グラベルのお願い?
屋敷に帰ると、魔石と鉱石を資材庫にしまい、リビングに向かう
『マルス、お帰りなさい』
リリシャが笑顔で出迎えてくれる
『リリシャ、今日は何していたの?』
『商会の建物見てきましたよ。レセナ様とメーレシア様とアリシア様とメトリシアは置いてきました』
リリシャが笑顔で言う
『みんな集まっていたんだね』
『サトメル様も連れて行けば良かったと思いましたよ。アニーもクレシア様と楽しく料理をしていましたから、クレシア様の料理を食べる場所になりますね』
リリシャが微笑みながら言う
『練習場はどうだった?』
『ミーアさん、魔力制御出来ていて、良いですね』
リリシャが微笑んでいる
『溜まり場になるね』
マルスが笑顔で言う
『この屋敷を溜まり場にされなくて済みますね』
『ヘルトの結婚式前、王族が揃って遊びに来たからね』
マルスが考えながら言うと、リリシャが微笑んでいる
『リリシャ、ちょっと天空の城に行きたいと思っているけど良いかな?』
マルスが真剣に言う
『最後の1つ・・・マルス、一緒にどこまでも行きますよ』
リリシャが真剣に言う
『何が起きるか・・・』
マルスが真剣に考え込むと、リリシャが優しく微笑んで見ている
『マルス師匠、グラベルさんがやってきました。応接室に通しておきます』
カミラが笑顔で言うと、マルスは応接室に向かう
『マルス殿、ちょっと頼みが有るんだが・・・』
グラベルが真剣に言う
『頼み?何かな?』
マルスが真剣に聞くと、リリシャが見ている
『大魔石を5個譲ってほしい・・・冒険者ギルドに依頼はしていたが、中々手に入らない』
グラベルが真剣に言う
『え? 魔石・・・あっ!この頃売ってなかったからかな?』
マルスが考えてから言う
『そう言えば、売ってないですね』
リリシャが考えて言う
『カミラ、今日の魔石持ってきて』
マルスがカミラに言うと、カミラが取りに向かう
カミラが魔石の袋を1つ持ってくると、マルスは大魔石をテーブルに置く
『良い魔石だ!・・・その袋の中身全部大魔石か?』
グラベルが魔石の袋を見ながら言う
『見る?』
マルスが笑顔で言うと、テーブルに中の魔石を積み上げ始め、グラベルが魔石を真剣に見ている
『全部・・・全部は無理か・・・資金が足りない』
グラベルが呟く
『資金は後で良いから、持って帰ってね』
マルスが笑顔で言う
『は? 良いのか? 本当に良いのか!!』
グラベルが笑顔で大声をあげる
『毎回買いに来るの面倒でしょ』
マルスが笑顔で言う
『それはそうだが・・・大金になるぞ!! 52個だから金貨520枚だぞ』
『その分こき使うかな? 何を作ってもらうかな?』
マルスが考え始めると、グラベルが真剣にマルスを見ている
『マルス、生徒達を迷宮に連れて行くつもりでしたよね?』
『そろそろ鍛えるけど、魔法使いだから、鎧は無理だよね』
マルスが考えながら言う
『盾を持たせても、力が足りないですね・・・杖は?』
『杖ね・・・作った方が早いよね・・・リーネの卒業研究の杖でも作ってもらうか? 鉱石持ってくるね』
マルスが笑顔で言うと、アースタートルの鉱石を持ってくる
『この鉱石と中魔石で杖にしてね・・・リーネは知っていたかな?』
マルスが真剣に聞くと、鉱石と魔石を置く
『リーネ? 知らないが杖ならすぐに作るぞ! この鉱石は?』
グラベルが鉱石を手に持って見ている
『迷宮で落ちたアイテムだよ、魔力通るから、良いものが出きるよ』
『え!! そんな鉱石が・・・ボムの鉱石と同じか?』
『あれより良いよ! 売ってないから、手に入らないけどね』
マルスが笑顔で言う
『わかった!! 鉱石の事は秘密にするが、リーネに詳しく杖の装飾の事は聞くぞ! 魔法学院の生徒だな?』
グラベルが真剣に言う
『大賢者研究会のリーネを訪ねれば大丈夫』
『わかった! 何回でも作り直して、成功するまで作り続けるぞ』
グラベルが笑顔で言うと帰っていく
『マルスが作ったら必ず成功するのにね』
リリシャが微笑みながら言う
『あ! そうだ! ミーア達の練習用の杖も作っておくかな? ミーレス達の分も』
マルスが思い出して言う
『練習用の杖ですね・・・何を付加しましょう』
リリシャが嬉しそうに言う
『魔力増幅、魔力制御、構造強化で良いかな?』
マルスが笑顔で言う
『1つでやるのですか?』
『魔力増幅制御構造強化型なら、出来るね』
マルスが笑顔で言うと、工房に行って、リリシャが書き込みの練習を始める
『リリシャ師匠、何をしているのですか?』
エビリアが練習風景を見て聞く
『練習用の杖を作りますよ』
『私もやります』
エビリアが笑顔で言うと、クレスタも魔石に試し書き込みを始め、マルスは倉庫に魔鉄を取りに行って杖の形に変えて持ってくる
『どうかな? 持ち易い?』
『良いですね・・・早速やってしまいましょう』
リリシャが笑顔で言うと、リリシャとエビリアとクレスタが次々と書き込みをしている
『慌ててやらなくても』
マルスが呟く
『取り合いになります! 全員分有りません』
エビリアが笑顔で言うと、書き込みを始める
『そうです! 中々作る時が有りません』
クレスタが笑顔で言うと、書き込みを始め、書き込み終わると、魔力を通して、魔道具にしていく
作り終わると、杖を持ってミーレスを呼び、杖の使い心地を試してもらう
『凄い杖です! 私でも使いやすいです』
ミーレスが笑顔で言う
『マルス師匠、作るなら教えてください! 私も作りたかったです』
エミールが真剣に言う
『エミールは、シーリスが杖を必要な時になったら、気合い入れて作ってね』
『はい! 勿論です!! 最高の杖を作ります』
エミールが笑顔で言う




