王都へ帰還
シルフィード号に戻ると、上昇を始め、北に向けて飛んでいく
『マルス様、ありがとうございます』
メリアが真剣に言う
『メリア、久々の再会どうだった?』
『え? 情けない・・・思慮が足りないと思いました』
メリアが真剣に言うと、メトリシアが笑い出す
『まさか、国王を脅すとは思わなかった』
ジエルが苦笑いしている
『あれがリベリアの英雄様の実力です。カーレスト諸島の安全も、婚約も認めさせました』
メーレスが笑顔で言う
『え! その為に・・・』
ジエルが苦笑いする
『ジエル御兄様、良かったですね。結婚式には、ガベラス王家から御祝いしてくれますよ』
リリシャが笑顔で言う
『まさか・・・その為に連れていったのか!!』
『メーレス様式は何時にしますか?』
リリシャが微笑みながら聞く
『御父様もセレスバイン御兄様も認めてくれましたので、一緒に暮らします』
メーレスが笑顔で言う
『帰ったらお母様に報告しておきます』
メトリシアが笑顔で言う
『お祖父様に伝えに行きましょうね』
リリシャが笑顔で言う
『セクラ様やメーレシア様にも報告しておきます』
メーレスが笑顔で言う
『来賓も豪華になりますね』
『サトメル様も祝ってくれますか?』
メーレスが微笑みながら聞く
『はい、メーレス御姉様』
サトメルが笑顔で言う
『えーと、いつもだが・・・話が勝手に進む』
ジエルが苦笑いしている
『メトリシア様、助命感謝します』
エリスナが真剣に言う
『エリスナさん、マルス師匠に近付かないで下さいね!』
メトリシアが真剣に言う
『はい、畏まりました』
エリスナが真剣に言う
『メトリシア、エリスナさんはどうするつもりだったの?』
マルスが真剣に聞く
『え? あーーーーーーーーー!! 考えてなかったです』
メトリシアが大声で言う
『仕方無いから、ヒストリアの弟子にしようか?』
マルスがヒストリアを見て言う
『え! むむむむむ無理です!! 半人前なのですから!!』
ヒストリアが驚いて叫ぶ
『ヒストリアは、1人前!! 1本取っておいて半人前なんて言わせない』
キリシアが真剣に言う
『え! キリシア師匠!!』
ヒストリアが驚いて、キリシアを見る
『ヒストリアの弟子なら、メトリシアの護衛役やれるからね』
マルスが真剣に言う
『あ! それなら、サトメル様の護衛も必要ですね』
メトリシアがサトメルを見て言う
『レスリアさんを呼び出そうか?』
マルスが真剣に言う
『忘れていました!』
メトリシアが真剣に言う
『鍛えるよ!!』
キリシアが笑顔で言う
王都が見えてくると、降下して、門番に伝えて王城の裏に着陸する
『リベリアの英雄様お帰りなさい』
騎士団長が真剣に言う
『報告に先に向かいますね!』
メトリシアが笑顔で言う
『グゼリオンス王国は、滅亡させましたか・・・』
騎士団長が苦笑いして、メトリシアが先頭に王城に入っていく
部屋に入ると、国王と王妃とヘルトとクレシアと前国王が待っている
『御父様、ただいま帰りました』
メトリシアが微笑みながら言う
『グゼリオンス王国はどうなった?』
国王が真剣に聞く
『王都も侵略した領地も全部落としました』
メトリシアが笑顔で言う
『後始末はどうなる? ガベラス王国からは伯爵家と公爵家の領地の事で相談が有ったが・・・』
国王が不安そうに聞く
『それは、後でメーレス様とサトメル様を呼んで説明します』
メトリシアが真剣に言う
『英雄騎士とメトリシア達がまとめた報告書です。取り敢えず読んでくださいね』
マルスが真剣に言うと、みんなで本を置き、国王と前国王とヘルトが手分けして読み始め、フローネが説明をしている
『メーレス様とジエルを連れ出した様ですが、ヘルゼレスも相当な被害が?』
王妃が真剣に聞く
『王都も陥落寸前でした。マルス師匠が撃退して、また英雄になりました』
メトリシアが笑顔で詳しく話し始めるとクレシアと王妃が笑顔で聞いている
『マルス殿・・・事態が深刻すぎる・・・グゼリオンス王国はどうでも良いが、リオンド・ベクラード王国とオルトレス・ガゼラス王国が深刻だな・・・再建はどうなる?』
国王が真剣に聞く
『副団長に押し付けました! メトリシア、副団長の手紙は?』
マルスが真剣に言う
『御父様、これです。暇にしてましたので、苦労させます』
メトリシアが笑顔で言うと、副団長の手紙を読んで苦笑いをしている
『ヘルト、どうするか、決めてくれ!!』
国王が真剣に言う
『1国をどうするか・・・ここで決められません』
ヘルトが真剣に言う
『人材がいない・・・』
国王が頭を抱えている
メーレスとサトメルとエリスナとメリアが入ってくる
『報告はさらっと聞いたが、これから相談させてほしい』
国王が真剣に言う
『セレスバイン御兄様も、相談をしてから決めたいと言ってました。これだけの事態、簡単には決まりません』
メーレスが真剣に言う
『はじめまして、サトメル・リオンド・ベクラードです。この度は救って頂きありがとうございます』
サトメルが真剣に言う
『先程事情は伺った、イーケル王子様と離れるのは辛いと思うが、ゆっくりしていて欲しい』
国王が真剣に言う
『こちらは、イーケル様からの新書です』
サトメルが真剣に震える手で手紙を差し出すと、国王と前国王が読み始め、険しい顔になる
『クレシア御姉様にお土産が有るそうです。』
メトリシアが微笑みながら言う
『お土産?』
クレシアが微笑んでいる
『リオンド・ベクラードの調味料を持ってきました』
サトメルが不安そうに言う
『後でゆっくり見ますね、説明の書物でも有れば良いのですが・・・』
クレシアが嬉しそうに言う
『調味料の説明は、侍女がします』
『後でゆっくり聞きますね』
クレシアが嬉しそうに言うと、メトリシアを見ている
『公爵領の放棄は、かなり面倒になりそうですが』
国王が真剣に言う
『もう再建不可能と思ってます。家臣がいません』
サトメルが悲しそうに言う
『公爵家の生き残りはいないのですか?』
国王が真剣に聞くと、前国王がマルスを見ている
『もういません・・・ミーレスは行方不明ですが・・・クライドルト王国に到着してませんか?』
サトメルが涙目で言う
『王都には到着してないが、保護はしてない』
国王が真剣に言う
『そうですか・・・』
サトメルが諦めたように言う
『エリスナなのですが、当面ヒストリアの弟子にします』
マルスがエリスナを紹介しながら、人柄を説明する
『ヒストリアのでしか・・・自動的にメトリシアの護衛役だな! 追放されているだけなら、文句は無い! 所で、伯爵領を貰ってくれるか?』
国王が真剣に聞く
『え? なぜ?』
エリスナが驚いている
『領主候補がいない、欲しければ与える』
『えー・・・無理です。御父様は、領民を裏切りました。その罪は私も受けるべきです。自らを鍛え、人に認められるようになりたいと思います』
エリスナが真剣に言う
『良い人材を・・・』
国王が呟く
『エリスナさん、仲良くしましょうね』
王妃が微笑みながら言う
『お母様、気に入りましたか?』
メトリシアが笑顔で言う
『楽しみですね』
王妃が微笑みながら言うと、国王が苦笑いする
(これは・・・気に入ったのか? 相当出世するか? リベリアの英雄の領地を統治させるつもりか?)




