帰途
リオンド・ベクラード王国で観光しながら、準備を終わらせる
『リベリアの英雄様、今度はゆっくり出来る時に遊びに来てください! いつでも歓迎します』
イーケルが真剣に言う
『マルス師匠ですから、何か欲しくなったら遊びに来ます』
メトリシアが微笑みながら言う
『この書状を国王陛下にお渡しください。サトメルの事を頼みます』
イーケルが真剣に言う
『イーケル様の奥様候補ですからね』
『え! えーと・・・サトメルは・・・妹のようで・・・今はその・・・まだそんな事を考えられません・・・国の再建が最優先です』
イーケルが真っ赤になって挙動不審になっている
『ふふふ、可愛いですね、クライドルト王国に行けば、良い外交関係を結べます。クレシア様と仲良くしていれば、長く友好関係が結べます』
メーレスが微笑みながら言う
『はい、メーレス様仲良く出来るかは、自信有りませんが・・・頑張ります』
サトメルが真剣に言う
『大丈夫です! 料理を沢山食べれば良いですよ』
メーレスが微笑みながら言う
『え? 料理を?』
『大丈夫です。クレシアなら仲良くしてくれます。侍女さんを連れていくのですから』
アニーが微笑みながら言う
『それだけで仲良くなれますか?』
『リオンド・ベクラードの料理を教えてくれますから、それに調味料のお土産も有ります』
アニーが微笑みながら言い、みんな笑い出すと、イーケルが首を傾げている
(もっと良い宝物や宝を送った方が喜ぶのでは?)
『サトメル、寂しい思いもするかも知れないが、必ず迎えに行くからね』
イーケルが真剣に言う
『国の再建を最優先にしてください・・・友好関係を結べるように頑張ってきます』
サトメルが真剣に言う
『サトメル、少し強くなったね?』
『え? メーレス様とメトリシア様とメリア様が仲良くしてくれて、実は来訪も少し楽しみです。』
サトメルが真剣に言う
『サトメル・・・成長して嬉しいよ』
イーケルが名残惜しそうに言うと、シルフィード号に乗って、上昇を始め、イーケルが真剣に見ている
『アーゼラストリア将軍、リベリアの英雄様は、本当に英雄様です』
イーケルがシルフィード号を見上げながら言う
『敵対国が無い状態を作ってくれました。国内の安定を最優先で出来ます。リベリアの英雄様への感謝は忘れません』
アーゼラストリアが真剣に言う
『マルス様のような人になれるように頑張る・・・』
イーケルが真剣に言うと、シルフィード号が見えなくなるまで見送っている
グゼリオンス旧王都が見えてくると、騎士の指示で着陸する
『リベリアの英雄様、お待ちしてました! こちらへどうぞ』
騎士が笑顔で出迎えると、王城内の部屋に向かう
『メトリシア様、どうなりましたか?』
セレスバインが真剣に聞く
『結構面倒になってましたが、グゼリオンス王国の残党は壊滅させました』
メトリシアが笑顔で言う
『後始末は、どうなりますか?』
セレスバインが心配そうに聞く
『リオンド・ベクラード王国は、イーケル王子様に任せました。オルトレス・ガゼラス王国は、王族どころか貴族まで皆殺しの為、副団長に押し付けて有ります』
メトリシアが微笑みながら言う
『それは良かった!! 後始末は、ここだけなら何とか出来る』
セレスバインが笑顔になる
『セレスバイン御兄様、喜びすぎです。こちらが、リオンド・ベクラード王国からの親書です。それと、サトメル様です』
メーレスが笑顔で言う
『サトメル・リオンド・ベクラードです。御会い出来て光栄です』
サトメルが緊張でガチガチになって言う
『ヘルゼレス王国セレスバインです。もしかして、クライドルト王国に向かうのですか?』
『はい、クライドルト王国の支援は必要です。ヘルゼレス王国からの支援も本当に助かりました』
サトメルが震える手で言う
『ここは公式の場所でないので、気を楽にしてください。リベリアの英雄様の戦いは見ましたか?』
『はい、凄すぎます! キリシア様とマルス様で万の軍勢を無力化してました』
サトメルが笑顔で言う
『リベリアの英雄様の事は、秘密にするようにしてください。リベリアの英雄様の戦いも内密にするように』
セレスバインが真剣に言う
『あ!! 申し訳ありません』
サトメルが少し慌てぎみに言うと、メトリシアを見る
『サトメル様、セレスバイン様が試しただけです』
メトリシアが真剣に言う
『え? そうなのですか? 良かった・・・』
サトメルが少し安心して呟く
『セレスバイン御兄様、余り脅さないで下さいね』
メーレスが真剣に言う
『誠実で良いが、まだまだ経験が足りない・・・国家機密や外交上の秘密を守る為には、普段から気を付けた方が良いですよ』
セレスバインが微笑みながら言う
『はい、セレスバイン様。注意してくれて、ありがとうございます』
サトメルが真剣に言うと、みんな見ている
『これでは・・・悪者に見えてるのか?』
セレスバインが苦笑いする
『メトリシア様達のように、人付き合いが上手く出来る人だけでは無いのですから、セレスバイン御兄様も気を付けてください。怨まれますよ』
メーレスが真剣に言う
『え! それもそうだな・・・サトメル様、申し訳ない』
セレスバインが苦笑いすると、みんな笑い出す
『至らぬ所は教えてください』
サトメルが慌てて頭を下げる
『マルス殿も大変だな・・・また1人王女様を近くに置くとは』
セレスバインが真剣に呟く
『セレスバイン御兄様、サトメル様はイーケル様の未来の奥様です! 想像で言わないで下さい』
メーレスが真剣に言うと、サトメルが真っ赤になって黙り込んでいる
『そうです!!マルス師匠に近付けません!!』
メトリシアが真剣に睨んでいると、みんなセレスバインを微笑みながら見ている
(え! マルス殿に何かしたら怖いな・・・どんな事になるのだ!!)
『』




