剣を振り、黒いマンティスの鎌を斬る。直ぐに足を斬り飛ばす。黒いマンティスは黒い玉を作り、閃光を放とうとする
『シャイニングバースト』
ミリアの魔法が黒い玉に当たり、大爆発をする。黒いマンティスは、動きが鈍り、黒い結晶が剥き出しになっている
『見付けた!!』
キリシアが闘気を最大限にまとい、槍で突きを放つと、結晶に当たり、衝撃波が周囲に伝わる。黒いマンティスは、キリシアに体当たりして、キリシアが弾き飛ばされる
硬い!! キリシアの一撃でヒビすら入ってない!!
闘気と魔力、全力で斬って斬れるか?
マルスは考えながら、闘気と魔力を剣に伝わらせて刃を作り始め、黒いマンティス目掛けて突進し、剣を振り下ろす(パキッーー!)
黒いマンティスは地面にめり込み、マルスの聖光の剣は砕けて衝撃波が周囲に伝わっている
キリシアが、闘気をまとい槍で突くが、黒い結晶に弾かれている
『グウォーーーーーーーーーーー!!』
黒いマンティスに魔力が集まり、キリシア目掛けて閃光が放たれると、キリシアは横に飛び、よける。閃光は山に当たり大爆発している
『シャイニングバースト!!』
エビリアとクレスタの魔法が、黒い結晶に当たり、反射されるように、周囲に弾け飛びながら、大爆発をしている
え! 魔法が弾かれた・・・闘気しか太刀打ち出来ない!! 剣が・・・
『マルス師匠ーーーー!』
ヒストリアが剣を投げて叫ぶ
『ヒストリアの剣・・・もつか? 全力で!!』
マルスが呟きながら剣を持ち、全力で闘気と魔力の剣を作る。剣から悲鳴のような音が聞こえ始める
『このーーーーー!!』
マルスが闘気と魔力をまとい、閃光のように突進して突きを放ち、黒い結晶のヒビに剣が当たる。物凄い衝撃波が周囲に伝わり、一直線に地面が抉れ、黒い結晶が甲高い音と共に砕け散る。黒いマンティスは、光の粒子になりながら消えていく
マルスは、光の粒子のなか大の字に倒れる。ヒストリアの剣は、完全に砕け散っている
『マルス!!』
キリシアがマルスに近付き顔を見る
『空っぽで歩けない』
マルスが苦笑いする
『マルス!! 私も限界』
キリシアが隣に座り込む
『ギリギリ過ぎて、危なかった』
『反則過ぎる!!』
キリシアが疲れたように言うと、シルフィード号を見ている
『シリウス、気配は?』
『完全に消滅した・・・歪みの調査は必要だ』
シリウスが言うと、シルフィード号が近付いて、リリシャ達が飛び降りてくる
『マルス、キリシア、大丈夫?』
リリシャが真剣に言ってから、マルスとキリシアに大きな怪我が無いのを確認してから、回復魔法を使う
『疲れた』
マルスがリリシャの顔を見て言う
『マルス、無理しすぎです。キリシアも!! ゆっくり休んで下さいね』
リリシャが微笑みながら言う
『周囲に危険が無いか確認は必要だけど・・・』
マルスが真剣に言う
『マルス、キリシア、立てますか?』
リリシャが微笑みながら言う
『ちょっと力が入らない』
マルスが苦笑いすると、キリシアが立ち上がりマルスを見ている。リリシャはマルスを起こすと、肩を貸すようにする
『ヒストリア、手伝って下さいね』
リリシャがヒストリアに言うと、ヒストリアが慌てて、マルスを抱え、笑みを浮かべている
『ヒストリア、ズルい』
メトリシアが小声で呟き、ヒストリアを見ている
『主様、城が有るのに、飛空艇で休もうなんて、考えてないですよね?』
ヴェルダンディーが真剣な口調で言う
『え? えーと・・・』
マルスが苦笑いしながら考えている
『エスカ、天空の城まで送ってくれるかな?』
マルスが苦笑いしながらシリウスに言う
『主様ーーー! 直ぐに向かいましょう』
エスカが現れて、飛び回りながら言う
『マルス、天空の城に?』
リリシャが少し驚いて聞く
『ヴェルダンディーが、天空の城が有るのに、飛空艇で休むなんて許したく無いみたいだからね』
マルスが少し呆れ気味に言う
『わかりました、天空の城の方が広いですね』
リリシャが微笑みながら言うと、エスカフリーダムが降下してくる。フライで飛んで乗り込み、天空の城城に向かう




