聖地探索
出発の準備をすると、シルフィード号に乗り込む
『カミラ、屋敷の留守番よろしく』
『はい!マルス師匠』
カミラが笑顔で言う
『一緒に行きたかったですの』
アリシアが残念そうに言う
『アリシア御姉様、メーレシア様と仲良くしてくださいね』
『勿論ですわ! メトリシアよりも可愛いですわ!』
アリシアが満面の笑顔で言う
『え! 私よりも・・・』
メトリシアが唖然と呟く
『そうですわ!おいて出掛けようとしませんわ』
アリシアが笑顔で言う
『アリシア様、サトメル様とミーレスの事頼みます』
マルスが真剣に言う
『勿論ですわ!! 可愛い妹が出来て嬉しいですわ』
アリシアが満面の笑顔で言うと、マルス達はシルフィード号に乗り込み、上昇を始め、南に向けて飛んでいく
『マルス師匠、聖地が見えてきました』
エビリアが双眼鏡で見ながら言う
『探索しよう!』
キリシアが笑顔で言う
『その前に獣人族の族長達に挨拶が必要だよ』
マルスが笑顔で言う
『獣人の村に早く行くよ』
『オリス、村に案内してね』
マルスが笑顔で言うと、オリスが双眼鏡で見ながら案内を始め、低空飛行して、村の上空で停止する
『みんな、フライ使える?』
『はい、勿論です』
『フライ』
メトリシアが笑顔で飛んで見せる
『メトリシア様、白のレースが見えていますよ』
ケニスが微笑みながら言う
『え!キャーーーー!!』
メトリシアが慌ててローブを押さえて叫ぶと、体勢を崩して、落ちてくる
『レビテーション』
ミリアが慌てて魔法を使うと、空中で止まる
『メトリシア、下にズボン履こうね』
マルスが笑顔で言う
『マルス師匠・・・見ましたか?』
メトリシアが赤くなりながら言う
『気をつけようね』
『今度は2人の時に見せますね』
メトリシアが赤くなりながら言う
『メトリシア、少し反省しなさいね』
リリシャが微笑みながら、ゆっくりメトリシアを回し始める
『え!! リリシャ師匠、ごめんなさい!!』
メトリシアが慌てて叫ぶと、みんな笑い出す
マルス達は、飛べない人をそれぞれ抱き抱えて飛び降りる
『リベリアの英雄様!!』
獣人の族長が笑顔で言うと、村人達が頭を下げている
『族長さん、戦いは終わりましたので、聖地の探索に来ました。入って良いですか?』
マルスが笑顔で聞く
『勿論です!! 英雄様』
『族長、お久しぶりです』
オリスがマルスの横に来て言う
『オリス、元気そうだな! 墓参りしていくのか?』
『はい、族長』
オリスが笑顔で言う
『オルガー、イース、オリスは、この村の勇者だ! ヴァルファーから聞いたが、多くの人を救う為に戦い、そして、英雄様と共に3人の獣人として称えられるとは思わなかったぞ』
族長が真剣に言う
『え? 英雄譚伝わっているのですか?』
オリスが驚いている
『ヘルゼレス王都陥落の危機に、天空より降り立った偉大なる英雄様と3人の聖女と3人の獣人様は、その怒りにより従魔は吹き飛ばし、蛮族達に天罰を与え、蛮族を撃退する。その後、英雄様と共に蛮族に天罰を与え、何も告げずに姿を消す。』
族長が笑顔で言う
『え? そのような英雄譚が!!』
オリスが驚いている
『他にも有るのか?』
族長が真剣に聞く
『え! いえ! 無いと思ってください』
オリスが慌てて言うと、みんな微笑んでいる
日が暮れると、村人達は宴会の準備を始め、マルス達は村の子供達と遊んでいる
宴会が終わり、マルス達はシルフィード号に戻る
『マルス師匠、子供に大人気でしたね』
エミールが笑顔で言う
『元気は良かったけど・・・何人か暗い顔していたから、心配だよね』
マルスが真剣に言う
『亡くなった人は、帰ってこないです。家族を失っても村では、家族として育てると言ってました』
エミールが真剣に言う
『それは良かったけど・・・立派になって欲しいね』
『マルスの戦いの話は聞きましたよ、本当に無理はしてなかったのですね』
リリシャが微笑みながら言う
『オルガー達を英雄にしようとしたけどね』
『それでもマルスが英雄と称えられていましたね』
リリシャが微笑みながら言う
『想定外だけど、名前は出てないから良いかな?』
マルスが笑顔で言う
『獣人達の王様を断っていたなんて、マルスらしいですね』
『王様なんて、なりたい人がやれば良いよね』
マルスが笑顔で言うと、リリシャとエミールが笑い出す
翌朝、聖地に向かう
『エスカ、中の構造は解るの?』
『主様ー わからない』
エスカが現れ飛んでいる
『シリウスは?』
『全部は知らない』
シリウスが真剣に言う
『仕方ないね。キリシア、遺跡探索楽しもう』
『マルス、任せなさい!』
キリシアが笑顔で言うと、中に入るため扉を斬ろうとする
『キリシア、ちょっと待ってね。調べるから』
マルスが、真剣に魔力視を使いながら調べて、扉を作動させる
『開いた』
キリシアが笑顔で言う
『やり方さえ解れば、簡単だよ』
マルスが笑顔で中に入っていくと、みんな中に入って調べ始める
『住んでいた居住区ですね』
リリシャが部屋を見て回り呟く
『そうだね。ほとんど朽ち果てているから、残っている物は無いのかな?』
マルスは朽ち果てて塵になっている物を見て言う
『マルス師匠、あの壁何か有りますか?』
ミリアが真剣に呼びに来る。マルス達は集まり、マルスが調べて扉を開ける
『あ! 魔導具です!』
メトリシアが笑顔で魔導具を見ている
『魔導書も有ります・・・魔法が・・・』
エミールが読みながら呟く
『古代魔法の魔導書ですね・・・無詠唱の事ですね。それに魔法の基礎が書かれています』
リリシャも読みながら言う
『この本は持って帰って研究しようか? 危険な魔法は、封印するけど』
マルスが真剣に言う
『我が主の持ち物だ! 我が主が使う為に用意された物だろう・・・我が主が天才過ぎるから不要だ!!』
シリウスが魔導具を見ながら言う
『そうだね・・・付加が3つから5個で作っているからね』
マルスが微笑みながら見ている
『マルス師匠、ほとんど不要です』
メトリシアが微笑みながら言う
『この壁に文字が有ります』
エビリアが言うと、シリウスが読む
ここに辿り着くのは何時だろう? 楽しく人生を楽しんでいるか? 戦争で疲れているか? 異形との戦いに疲れているか? バルドルは、元気にしているか? 責任感強いが、人の為に命懸けの戦いをしているかも知れないが、最後の封印は、天空の城にするように
シリウスが読み終わり
『ここは、バルドルが守りをする為に作ったのかな?』
マルスが真剣に言う
『バルドル・・・責任感強いから人々を救う為に戦ったのだろう』
シリウスが少し悲しそうに言う
『主様の言葉ですーー』
エスカが真剣に読み返している




