表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
16章 天空の城と夏休み
773/1407

愚か者とラーザ

『お兄ちゃん、賞金は?』

レティナが真剣に聞く

『あ! 騎士さん取り立てお願いね』

マルスが笑顔で言うと、騎士が男達を問い詰めている

『この程度しか持っていなかったようです』

騎士が苦笑いして、男達の財布から銀貨を見せる

『負けることを考えて無かったのですね』

マルスが真剣に見てから言う

『実験台にします? カミラさんが喜びます』

ケニスが微笑みながら言う

『1日金貨1枚として、10日間使えるのかな?』

マルスが笑顔で言うと、騎士が苦笑いしている

『そのぐらいなら、喜んでなると思いますが・・・屋敷ですか?』

騎士が苦笑いして聞く

『この時間なら、魔法練習場に行こう』

マルスが笑顔で言うと、歩き始める


魔法練習場に到着する

『あ! 鍵を持ってきてなかった』

マルスが思い出して言う

『えーーーー! お兄ちゃんどうするの?』

レティナが真剣に言う

『誰か居ないかな?』

マルスが呟くと2階に向かい、扉を叩く

『どちら様ですか?』

アーセルの声がする

『あ!! アーセルお姉ちゃん!!』

レティナが大声で言うと、扉が開き、アーセルが出てきてマルスを見る

(レティナちゃんの声?)

『鍵を忘れたから、カミラはいるかな?』

マルスが笑顔で言うと、アーセルが騎士をみてから

『下で練習しています』

アーセルが微笑みながら言うと、1階に降りて、扉を開けてくれる


『カミラ、練習はどうかな?』

マルスが笑顔で言う

『マルス師匠、魔力制御は、順調です。 散歩ですか?』

カミラが笑顔で言う

『ついでに、愚か者がいたから、練習台にしてね』

マルスが笑顔で言うと、男達を見る

『回復魔法ですね!』

カミラが笑顔で言うと、3人を呼んでヒールを使わせる

『カミラが異常魔法で、3人に回復魔法使わせてね』

マルスが笑顔で言うと、カミラとアーセルが笑いだす

『どうぞ・・・賞金を踏み倒そうとして、武器で襲ったので、牢屋行きです・・・賞金分しっかり働かせてください』

騎士が苦笑いして言う

『アーセル、サトメル様達を案内して貰えるかな? 見せたくないからね』

マルスが笑顔で言う

『任せてください・・・後でやっても良いですか?』

アーセルが微笑みながら言う

『もちろん、休みなんて勿体無いからね』

マルスが笑顔で言うと、カミラが大笑いして、男達が意味も解らずキョロキョロしている

『カミラ、魔導船に向かうから、しっかり今日中に教えておいてね』

マルスが笑顔で言うと、みんなと2階に向かい、練習場内をアーセルが案内して回る


魔法練習場を出ると、デストラ達騎士が待っている

『マルス殿、愚か者達は?』

デストラが真剣に聞く

『賞金分体で払って貰います! カミラ達の魔法の練習台です』

マルスが笑顔で言う

『終わったら・・・取り調べます』

デストラが苦笑いしながら言う

『デストラ、訓練したいかな?』

『え! 今はしません・・・護衛します・・・襲われたら面倒なので』

デストラが真剣に言う

『みんなの練習台が増えるだけだから、良いけどね』

マルスが笑顔で言うと、ケニスが笑っている


歩いていると、騎士学院の前を通りかかる

『お兄ちゃん、ここは何?』

『ここは騎士学院だよ』

マルスが微笑みながら言う

『テシウス君の受けるところ?』

レティナが興味津々に見ている

『デストラ、中に入っても良いかな? 見学したいから』

マルスが後ろから歩いてくるデストラに聞くと、デストラが走ってくる

『許可します・・・町中を歩かれるより、安全だ』

『デストラ、何? 町中歩かせたくないの?』

『護衛がし易いだけだ!! リベリア公爵令嬢と王女様が散歩なんて、何か有ったら問題になる』

デストラが真剣に言う

『王女様? 誰?』

レティナが真剣に聞く

『リオンド・ベクラード王国のサトメル王女様に何か有ったら、外交問題だ』

『デストラ・・・ここで言って良いのかな?滞在も一部の人しか知らないよね?』

マルスが睨んで言う

『え!! そうだったか?』

デストラの顔から血の気が引いていく

『え! サトメル様と言った方が良いかな?』

レティナが真剣に聞く

『マルス様の妹様ですので、私より偉いです。レティナ様』

サトメルが笑顔で言う

『様付け・・・嫌』

レティナが真剣に言う

『レティナちゃん?』

『うん! サトメルちゃん』

レティナが笑顔で言うとサトメルが少し照れている


騎士学院に入ると、騎士が説明しながら歩いていき、訓練場を覗くと多くの学生が剣を振っている

『あ!! ゼダルのおじさんだ!!』

レティナが嬉しそうに大声で言うと、学生達がレティナを見る

『マルス、何か用か?』

ゼダルが歩いてきて聞く

『見学させていたよ』

マルスが微笑みながら言う

『見学を?』

ゼダルが不思議そうに聞く

『テシウス君の受ける学校見てみたくなったから!』

レティナが笑顔で言う

『テシウス? 誰だ?』

『隊長の息子が今年受けるつもりです』

マルスが笑顔で言う

『隊長の息子が!! 来年は楽しみだな! 鍛練はしているのか?』

『警備隊と訓練しています! 隊長の様に町を守れる人になるって』

レティナが笑顔で言う

『ゼダル、生徒達が手を止めているよ』

マルスが生徒達を見て言う

『お前ら!! 鍛練を止めるな!!』

ゼダルが慌てて怒鳴ると、生徒達は慌てて剣を振り始める

『ゼダル暇そうだね。ラーザと訓練する?』

マルスが笑顔で言う

『ラーザも大きくなったな! やるか?』

ゼダルが笑顔で言う

『はい! ゼダル様! 警備隊での訓練では、全く太刀打ち出来なかったので、嬉しいです』

ラーザが笑顔で言うと、デストラが不思議そうに見ている

(ラーザ? 誰だ? 警備隊と言うことは・・・リベリア関係か?)


ゼダルとラーザが向かい合い、訓練用の剣を持つ

『手加減はしないぞ!!』

ゼダルが大声で言う

『はい! 最初から本気でいきます!!』

ラーザが笑顔で言うと、闘気をまとう

『え? 闘気をまとった!! 凄い洗練された闘気、何者だ!!』

デストラが目を見開いて言うと、騎士達と生徒達が驚いている

『流石は2番弟子!! 勝てる気がしない!!』

ゼダルが真剣に言うと、闘気をまとい、一気に接近して、剣を振る。ラーザは、ゼダルの剣をかわして、変化して胴に向かう剣を軽く弾く

ゼダルは、すぐに次々と剣を振るが、ラーザは軽くかわしながら、時々剣を弾いていると、ゼダルが距離を取る


『ラーザ、凄く強くなったな!! 最後にこれも受け止められるか!!』

ゼダルが闘気を剣に伝わらせて、突進して剣を振ると、ラーザは闘気をまとい剣を振り、ゼダルの剣に当てる。衝撃波でゼダルが後ろに後退すると、ラーザは突進して、剣で突き、ゼダルの胸に当たり、ゼダルは壁まで吹き飛ぶ


『ゼダル、大丈夫?』

マルスが顔を覗き込んで聞く

『アハハハ・・・強くなりすぎだ!! 全く通用しない!!』

ゼダルが少し嬉しそうに笑い始めると、マルスが回復魔法を使う

『ゼダル様、ありがとうございました』

ラーザが笑顔で言う

『子供だったラーザがここまで強くなるなんて、嬉しいぞ!!』

ゼダルが嬉しそうに笑顔で言うと、生徒達が唖然とラーザを見ている

(強すぎる・・・)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ