オベリストリア王国の決戦
リオンド・ベクラード王国兵士が要塞内の兵士を捕らえて、聞き取りをしながら、後始末をしている
『英雄殿、まとめましたが、最悪です。すでにオベリストリア王国の半分が占領されたようです』
英雄騎士が真剣に説明をしている
『グゼリオンス王国、面倒にしてくれたな・・・』
マルスが呟くと、エミールが考えている
『1つ朗報も有ります。リオンド・ベクラード王国のこの国境の要塞を守っていた、アーゼラストリス将軍がオベリストリア王国に亡命して、戦い続けているようです!』
リオンド・ベクラード王国騎士が笑顔で言うと、人柄を説明している
『問題は、討伐に向かって、オベリストリア王国に侵入する事だけど・・・』
マルスが真剣に考えながら言う
『国王陛下に相談も必要ですが・・・今からでは遅いです』
英雄騎士が真剣に言う
『リオンド・ベクラード王国の外交担当は、オベリストリア王国に滞在は?』
エミールが真剣に聞く
『この書状をもし外交担当に会うなら渡すように、イーケル様から預かっています。』
騎士が書状をマルスに手渡して、マルスが読んでいる
『役に立つね・・・外交の使者として、オベリストリア王国に向かうよ! ついでに軍隊殲滅しても、通り道に居たから、排除したで通すよ』
マルスが笑顔で言うと、エミールが笑い出す
『マルス師匠なら、冒険者だから国境は無いと言うと思ってました』
エミールが笑いながら言う
『面倒になるから、使えるものは使うよ』
マルスが笑顔で言う
『マルス師匠、この書状も使いますか? 冒険者ギルドマスターからの依頼書です』
エレーヌが笑顔で言う
『依頼内容がグゼリオンス王国の従魔討伐だから、問題ないね』
マルスが笑顔で言う
『マルス師匠、冒険者ギルドに書いて貰ったのは、この為ですか?』
エミールが微笑みながら言う
『特別依頼だから、後は騎士さんと冒険者ギルドに任せるけどね』
マルスが騎士を見ながら言う
『グゼリオンス王国から解放されるなら、何でもします』
騎士が真剣に言う
『準備できたら出発するよ』
マルスが笑顔で言うとエミール達が頷き、騎士が出発の準備に向かう
数日後、オベリストリア王国王都周辺、グゼリオンス王国軍とオベリストリア王国軍が決戦になり、オベリストリア軍は破れ去り、王都にグゼリオンス王国軍が迫っている
『アーゼラストリア将軍、もう残された戦力は・・・』
騎士が泣きそうになりながらグゼリオンス王国軍を見ている
『オベリストリア王国に恩義を返す!! オベリストリア王国王族が脱出する時間だけは、何としても作るぞ!! 王族を脱出させれなかった償いも、ここでするぞ!!』
『アーゼラストリア将軍!! ここが死に場所です! 一人でも多く道ずれにします』
騎士が真剣に言う
『従魔先頭に進んで来ました!!』
騎士が慌てて報告に来ると、アーゼラストリアはグゼリオンス王国軍を見ている
マルス達は、森を抜けて、グゼリオンス王国軍を見付ける
『マルス師匠、オベリストリア王国軍もまだ残ってます』
エミールが遠くを見て言う
『騎士さんは、アーゼラストリア将軍を見付けて、説明をしてね! エミール行くよ』
マルスが真剣に言うと、グゼリオンス王国軍の前に向かって進み始める
グゼリオンス王国軍が前進してくると、オベリストリア王国軍とアーゼラストリアの軍は迎え撃つ為に武器を構える。従魔が突進してくると、兵士達は恐怖に陣形を乱し始め、従魔と必死に戦っている
『何としても・・・時間を稼ぐぞ!!』
アーゼラストリアが大声で叫び、騎士達が必死に戦っている
『何が!!』
従魔の大群に突如、巨大な炎の玉が爆発して、従魔が吹き飛ぶ
『何が起きた?』
アーゼラストリアが爆発で出来た穴を見ている
『あれは!!』
騎士が指差すと、白い大きな狼に乗った、人を見ている
『従魔・・・フェンリル?いったい何が・・・』
アーゼラストリアは、警戒しながら見ている
一方マルス達は従魔の大群に突撃をする
『オルガー、イース、オリスは、エミールとエレーヌに敵を近付かせないように戦って!!』
マルスが大声で言うと、オルガー達は近付く従魔を次々と斬り、従魔が断末魔をあげながら動かなくなっていく
『マルス師匠、従魔がオベリストリア軍が!!』
エミールが従魔の先にいる軍を見て言う
『エミール、ここは任せた!!』
マルスが真剣に言うと、苦戦しているオベリストリア軍の方にシルバーが疾走して、狼達がついてくる
『ファイヤーキャノン』
マルスが魔法を放ち、従魔を吹き飛ばす
『主様! 全部食いちぎるか?』
『面倒でも、魔法で少し吹き飛ばす』
マルスが従魔を見ながら言うと、次々と魔法を放ち、従魔が爆発に巻き込まれて、吹き飛んで動かなくなっていく。シルバーはただ見ている
(これが少しか? 殲滅しているが・・・)
エミールとエレーヌは、従魔使いを見付ける
『女!! 旨そう!!』
従魔がエミールを見て喜んでいる
『食って良いぞ!! エサだ!!』
従魔使いが怒鳴り、従魔がエミールとエレーヌに向けて突進してくる。オルガーが接近した従魔に斬りつけると、従魔の首が落ちて、力無くたおれる
『何を!! 早く食い殺せ!!』
従魔使いが慌てたように叫ぶ
『ファイヤーキャノン』
エミールとエレーヌが魔法を使うと、従魔が吹き飛び、地面に大穴があき、従魔使いが地面に転がる
『ヒィーーーーーーー!! ばっばっばっ化物!!』
従魔使いが叫び、逃げようと走り出す
『パンシーフィールド』
エミールが微笑みながら魔法を使い、従魔使いが倒れる
『師匠、任せてください』
エレーヌが真剣に言うと、エミールが微笑みながら譲り、エレーヌが魔法を次々と放っている




