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弟子達の迷宮鍛練

翌日、リリシャとエミールはフローネ先生の家で勉強することにして、キリシアとルメイルとミリアとアニーとマルスで迷宮の4層に向かう

『ルメイル、最後尾を頼むね』

『わかりました。師匠』

ワームと遭遇する

『ミリア、集中して魔法を放って、アニーは生き残ったら、魔法で攻撃を!』

マルスの指示で2人とも詠唱して魔法を放つ

『・・・・・・・ファイヤーアロー』

ミリアの魔法が命中するが、炎からワームが動きながら近付いてくる、

『・・・・・・ウインドカッター』

アニーの魔法でやっと黒い煙を出して結晶がのこり、消える、ミリアは結晶を拾い

『初めての結晶ですが、小さいですね』

『この階層だとその大きさです』

キリシアが言う

『もっと強くなって、付与の練習になる魔石を取れる様になります』

ミリアは言う


しばらく2人の魔法で倒していくが

『ミリア、大分疲れたようだね』

『はい、少し疲れました』

『アニーは大丈夫かな?』

『まだ大丈夫です』

『2人とも休憩ね』

キリシアが言い2人を座らせる

『この後どうする?』

『ルメイルでもハッキリ言って物足りないだろうから、自分の魔法で殲滅しようか?』

『そうだね、ルメイルはそれで良いかな?』

『わかりました』

『2人は魔力制御をしてみて』

『まだ大丈夫だね。体がダルくなったら教えてね』

2人は頷く

マルスは次々とワームを殲滅していく。そして時々2人の魔力制御を確認しながら進むと、ミリアの魔力制御が乱れ始めた

『そろそろ引き上げ時だね』

『わかった帰ろう』

マルスの言葉にキリシアが返事をして地上に帰る

ギルドに向かい

『ミリアとアニーで魔石の買取をしてきてね』

『わかりました』

念のため、2人をギルドの入り口で見ながら

『マルス師匠、何故帰り時と判断したのですか?』

『魔力制御が乱れ始めたからだよ』

『乱れ始めたから?』

『体重くなる前に止めないと何回も入れなくなるでしょ!ルメイルも大変だったよね』

マルスの言葉にルメイルは苦笑いする

『なるほど、無理する前に止めることで直ぐに次も潜れると言うことですね』

マルスは頷く

『買取終わりました。58個で銀貨5枚と銅貨80枚になりました。』

『2人で保管しておいて』

キリシアはそう言うとフローネの家に向かい始める

『ミリア、アニー、明日は1日魔力制御をしておいてね』

『はい!わかりました』

『ミリアは魔力制御が追い付かなくなったみたいだから特に念入りにね』

ミリアは頷く


『フローネ先生、いますか?』

『お帰りなさい、マルス師匠』

『エミール、ただいま』

『マルス、どうでした?』

『明日はミリアとアニーは魔力制御だね』

『明日はルメイルの為に12層殲滅しますか?』

『そうしよう』

キリシアは言うとルメイルを見る

『エミールの願書は出来ましたので、今日出しました』

リリシャは言うとエミールは嬉しそうに笑っている

『2人共、無茶はしませんでしたか?』

『はい!ワームを一撃で倒せないのに無理は出来ません』

フローネは安心したみたいで微笑んでいる


翌日はキリシアとリリシャとマルスとルメイルで12層に向かい、小部屋を次々と燃やし尽くしながら進み、時々ルメイルは闘気を練って確認する

『ルメイル、少し闘気が乱れたかな?』

『そのようです』

ルメイルは正直に言うと

『じゃあ引き上げよう』

『そうですね』

引き上げながら、リリシャが

『8層で魔石を少し集めたらダメかな?』

『自分はまだ余裕はあります』

『20個ぐらいで良いかな?』

『エミールの練習用に少し欲しいだけだから』

キリシアはニッコリ笑い、ルメイルも頷く

8層でショウブグを見つけ次第、キリシアとルメイルは斬り込み、瞬殺していく。どんどんルメイルの動きが良くなる

『ルメイル、闘気の使い方、大分慣れたね』

『身体強化を使い始めましたがこんなに違うのですね』

『調子に乗りすぎかな?』

『え?すいません・・・気を付けます』

『魔石20個じゃなくて40個集めちゃったから』

キリシアの言葉にルメイルは苦笑いして

『楽しかったから止められなかったですね』

リリシャも笑う、ルメイルは頭を掻きながら笑う

迷宮を出て、フローネの家に向かう

『この魔石と糸はランプの材料ですね』

ルメイルの言葉に

『その通りだよ。エミールにそろそろ練習させたいしね』

『エミール、頑張るから直ぐに作れますよ』

マルスの言葉にリリシャが嬉しそうに言う


『フローネ先生、いますか?』

『お帰りなさい、師匠』

『エミール、ただいま』

『これはお土産ね』

魔石と糸をエミールに渡す

『付与の練習ですか?』

『そうですよ。ランプも作りたいしね』

『わかりました』

『先生、ただいま』

『ランプの材料を取ってきたのですね』

『エミールの練習になりますからね』

『明日はエミールの指導でランプ作りの練習です』

『あなた達は下層に行ってくるのですね』

『ゴーレムの鉱石を沢山集めて置きたいなって思います』

キリシアが笑いながら言うと

『下層に散歩に行くように言うのはあなた達だけです』

『先生に弟子を任せてしまうようで申し訳ないのですが、よろしくお願いします』

『私が止めないと、とんでもない弟子ばかりになりそうですからね。アニーさんが掃除をしてくれて今日は助かりましたしね』


翌日3人で20層を目指して最短距離で進む

そして、ゴーレム相手に魔力視を使ったマルスが次々と一撃で倒していく。キリシアも闘気を纏い、次々と倒していく。そして大部屋には50匹ゴーレムがいる

『これは多すぎる』

『リリシャ、最大火力の炎の魔法いけるかな?』

リリシャは頷き、マルスも魔力を集中する

『ヘルファイヤー!!!』

2人の炎の魔法で大部屋全体に炎がまき起こり、部屋全体が黒い煙に包まれる

『凄い・・・2人の魔法で全滅したかな?』

『ゴーレム相手だからどうだろう?』

マルスは魔力視で周りを確認しながら煙が消えるのを待つ

『全滅出来たようだね』

魔石と鉱石を拾い次の部屋を探すが

『全部倒しちゃったみたいだね』

『大魔法使ったから今日は帰ろうか?』

『そうしよう』

キリシアは地上に向かって歩き出す

迷宮を出て、ギルドに向かい

『ヘザーネ、ただいま』

『お帰りなさい、キリシアさん、リリシャさん、マルス君』

『魔石の買取よろしくね』

魔石の袋を次々と置いていく

『わかりました。これは20階層ですね』

魔石を確認しながら数えていく。後ろに職員達も一定数ずつ袋にいれていくが徐々に顔色を変えてくる

『20階層の魔石が320個です。金貨1280枚です。口座に預かりますね』

『口座に預かってね。大量だったね』

『記録更新ですが、20階層を殲滅したのですか?』

『全滅させたよ』

いつもの口調にヘザーネもため息を吐く

『久しぶりに緊張しました、数が多かったので』

『これからも沢山持って帰るね』

ヘザーネは苦笑いする

『ヘザーネ、またね』

ヘザーネに見送られてギルドを出る

ギルドにいた冒険者達はただ呆然としている


『フローネ先生、いますか?』

『お帰りなさい、マルス師匠』

『アニー、ただいま』

エミールはミリアと魔石の準備に熱中していた

『帰ってきたのですね』

『フローネ先生、ただいま』

『その袋は?』

『ゴーレムの鉱石ですよ』

『どのぐらい取ってきたのですか?』

『100以上あると思います』

『ゴーレムは一体何体倒したのですか?』

『320体ですよ』

フローネは唖然として

『ゴーレムは弱いモンスターでは無いですよね?』

『倒し方解ってからは敵じゃないね。一撃だし』

『もうあなた達は階層主以外、敵になりそうも無いですね』

『そうかな?』

『マルスの影響です』

みんなで苦笑いする


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[気になる点] 『20階層の魔石が320個です。金貨1280枚です。口座に預かりますね』『口座に預かってね。大量だったね』 この口座って、誰の口座に入金しているのだろう。三人に分割して入金しているの…
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