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リベリアへの帰還

リベリアの門が見えてきて

『お前達か、久しぶりだな』

『門番さんもご苦労様です』

『見ない顔もいるが』

ミリアとアニーのギルドカードを見せて

『新しい仲間です』

『通って良いぞ』

『あと、後ろの馬車も良いかな?』

後ろの馬車を見て

『グリーンベア!!』

『襲ってきたから倒した』

『まさか街道に出るやつか!』

『そうです。村としては助かりました』

村人が言う

『通って良いぞ』


ギルドの前に付けて、キリシアとマルスとリリシャが降りて、村人とギルドの中に入る

『並んでいるね』

『並びましょう』

並ぶと冒険者達が気付き、どんどん道を譲ってくれる。そしてヘザーネのカウンターが一気に空いた

『ヘザーネ、ただいま』

『キリシアさん、リリシャさん、マルス君、お帰りなさい』

『ヘザーネ、帰る途中、グリーンベアに遭遇したんだけど、買取お願いね』

『もしかして、街道のグリーンベアですか?』

『はい!村を代表して運んできました』

村人が言うと、ヘザーネはカウンターから出てきて表の馬車を確認しに一緒に行く

『グリーンベア2匹ですね。裏に回って貰っても良いですか?』

村の馬車は裏に回っていく、冒険者達は噂話を始める


『グリーンベアも襲う相手間違えたな』

裏に回るとゼタルがグリーンベアを見て笑う

『ゼタル、久しぶり』

『帰ってきたな。帰り途中で倒してきてくれるとはな』

『襲ってきた方が悪い』

『相変わらずだな』

『グリーンベアの方、よろしくね』

キリシアの言葉に、ゼタルは

『任せておけ』

笑いながら言う

『キリシアさん、ありがとうございます。帰ってきたら緊急依頼を出そうとしていたんですよ』

『そうなの?』

『街道で商人を襲い始めたので、討伐隊を出すか、キリシアさん達に依頼するか、迷っていた所で、倒して貰えて助かりました』

ヘザーネの言葉にキリシアは笑顔になる

『明日で良いので、この件の報酬の話をしたいので来てくださいね』

『わかった。明日また来るね』

キリシアはそう言って馬車に戻り宿屋に向かう


『ザイトン、部屋は空いているかな?』

『お帰りなさい。部屋は空けてあります』

ザイトンは鍵を出して渡す

『実は、2人増えたのでもう一部屋空いてないかな?』

『大丈夫です』

『あとしばらくの間、馬車の警備を頼みたいのだけど、良いかな?』

『1日銀貨1枚で雇えます』

『よろしく!』

『良いものが手に入ったのですね』

キリシアは笑顔で頷く

『では、直ぐに手配しますので、警備が来るまでどうなさいますか?』

『一度先生の家に行きたいから、帰るまでに用意して貰っても良いかな?』

『わかりました』

代金をザイトンに渡して

『じゃあ、行って来るね』


鍛冶屋の前に馬車を止めて、中に入ると

『お帰りなさい』

『ただいま、カセティ』

『直ぐに呼んできますね』

奥に行き、奥からギレリムが出てくる

『無事に帰ってきたか!』

『ギレリム、ただいま』

『リリシャの着ているのがローブか!良い出来だな!』

『最高のローブが出来たよね』

『間違いなく良い仕事している!付加も一流だな』

ギレリムは笑う

『フローネの所に向かうのだろ!』

『今から向かうよ。またね』


フローネの家の前に着き

『[コンコン]フローネ様、いらっしゃいますか?』

ミリアとアニーに呼んで貰う

『どちら様ですか?』

『アーメルドから来ました』

フローネが出てきて、2人を見てから馬車を見て笑顔になる

『ただいま、フローネ先生』

『お帰りなさい。この子達は?』

『実は新しい弟子です』

『弟子ですか?』

2人を見て溜め息を吐く

『わかりました。中に入って話しましょう』

フローネは家に迎え入れてくれる

『馬車は自分が見ておきます』

『ルメイル!ありがとう』


『フローネ先生に許可を貰わず弟子を増やした事、すいません』

リリシャが言うと

『事情があるのでしょう』

『はい、その前にこの手紙を』

リーベルの手紙を渡す


読み終え、溜め息を吐く

『リーベルに迷惑をかけた様ですね。しかしリーベルの前で付与魔法を使い、リーベルは、更に修行をすると書いてありますね』

『お世話になりました』

『リーベルがミリアを押し付けたみたいですね。事情はミリアに確認するようにと書いてありました』

フローネの言葉にミリアは考えてから

『マルス師匠、すべて話してよろしいですか?』

『先生は信用して大丈夫だよ』

『ミリアと申します。シルトバス伯爵の父に家は追放されました。伯爵からの手紙を持ち、アーメルドに向かっている最中にマルス師匠達に助けて頂き、リーベル様の元に送って頂き、父からの手紙には[弟子にするか、奴隷か娼婦として売り飛ばし、シルトバス家の名前を二度と使わせない様にするように]と書いてありました。リリシャ師匠が事情を知り、弟子にすると言って頂きました。その後、伯爵に了解を得て、正式にリリシャ師匠の弟子になりました。条件もつけられましたが・・・・』

フローネは頷きながら

『わかりました。リリシャ、2人をしっかり教えるのですよ』

『はい!だけどミリアはマルスに任せます。魔法学院に2人で行って貰った方が良いので!』

『それは良い考えですね』

フローネは同意をする

エミールが箱をフローネに渡す

『これは?』

『中を見てください』

箱を開けると中にはローブが入っている

『このローブは?』

『先生の分です。着てみてください』

『ありがとうね』

奥に行き、着替えてくると

『凄いローブですね。サイズも丁度良いですね』

『良かったです』

『私まで国宝級のローブを身に付けるとは思いませんでしたよ』

フローネの言葉にみんな喜ぶ

『国宝級?』

アニーだけは驚く

『アニーだけ知らなかったよね』

ミリアは気が付きアニーを見る

『国宝級と言うことは複数の付加があると言うことですか?』

『構造強化、体力回復、生命力回復、精神強化、魔法防御が付加されていますよ』

『え・・・・・・・本当ですか?』

『マルスが気合いをいれたら、古代魔道具級を作ってしまいます』

『本当にですか?そんなことあり得ません・・・』

『常識的には不可能です。マルス以外には出来ません』

アニーは考えて

『リーベル様が常識を持ち続けて欲しいとか、マルスに常識を教えて欲しいと言っていたのは、この事なのですね。不可能な事はマルスの名前だけで納得するのもわかりました』

アニーの言葉にフローネは笑う

『アニーさん、秘密は守るようにね』

『わかりました。死ぬまでこの事は内緒にします』

『アニーさんは優秀ですね』

『ありがとうございます』


『フローネ先生、家買いたいんだけど近くで良い物件無いかな?』

『わかりました。知り合いに紹介して貰いましょう』

『ありがとう先生』

『アニーさんとルメイルさんがいれば安心出来ますからね』

フローネは笑い、キリシアとリリシャは苦笑いする

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