リオンド・ベクラード王国国境へ
マルスとエミールとエレーヌとオルガーとオリスとイースは、シルバー達とリオンド・ベクラード王国軍と冒険者達を連れて出発することにする
『マルス、気をつけてね』
リリシャが微笑みながら言う
『マルス、蹂躙しないでよ』
キリシアが真剣に言う
『キリシアの方こそ、リリシャ達が魔導書読んでいる間に、独り占めするでしょ』
『当たり前！！ 絶対に譲らない！！』
キリシアが笑顔で言うと、みんな笑っている
『雑魚なんてどうでも良いですね。今は魔導書の方が重要ですよ』
リリシャが微笑みながら言う
『早く研究したいので、早く帰ってきてくださいね』
フローネが微笑みながら言う
『師匠・・・完全にリリシャの影響を受けすぎてます』
リシリアが少し呆れ気味に言う
『歴史の生き証人から沢山話を聞きたいですね』
フローネが笑顔で言う
『敵も沢山いるから、気をつけてください。副団長が使えないので・・・』
『マルス師匠！ グラノちゃん達がいます！ 魔獣軍団がやる気満々です！ 副団長は、グラノちゃんの世話係です！ 騎士団使い物になりません！！』
メトリシアが笑顔で言う
『メトリシア様、その言い方はダメです！ 一応王女なのですから・・・』
ケニスが呆れながら言うと、ヒストリアが笑い出す
『え！ 鍛えてない副団長が悪いです！ 口も軽いし』
『事実だけに・・・それでも騎士団なのですから、拘束係になって貰わないと困りますよ』
『え！ それは・・・その通りです』
メトリシアがケニスを見て言うと、みんな笑っている
『国境に向かった軍隊を早く潰して、早く王都まで来なかったら！ 先に全部終わらせる！』
『キリシア、王女には気をつけてね。かなりの魔導具を持っているから』
マルスがキリシアを見ながら言う
『楽しみですね・・・どんな魔導具でしょう？ ふふふ』
リリシャが微笑んでいる
『マルス師匠、手っ取り早く終わらせて、帰ってきましょう！ 師匠が止まらなくなります』
エミールが真剣に言う
『エミール、帰ってくるまで、お仕置き続けておきますね』
リリシャが微笑みながら、エミールを見ている
『エミール、出発するよ』
マルスがエミールを見ながら言う
『はい！ マルス師匠！！』
エミールが少し嬉しそうに言い、英雄騎士隊隊員達が合図をして、リオンド・ベクラード王国連合軍が出発準備させる
『グラノちゃん、頼んだよ』
『主様、グラミちゃんもいるから、大丈夫だ！！ 任せて欲しい！！』
グラノちゃんが、ライノを見てから言う
『頼んだ！！』
マルスが笑顔で言い、シルバーに乗り、軍の進行方向に走っていく
『マルス、早く戻って来てください・・・』
リリシャがマルスの後ろ姿を見ながら呟く
『リリシャ、心配？』
キリシアがリリシャの顔を覗きながら言う
『遠くに行きそうで・・・エミールも』
『マルスだから、仕方ないよ！ ちょっと出掛けたら、必ず何か起こるから』
キリシアが言うと、マルスの後ろ姿を見て微笑んでいる
マルス達は、数日かけて東の国境の要塞を目指している。リオンド・ベクラード王国兵士達は、途中の村や町のグゼリオンス王国軍を追い払った後に、統治の準備の為に少しずつ残している
『マルス師匠、グゼリオンス王国軍少ないですね』
エミールが少しつまらなそうに言う
『グゼリオンス王国統治する気が無いのかな？ それに守る気も・・・』
『国境の要塞はどうなっていると思いますか？』
『とどまっていて欲しいけど、リリシャ達も抵抗無く南の国境に近付いているから、もしかしたら、もう、グゼリオンス王国軍いないのかな？』
マルスが真剣に言う
『残りの軍勢はどこに？』
『戻ったか・・・隣国まで行ったか？』
マルスが考えながら呟くと、エミールが考え込んでいる
国境の要塞が見えてくる
『マルス師匠、後続の軍は夕方までに到着しますけど、待ちますか？』
エミールが真剣に聞く
『一気に捕まえるよ！ オルガー、オリス、イースは、護衛頼んだよ』
マルスが笑顔で言う
『はい！師匠！』
オルガーが嬉しそうに言う
『英雄騎士隊は、兵士と共に敵の拘束を頼んだ！！』
マルスが英雄騎士を見て言うと、シルバーが疾走する
要塞の門に接近していく
『何者だ！！止まれ！！』
門番がマルス達を見て叫び
『ファイヤーボール』
マルスが魔法を放ち、町の門に当たり、大爆発して門が砕け散る
『パンシーフィールド！！』
エミールとエレーヌが魔法を放ち、兵士達が次々と倒れている
『オルガー、オリス、イース行くよ！！』
マルスが言うと、シルバーから降りて、建物を見ている
『はい！！ マルス師匠！！』
オルガーが真剣に言う
マルス達が建物に入り、見付けた兵士の四肢を次々と砕きながら進み、サーチを使いながら人が多く集まっている大きな部屋に入る
『何者だ！！ こんな事をしてただで済むと思うなよ！！』
豪華な服を着た男が怒鳴り、周囲の男達が武器を構える
『どうでも良いけど、取り敢えずお仕置き受けてね』
『グゼリオンス王国に楯突いた事を後悔させてやる！！ 捕らえよ！！』
豪華な服を着た男が怒鳴り、兵士達が武器を構えながら間合いを積めていく
『マルス師匠！ ここは任せてください』
オルガーが真剣に言い、訓練用の剣を構える。兵士達はオルガーに斬りかかる、オルガーは、かわしながら横に剣を振り、兵士の腕に当たり骨が砕ける音と共に男は壁まで弾き飛ばされる
『早く殺せ！！』
豪華な服を着た男が怒鳴り、一斉に斬りかかってくると、オルガーは次々と弾き飛ばしていく
『ここここ降伏する！！』
豪華な服を着た男が後退りしながら叫ぶ
『その前に、グゼリオンス王国軍はどこに行った！』
『隣国、オベリストリア王国に進軍中だ！！』
『マルス師匠、最悪です・・・追いかけて、止めないと・・・』
エミールが悲しそうに言う
『オルガー、お仕置きしておいてね』
マルスが笑顔で言うと、オルガーが剣で豪華な服を着た男の腕を砕く
『ギャーーーーーーーー！！ このーー！ 降伏したのに！！ こんな事、許されると思うなよ！！』
『貴様らの降伏は認めてない！ それに貴様ら降伏した者達をどうした？ 従魔に食べさせただろ！！』
『主力が戻ったら、絶対に四肢を食わせてやる！！』
豪華な服を着た男が叫び
『容赦はしません！！ 覚悟！！』
オルガーが剣を振り、四肢を砕き、男が転がると、エレーヌが回復魔法を使う
『何故、回復を・・・』
『死なれたら困ります。死なないから、遠慮なくお仕置き受けてくださいね』
エレーヌが微笑みながら言う
『え？ 何？ キャーーーーーー！！』
オルガーが四肢を砕き、豪華な服を着た男が転がり、エレーヌが回復魔法を使っている
『オルガー、欲求不満？』
イースが呟く
『イースも少しやる？』
『あっちの兵士を貰いますね』
イースが微笑みながら言うと、兵士の四肢を砕き始め、オリスが呆れている
『イース、やり過ぎないように・・・欲求不満なのかしら？』
オリスが呟くと、マルスを見ている
『オリス、どうした？』
『え！ マルス師匠、何をしましょうか？』
『えーと、やること無いから・・・オルガーの監視しておいてね』
マルスが微笑みながら言うと、英雄騎士に城内を調べて貰うように伝える
（マルス師匠、次は隣国まで向かうつもりですか？）
