ヘルトと相談?
屋敷に帰ると、レーゼンとケーレスが出迎えてくれる
『マルス師匠、お帰りなさい』
レーゼンとケーレスが笑顔で言う
『何か有ったかな?』
『ヘルト様とクレシア様が来ています』
レーゼンが笑顔で言うと、エリスナが座り込んでいるのが見える
『エリスナさんは何か有ったのか?』
マルスがエリスナを見ながら言う
『一騎討ちして勝ちました』
レーゼンが笑顔で言う
『騎士より強かったと思います』
ケーレスが笑顔で言う
『マルス師匠、落ち込んでいるのかも』
メトリシアが真剣に言うと、エリスナの方に行く
『あ! メトリシア様、マルス様、お帰りなさい』
エリスナが慌てて立ち上がり言う
『何か有りましたか?』
『え! 少年にも勝てないなんて・・・どのぐらいの実力者がいるのですか!!』
エリスナが真剣に言う
『レーゼンもケーレスも騎士団長に一騎討ちで勝っているからね』
マルスが笑顔で言う
『え!! 騎士団長に!! そんなに強いのですか・・・』
『英雄騎士隊は全員騎士団長に勝っているよ』
『え!! 騎士団長と言えば、最強では無いのですか?』
エリスナが驚いて聞く
『騎士団長に誰もなりたくないから、騎士団長は、まだ騎士団長だよ』
『騎士団長になりたくないから? そんな理由で?』
エリスナが驚いている
『エリスナさんがなりますか?』
マルスが笑顔で聞くと、メトリシアとミリアとエミールが笑い始める
『え! 無理です!!』
『何故ですか?』
『他国を追放になった者が、なる訳にはいきません』
エリスナが驚いて叫ぶ
『御父様なら関係無しに任命すると思います』
メトリシアが笑顔で言う
『書類やら面倒な事やりたくない・・・あっ!!それで誰も・・・』
エリスナが苦笑いしている
リビングに向かうと、、ヘルトが待っている
『ヘルト御兄様、どうかしたのですか?』
メトリシアが微笑みながら聞く
『お土産の件で、クレシアに付いて来たが、厨房から出てこない』
ヘルトが真剣に言う
『お土産、気に入ったみたいですね』
メトリシアが笑顔で言う
『それは良いが・・・今回の件の報告書を手分けして確認していたが・・・ここまでとんでもないと、数ヶ月かかる・・・各国と調整も大変だから・・・』
ヘルトが真剣に言う
『後始末よろしくお願いします』
マルスが笑顔で言うと、ヘルトががっかりしている
『ガベラス王国の怪物は、他にはいないのか?』
『解りません! 現れるかどうかは、神のみ知ると思います』
マルスが真剣に言う
『本当にキリシア殿が重症に?』
『はい、看病しました』
ミリアが笑顔で言う
『キリシア殿で倒せない怪物か・・・考えたくない』
ヘルトが真剣に言う
『ウォーレルと弟子達はどうだった?』
ヘルトが真剣に聞く
『落ち込んでいました、マルスクラスの実力と、ミリアの実力に、自信喪失したようです。トドメにエミールの魔導書を読んで、知識で勝てないのも実感していました』
メトリシアが笑顔で言う
『監視はしておくが、危険性は無いのか?』
ヘルトが真剣に聞く
『弟子達は、早く交易船に乗せた方が良いです。ウォーレルさんは、敵対はしないと思います』
メトリシアが真剣に言う
『それなら、良いが・・・この短期間に、何ヵ国救ったのか?』
『ガベラス王国とヘルゼレス王国とリオンド・ベクラード王国とオルトレス・ガゼラス王国とオベリストリア王国です』
メトリシアが笑顔で言う
『オベリストリア王国とオルトレス・ガゼラス王国は、外交関係が無い・・・オベリストリア王国は、何か言ってくるのか?』
ヘルトが真剣に聞く
『外交交渉に来ると思います。ゼラスト王太子が言ってました、完全に丸投げしてあります』
マルスが笑顔で言う
『ミーレスの件はどうなりますか?』
『クレゼオルド・リオンド公爵令嬢で間違いないそうです。サトメル様は、今どこにいるのかな?』
マルスが思い出して言うと、厨房の覗いて、クエリスに聞いて、書庫に向かう
書庫では、サトメルとミーレスとメリアとシーリスとリリアが並んで、ヒリアが何か説明しているのを聞いている
『仲良くしているね』
『仲良いのは、良いが・・・何の勉強だ?』
ヘルトが真剣に聞くと、リシリアが気が付いてやってくる
『マルス師匠、お帰りなさい』
『リシリアさん、今は何の勉強?』
マルスが真剣に聞く
『物の値段についての、説明です。ヒリアさん色々勉強しているので、毎日違う話をしているそうです。』
リシリアが笑顔で言う
『ヒリア様、勉強沢山していたからね』
『難しい内容を、優しく教えているので、本当に参考になります。文字の読み書きも昼間にしてました』
リシリアが微笑みながら言う
『ここなら、勉強に困らないな・・・貴族学院いるのか?』
ヘルトが呟く
『少しは遊んで欲しいかな?』
マルスが呟く
『マルス師匠は、少し休んで欲しいです。』
エミールが真剣に言う
『え? 無理はしてないよ』
マルスが真剣に言うと、みんなマルスを見ている
『マルス師匠、12歳から魔法の勉強と強くなる為に修行の日々、更に何ヵ国救いましたか?』
エミールが真剣に言う
『海で遊んだよね? 温泉にも行ったよね? 各国の町中も買い物に出歩いたよ』
マルスが真剣に言う
『はい! 結構遊んでいます! マルス師匠の遊びは、建物作りから、船作りとか色々してます』
メトリシアが笑いながら言う
『建物作るの楽しいよね』
マルスが笑顔で言う
『マルス師匠の遊びは、スケールが大きすぎました』
エミールが笑いながら言う
『あれが遊びか? もしかして、離宮も遊びで作ったって、言わないよな?』
ヘルトが苦笑いして言う
『楽しかったよ! 今度は、何を作ろうかな?』
マルスが笑顔で言うと、みんな笑い出す
『マルス師匠がやる気になっています』
メトリシアが笑いながら言うと、ヘルトが考え込んでいる
(その内、城を建てそうだな)




