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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
15章 グゼリオンス王国と南の大陸
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日常と魔法学院

翌日、キリシア達はリベリアに帰る準備をしている

『マルス、しっかり魔法学院に通ってね』

リリシャが真剣に言う

『卒業研究もしないといけないからね』

マルスが笑顔で言う

『マルス、自重してくださいね・・・交易船にする魔導船ぐらいにしてください』

フローネが真剣に言う

『マルスだから、それでも凄いものにする』

キリシアが笑顔で言うと、みんな笑い始める

『本当にリーベルは、監視しないのですからー、後でまた泣きますよ』

フローネが呟く

『頑張って、リーベル様が喜ぶローブを作ります』

ミリアが満面笑顔で言う

『最高のローブを作ってね』

リリシャが微笑みながら言う

『ミリアも自重をしてくださいね。発表出来なくなります』

『え!! 私が下手くそだから、発表出来ない最悪のローブにならないように気を付けます』

ミリアが慌てて泣きそうになっている

『大丈夫、リーベル様が泣いて喜ぶローブになります』

エミールが真剣に言うと、みんなミリアを見ていると、フローネは頭を押さえている

(ミリアにも疲れますね・・・自信を持ったら、エミールよりも優秀なのに・・・)


みんなシルフィード号に乗り込み、上昇を始める

『マルス師匠、忙しいの終わりましたね』

エミールが微笑みながら言う

『ゆっくり修行しようね!ウォーレルさんからも色々教わりたいからね』

マルスが笑顔で言う

『マルス師匠は、少しゆっくり休んで欲しいですけど』

エミールが真剣に言う

『何を作ろうかな?』

マルスが笑みを浮かべながら呟き、シルフィード号を見ている


魔法学院では、講師達が集まって会議をしている

『今年の卒業研究ですが、皆さんの意思を聞いておきたいと思ってます』

リーベルが真剣に言うと、講師達がザワザワしている

『大賢者研究会の5人ですが、意見は有りますか?』

リーベルが真剣に言う

『え!! 全部免除ですから・・・卒業研究と言っても・・・何をするつもりですか?』

講師達が理解して、青ざめて聞く

『マルスは、何をするか解りません! 何をしても、大変なことになります。大賢者研究会の研究室や練習場など建物でも、どうなるか解りますよね?』

『え!! 作り方解っても・・・理解不能です・・・そもそも発表出来るのでしょうか?』

講師が苦笑いしている

『絶対に発表させたらいけない内容になりますね』

レズオスが真剣に言う

『国家機密ですので、国王陛下に相談してきますが、問題は、他の4人です! エミールとエレーヌ並みの研究が発表になると、どうなりますか?』

『えっ!! 大問題ですが卒業研究発表は、義務ですか・・・』

講師達が真剣に言う

『何か良い案は有りますか?』

リーベルが真剣に言うと、講師達はレズオスとアリシアを見ている

『メトリシアもミリアもやる気満々ですわ! ミリアは、ローブ作成しますわ! 相手が泣いて喜ぶローブを目指すそうです! メトリシアは、魔法薬の精製方法の魔導書ですわ!初級から上級まで網羅するつもりですわ』

アリシアが笑顔で言う

『えっ!! じょじょじょ上級魔法薬!! 作り方知らない・・・』

講師が青ざめながら言う

『メトリシアは既に作ってますわ! 王都内でこの頃売っている、上級薬は大賢者研究会製ですわ! 作るの大好きですのーーー!』

アリシアが笑顔で言う

『出来れば・・・発表は控えて貰えた方が・・・』

講師が泣きそうな声で言うと、講師達が同意している


『全員の総意で良いのですか? そもそも、あの3人に誰か教えられる授業しましたか?』

リーベルが真剣に聞く

『何も・・・』

講師達が呟いている

『来年からもっと恐ろしい事になりますよ! 先のヘルト殿下の結婚式に来訪していた、王国全部から留学生が来ます。 今の内にしっかり勉強しておいてください』

リーベルが大声で言うと、講師達が困惑している

『どうしたのですか? それで来年教えられる実力が有ると思っているのですか? 来年はマルスのクラスは有りませんよ! それとも生徒達に講師になって貰うように要請しますか?』

リーベルが講師達の顔を見ながら言う

『それは・・・どこまで教えられれば良いのでしょうか?』

講師が涙目で言う

『今年出来上がった教科書全部です! 初級しか書かれてません・・・原本はあの倍近い事が、書かれています』

リーベルが真剣に言う

『えーーーーーー!! 原本は誰が書いたのですか?』

講師が真剣に聞く

『偉大なる大賢者の弟子にして、天空の賢者様です。 書いてある内容は全部使えるからこそ、正確な魔導書です』

リーベルが真剣に言うと、アリシアがニコニコしている

『そんな賢者様がいるのですか? あっ!! 』

講師達が顔を見合わせている

『名前が解っても、内緒にするのが、国王陛下からの通達ですわ! 来年も楽しみにしてなさいですわ!』

アリシアがニコニコしながら言うと、講師達はうなだれている

『国王陛下に許可を貰いに行ってきます。』

リーベルが真剣に言うと、会議が終わり、リーベルとレズオスとアリシアは、部屋を出ていくと、講師達は何もせず、座り込んだままになっている


リーベルとアリシアが王城に向かい、国王と前国王とヘルトに面会する

『何か有ったのか? アリシアまで来るとは』

国王が真剣に聞く

『マルス達の卒業研究ですが、発表無しにして頂きたいと相談に来ました』

リーベルが真剣に言うと、説明を始める

『マルス殿の研究か・・・発表は無理か・・・』

国王が真剣に言う

『何をするつもりだ?』

前国王が真剣に聞く

『師匠が、魔導車の内容を発表にするようにしようとしましたが、内容がとんでもなく、師匠が取り止めにしました。何を発表しても、国家機密に触れてしまいます』

リーベルが真剣に言う

『そうですの! 聞いたら意味不明な古代魔法が並びますの!! 飛空艇の方と同じくらい凄い設備ですの!』

アリシアが笑顔で言うと、聞いた内容を説明する

『不可能だな・・・リベリアの英雄だからで終わりにするか?』

前国王が真剣に言う

『マルス殿が通っているのを忘れるぐらい、色々やりすぎです』

ヘルトが真剣に言う

『14か国来訪しているな・・・魔法学院改革も進んだが、人材が枯渇したな・・・領主誰かしてくれないか?』

国王が真剣に言う

『リーベル師、正式に魔法学院の学院長に就任して欲しい! 確か発表を無しにするには、学院長と国王の許可が必要だったはず』

前国王が真剣に言うと、リーベルを見据えている

『えーーー! それは恐れ多いです・・・』

リーベルが慌てて言う

『それだと発表は必要だな・・・大変な事になるな』

国王が笑顔で言う

『え! そそそそっそれは!!』

リーベルが涙目でなる

『フローネ師とリベリアの英雄様の周辺の人は、誰一人なってくれないのーーー他に就任してくれる人が居ないのー』

前国王が笑顔で言うと、アリシアが笑い出す

『今も実質学院長だが、何か問題でも?』

ヘルトが笑顔で言う

『レズオスは、ヒリアと結婚したが、問題が発生して学院長にはなれないぞ』

国王が真剣に言う

『何が起きたのですか!!』

リーベルが驚いて叫ぶ

『ガベラス王国より、正式にヒリアが王女に復帰と共に第一王位継承権が与えられた! メリアが第二位王位継承権になる! 王家に何か有れば、即刻女王就任になる!! クライドルト王国の重鎮にはなれない』

国王が真剣に言う

『えーーーーーーーーー!!』

リーベルが大声で叫ぶ

『知りませんでしたの! 本人に伝えたのですの?』

『好きにしていれば良い! ガベラス王国もリベリアの英雄様から離れて欲しく無いとの事だ! 実質リベリアの英雄に対しての、外交交渉担当みたいなものだろう・・・離れないとは思うが』

前国王が笑いながら言う

『リーベル師、覚悟出来たか?』

国王が笑顔で言う

『嫌なら、フローネ師とマルス殿とリリシャ殿の弟子で誰か就任してくれるように、説得してきてくれ』

『えーーーーーーーーー!! 不可能です・・・あの子達1人も常識が有りません・・・』

『決定で良いな!! 他に候補居たかな?』

国王が真剣に言う

『自信は有りませんが・・・魔法学院の為に頑張ります』

リーベルが考えて言う

(絶対に逃げられない・・・マルスをなんとかしてくださーーーーい、師匠!!)

『すぐに魔法学院学院長の任命書を作成するぞ!!』

国王が笑顔で言う

『やっと、安心できるな! これからも世界最高の魔法学院を頼んだぞ!!』

前国王が満面の笑顔で言う

(世界最高の魔法学院って言った!! ししししっ師匠!! どうにかしてください!!)

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