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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
15章 グゼリオンス王国と南の大陸
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ゼラストとアーゼラストリア

アーゼラストリアとゼラストが、グゼリオンス王国軍の方に向かい

『これが・・・』

ゼラストが青ざめて立ち尽くす。その眼前には無数の従魔の死体と遠くにマルス達が兵士に何かをしている

『この目を疑いたくなるが・・・従魔の死体は本物です』

アーゼラストリアが従魔を見て真剣に言う

『救われたか・・・しかし、ここまで驚異なら』

ゼラストが血の気無い顔で歩き始める。


マルスは、シルバーから降りて待っていると、騎士と若い豪華な鎧を着た男達がやって来るのを待っている

『英雄様、戻りました。説明を求めています』

騎士が真剣に言う

『後始末よろしくお願いしますね。後は、ここに自分達は来なかったことで』

マルスが笑顔で言うと、エミールが微笑んでいる

『へ? 来なかった事で!! えーーーー! なっなっなっ何故だ!!』

ゼラストが驚きすぎて叫び、騎士達が驚いてマルスを見ている

『面倒だから! 有名になりたくないので、よろしくお願いします』

マルスが真剣に言う

『え?・・・えーと・・・これだけの事をして、秘密には出来ない・・・それに・・・これだけの事をして、我が国も占領も出来る筈!!』

ゼラストが大声で言う

『え! 侵略? 面倒だから占領なんて!! リオンド・ベクラード軍が勝手にしたことで良いよね』

マルスが騎士を見て言う

『は? ええええ・・・えーと、面倒で良いのか?どうしたら・・・』

ゼラストが考え込んでしまう

『1つ確認したい!! イーケル様に何故力添えをしている!!』

アーゼラストリアが真剣に睨みながら言う

『グゼリオンス王国が魔獣を無理矢理従わせて、可哀想だから解放してあげているだけ』

マルスが笑顔で言うと、エミールが笑い出す

『何故魔獣の解放を!! それにフェンリルを従わせている』

『シルバー、説明してね』

マルスが笑顔でシルバーに言う

『貴様、主様に敵対するなら、覚悟しろ!!』

シルバーが睨みながら言う

『フェンリルがしゃしゃしゃべった!!』

アーゼラストリアが驚いて叫び、騎士達が驚いて口を空けている

『敵対するか? するなら仲間全部を敵に回すと思え!!』

シルバーが言うと、狼達が見ている

『相討ち覚悟なんて・・・戯言を言ったが・・・次元が違いすぎる』

ゼラストが諦めたように溜め息をする

『相討ち覚悟?』

『オベリストリア王国の驚異なら、この命掛けても敵を討つ事を考えたが・・・逆に蹂躙されることも解った』

ゼラストが真剣に言う

『アーゼラストリアさん、この人は?』

マルスが苦笑いして聞く

『は? ・・・紹介してないか』

アーゼラストリアが苦笑いする

『オベリストリア王国王太子ゼラストです』

ゼラストが苦笑いして言う

『面倒だな・・・後は任せて良いですよね』

マルスが笑顔で言う

『何を任せるつもりですか?』

『この後始末!! 後は秘密にしてね』

マルスが笑顔で言う

『秘密に・・・どうしたら良いのですか? これだけの事を秘密に出来ないですが・・・』

『リオンド・ベクラードとオベリストリア王国軍がグゼリオンス王国軍を殲滅した事にしておいてください』

マルスが笑顔で言うと、エミールが微笑んでいる

『クライドルト王国は名前を出さないで良いのですか?』

『え? どうする?』

マルスが英雄騎士を見て聞く

『面倒です! ヘルト王太子殿下より、なるべく後始末は、押し付けて欲しいと言ってましたので、内密に!! リベリアの英雄様に喧嘩を売った愚かな国が悪い』

英雄騎士が笑顔で言う

『へ? 何故クライドルト王国まで?』

ゼラストが苦笑いしている

『ヘルト王太子殿下とクレシア王太子妃殿下の結婚式を襲い、住民を従魔のエサなんて言う奴ら、許さないですから!! それでも後始末は面倒なので、お願いします』

英雄騎士が笑顔で言う

『これだけの事をなんて説明を・・・』

ゼラストが考え込む

『アーゼラストリア将軍とリオンド・ベクラードの外交担当に手紙を届けに来ただけですから! 盗賊の集団に出会って、返り討ちにしたと言っておいて下さい! 盗賊の後始末よろしく』

マルスが笑顔で言う

『師匠、冒険者ギルドの依頼でグゼリオンス従魔を殲滅しただけですよね』

エミールが微笑みながら言う

『そう言うことでよろしく』

マルスが笑顔で言う

『どうしたら?』

ゼラストが助けを求める様にアーゼラストリアを見る

『そう言う事か・・・名誉も名声も地位も領地も褒美もいらない英雄様か・・・この度、力添えありがとうございます。この借りはいつか必ず返します! アーゼラストリア、心から感謝申し上げます!』

アーゼラストリアが頭を下げて言う

『面倒事よろしくお願いしますね』

マルスが笑顔で言う

『アーゼラストリア将軍・・・』

ゼラストが見て呟く

『何も求めて無いなら、感謝するだけだ! 内密にする事が褒美なら、内密にするだけだ! 民を守る為なら、何でもする』

アーゼラストリアが真剣に言う

『マルス師匠なら友達と思って接してくれた方が喜びます』

エミールが笑顔で言うと、説明を始める

『妹なら喜びそうな話だな・・・』

ゼラストが真剣に言う

『え! ダメです!! これ以上王女様を集めないで下さい!!』

エミールが大声で言う

『え? 何故?』

『何ヵ国の王女様が遊びに来ると思っているのですか!! マルス師匠、絶対に会ったらダメです!!』

エミールが真剣に言うと、ゼラストが唖然としている

『面倒だから、早くみんなと合流しようね』

マルスが笑顔で言う

『はい!マルス師匠、ここに居たら、英雄様に祭り上げられて、面倒です!!』

エミールが笑顔で言う

『後は任せます!!』

マルスが笑顔で言うと、ゼラストがきょとんとしている


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