テシウスとラーザ
マルス達は書庫に向かうと、クリスと教育担当が勉強している
『あ! クリスちゃん』
『あ! レティナちゃん、早かったけど、どうしたの?』
クリスがレティナを見てからマルス達を見ている
『教育担当さんは、騎士学院の試験の内容を教える事は出来ますか?』
マルスが真剣に聞く
『騎士学院ですか? 勿論ですが、実技と騎士道に付いては、自信有りません』
教育担当が少し驚きながら言う
『テシウス君が騎士学院を受けるみたいなので、勉強を教えて貰っても良いですか?』
マルスが真剣に聞く
『手間では無いですが・・・』
『ウイントレスには、フローネ先生が話してくれます。前の警備隊隊長の息子のテシウス君です』
マルスが真剣に紹介する
『隊長の!! 勿論協力します! 昔賊に襲われそうになった時助けて貰いました! 恩返しさせてください』
教育担当が笑顔で言うと、テシウスと話し始め、テシウスが座り、教育担当が真剣に教え始める
『クリスちゃん、何の本を読むの?』
レティナが笑顔で言うと、並んで本を読み始める
『マルス、警備隊と訓練してくるね』
キリシアが笑顔で言うと、出掛けようとする
『キリシア師匠一緒に行きます。レティナちゃんとイリアちゃんの代わりをしますね』
エミールが笑顔で言う
『行くよ』
キリシアが嬉しそうにエミールと出ていく
『マルスは先に卒業研究完成させてくださいね』
リリシャが微笑みながら言う
『一気に書いてくるね』
マルスが笑顔で言うと、部屋に戻っていく
翌日、準備をして、王都へ出発する事にする
『ラーザ、初めてだったよね』
マルスが笑顔で言うと、みんな微笑んでいる
『はい! 実はリベリアから出るのも初めてです。御一緒できて本当に嬉しいです。 シルフィード号も初めてです』
ラーザが笑顔で言う
『ケメルもロメイルも強くなったからね』
『はい! 闘気の鍛練も順調にこなしています』
ラーザが嬉しそうに言う
『レティナとイリアの護衛を頼んだよ』
マルスが笑顔で言うと、イリアも嬉しそうに見ている
シルフィード号が上昇を始め、王都に向けて飛んでいく
『マルス師匠、眠そうですけど、どうかしました?』
ミリアが真剣に聞く
『作り上げたよ、厨房の魔道具は書いてないけど』
マルスが本を見せると、ミリアが読み始める
『凄い!! 完成したのです!! マルス師匠です!』
ミリアが大声をあげると、フローネが心配そうにマルスの卒業研究を読み始める
『もう、発表所か・・・理解すら追い付けません、魔法玉の作成方法のフュージョンとクリスタルコンバージョンとユニオンですら、普通の人では意味が解りませんね・・・紋様魔法と紋章魔法の・・・4重なんて・・・聞いてませんね』
フローネが読みながら呟いていく
『マルス師匠だからです! 過剰な防御力ですが、次は壊してくれたら、喜んで強化します』
エミールが笑顔で言う
『リーベル大丈夫でしょうか? ミリアも終わりましたか?』
フローネが真剣に聞く
『これです!』
ミリアが笑顔で差し出すと、フローネが読んでいる
『衝撃吸収構造強化、防汚防水、体力強化回復、生命力強化回復、魔法防御耐性強化、毒麻痺耐性強化・・・完璧に古代書の記述に似てますね・・・完成したのだから、同じになりますね』
フローネが真剣に言う
『リーベル様に喜んで貰います』
ミリアが満面の笑顔で言うと、フローネが心配そうに見ている
(リーベル、泣かないでくださいね・・・)
王都の城門が見えてくると、降下する
『屋敷に向かいます』
ヒストリアが大声で言うと、門番が笑顔で手を振っている
発着場に着陸する
『マルス師匠、お帰りなさい』
ソリナが笑顔で出迎えてくれる
『ソリナさん、ただいま』
マルスが笑顔で言うと、屋敷にみんな歩いていく
『マルス様、凄い豪邸です・・・あれは何ですか?』
ラーザが建物を見て聞く
『英雄騎士隊の詰所を作って貸しているよ』
マルスが笑顔で言う
『訓練場近くに有って良いです』
ラーザが笑顔で言う
『時間がある時、訓練してね』
マルスが笑顔で言うと屋敷に入り、クリエスがラーザを見ている
『マルス様、お帰りなさい、部屋を用意した方が良いですか?』
クリエスが微笑みながら聞く
『ラーザ君は、リベリアの屋敷の警備をしている、キリシアの2番弟子だよ』
マルスが笑顔で言う
『キリシア様の弟子ですか? 強そうですね』
クリエスが笑顔で言うと、ラーザが恥ずかしそうに笑っている
『イリア、屋敷内を案内してきてね』
マルスが笑顔で言うと、イリアがラーザと出ていく
『仲良さそうですね』
『孤児院から2人共引き取って、5年になるかな? 大きくなったよ』
マルスが笑顔で言う
『性格も良さそうで・・・名を残す人になりそうですね』
『鍛練も怠らないし、屋敷の護衛に仕事も教えて、賊等1人で叩き潰せる実力も有るからね』
マルスが笑顔で言う
『マルス様の信頼も有るのですね』
クリエスが微笑みながら言う
『マルス様、訓練場の1階は、警備隊に作った物の前に作られた物ですか?』
ラーザが笑顔で戻ってきて聞く
『ラーザも沢山使ってくれたかな?』
『はい! マルス様! 凄い鍛練になっています! 鍛練してきても良いですか?』
ラーザが笑顔で言う
『楽しんできてね』
マルスが笑顔で言うと、ラーザが訓練場の向かい、イリアとレティナとクリスが一緒に歩いていく




