帰途リオンド・ベクラード王国
数日後、帰る準備が終わり、全員集まる
『メトリシア様、この報告書を国王陛下に渡してください』
副団長が真剣に言うと、書類を手渡す
『使い走りになりますね』
メトリシアが笑顔で言うと、みんな笑い出す
『よろしくお願いします』
副団長が真剣に頭を下げる
『英雄様、従魔達ですが、海軍の方で責任を持って海を渡らせます』
海軍隊長が真剣に言う
『頼んだよ』
マルスが笑顔で言う
『大切な戦友ですから任せてください』
海軍隊長が笑顔で言う
『グラノちゃん、グレベア、用事済ませたら、遊びに行くからね』
『主様、魔獣達の事は任せてください』
グラノちゃんが名残惜しそうに言う
『任せたよ』
マルスが笑顔で言う
『偉大なる主様に会えた事を感謝します』
グレベアが真剣に言う
『グレベアもみんなと仲良くね』
マルスが微笑みながら言う
マルス達はシルフィード号に乗り込むと、シルバー達狼は、クーレセス号に乗っている
リオンド・ベクラード王国王都に到着すると、騎士の案内で王城の裏に着陸する
『リベリアの英雄様、待っていました』
アーゼラストリアが頭を下げて言うと、騎士達が姿勢を正している
『アーゼラストリア将軍、もう戻られていたのですか？』
『国元の状況が気になっていましたので、早急に戻って来ました。イーケル様に事情を伺い、本当に感謝してます』
アーゼラストリアが真剣に言う
『アーゼラストリア将軍、お久しぶりです』
サトメルが微笑みながら言う
『サトメル様、御無事で何よりです』
アーゼラストリアが笑顔で言う
『アーゼラストリア将軍も御無事で良かったです。重臣も主だった者達も皆いなくなりました』
サトメルが悲しそうに言う
『生き恥を晒しましたが・・・国の為に今一度支えます』
アーゼラストリアが真剣に言う
『マルス師匠、中々の武人ですね！ 副団長と交換したいぐらいです』
メトリシアが微笑みながら言うと、アーゼラストリアが驚いて見ている
『この国には、必要な人材だよ！ イーケル様の盾になれるからね』
『そうですね！ リオンド・ベクラード王国が混乱しなかったら、クライドルト王国にも利益が出ます』
メトリシアが微笑みながら言う
『ヘルゼレス王国にとっても、重要な交易相手になります。混乱しては、面倒です』
メーレスが微笑みながら言うと、ジエルが苦笑いしている
『アーメルドが１番利益が高いですね』
メトリシアが微笑みながら言う
『アルクオドールも喜ぶね』
マルスが微笑みながら言う
『リベリアの南東部も復興に力が入ります』
メトリシアが真剣に言う
『リオンド・ベクラード王国にとっても、クライドルト王国が最大の同盟国になると思います』
サトメルが真剣に言うと、アーゼラストリアが考えている
『イーケル様も待っていますので、こちらへどうぞ』
アーゼラストリアが真剣に言うと、王城内に案内してくれる
イーケルが待つ部屋に向かう
『メトリシア様、御無事で何よりです！ オルトレス・ガゼラス王国は、どうなりましたか？』
イーケルが真剣に聞く
『副団長に全部を後始末を任せてきました！ 王族もいないので、混乱するとは思います』
メトリシアが微笑みながら言う
『民を安心させれます。マルス様、オベリストリア王国の事は、アーゼラストリア将軍に聞きました。アーゼラストリア将軍を救ってくれて、ありがとうございます。又、オベリストリア王国との外交の交渉も再開できました』
イーケルが真剣に言うと、詳しく説明をしている
『マルス師匠！！ フェンリルに乗った戦神と２人の女神と３人の獣人の伝説なんて！！』
メトリシアがマルスに詰め寄り言う
『メトリシア様、人前で近いですよ』
ケニスが微笑みながら言うと、みんな笑い出す
『え！ あっ！！』
メトリシアが真っ赤になって放れる
『イーケル様、その伝承教えてくださいね！ みんな喜びます』
メーレスが真剣に言うと、アーゼラストリア将軍に詳しく聞き始める
『メトリシア様もメーレス様もサトメルと仲良くしてくれて、ありがとうございます』
『イーケル様、メリア様もいます』
サトメルが微笑みながら言う
『メリア様？』
『はい！ ガベラ・・・』
『サトメル様、それ以上は、機密になっていますよ』
メーレスが微笑みながら言う
『あ！ メーレス様申し訳ありません』
サトメルが慌てていう
『可愛いですね』
メーレスが微笑みながら言う
『気になりますが、聞かなかった事にします』
イーケルが真剣に言う
『ゼラスト王太子様がクライドルト王国に使者を送りたいと言われてました』
アーゼラストリアが真剣に言う
『海軍が無いと不可能ですけど』
メトリシアが呟く
『近いようで、遠く感じます』
イーケルが呟く
『公爵領の復興しないと、無理ですね』
『その通りですが、もう我が国には、復興は不可能です。放棄するしか無いと思ってます。出来れば、クライドルト王国に譲りたいと思ってます』
イーケルが真剣に言う
『人材がいません！！ 本当に南東部の復興が進んでいません』
メトリシアが真剣に言う
『リベリアの英雄様が領地を受け取らないからですね』
メーレスが微笑みながら言う
『貴族なんて面倒です！！ やりたい人がやれば良い』
マルスが笑顔で言うと、みんなマルスを見ている
『何を言っても無駄だ！！ 次は誰かに押し付ける事を言い出す』
ヴァルファーが真剣に言う
『ヴァルファーさんも王様になってみますか？』
メーレスが笑いながら言う
『もう、その手に乗らない！！ ここに王様より偉い英雄様がいるだろう！』
ヴァルファーが真剣に言う
『ん？ ヴァルファーも獣人の勇者だったよね？』
マルスが笑顔で言う
『オルガーとオリスとイースが最強の勇者だ！！ マルスが鍛えすぎだ！！ それにあの騎士達は、どこまで強くするつもりだ！！』
『え？ あれは、ヒストリアとケニスの練習相手だからね』
『ヒストリア・・・どこまで強くなっているんだ！！』
ヴァルファーが真剣に言う
『訓練してくれるのですか！！』
ヒストリアが嬉しそうに言う
『え！ やらない！！ 勝てない！！』
ヴァルファーが慌てていう
『残念です・・・』
ヒストリアが残念そうにする
『ヒストリア、後で訓練するよ』
キリシアが笑顔で言う
『はい！ キリシア師匠！！』
ヒストリアが満面の笑顔で言う
『今度こそ１本取りましょうね』
ケニスが微笑みながら言う
『２人掛かりは、ダメ！！ もう１本取らせない！』
キリシアが大声で言う
『一人で１本取れるように、頑張ります』
ヒストリアが笑顔で言う
『は？ １人で？ ２人で１本取れるのか？』
ヴァルファーが驚きながら言う
『ヴァルファー！！ 叩き潰す！！』
キリシアが睨みながら言う
『え！ いや！ 無理だ！！ ベビーモスを一刀両断するような一撃受け止められない！！』
ヴァルファーが大声で叫び後退りしていると、アーゼラストリアがキリシアを見ている
（ベビーモスを一刀両断？ あの人がキリシア様か・・・底が知れない・・・）
