表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
15章 グゼリオンス王国と南の大陸
725/1407

リオンド・ベクラード王国王城へ

キリシアとマルスは、王都の町中に入り、歩きながら、兵士を探して進んでいる

『キリシア、冒険者ギルドはあっちだったよね』

マルスが笑顔で言う

『冒険者ギルドに依頼を出すよ』

キリシアが笑顔で言うと、冒険者ギルドに入る

『ギルドマスターいる!!』

キリシアが大声で呼ぶ

『え! 何か用ですか?』

職員が驚き声をあげ、キリシアとマルスを見ている

『ちょっと依頼を出すから、早くしろ』

キリシアが大声で言うと、職員の女性が慌てて奥に行く

『御用とは・・・もしや! リベリアの英雄様!!』

ギルドマスターが慌てて出てくると、キリシアを見て叫ぶ

『すぐに、グゼリオンス王国兵士を見付けたら、拘束するように、依頼を出す!! これが対価でどう?』

キリシアが金貨の袋を差し出す

『え! まさか、この騒ぎ・・・畏まりましたが、この後どうすれば?』

ギルドマスターが驚きながら袋を受け取る

『匿名で!!』

キリシアが笑顔で言う

『ギルドマスター、素性は秘密でお願いします。 イーケル第3王子が依頼を出した事にしておいてください』

マルスが笑顔で言う

『あ!! 秘密にしてね!! イーケル王子に全部押し付ければ良いよ!!』

キリシアが笑いながら言うと、外に出ていく。ギルドマスターは、後ろ姿を見ながら考え始める

『え? グゼリオンス王国追い出すのは、民が喜ぶが・・・この依頼は、対価なんて無くても、みんな喜ぶが・・・』

ギルドマスターがぶつぶつ言っている

『ギルドマスター、どうしたら?』

職員が不安そうに言う

『緊急依頼だ!! すぐに冒険者に伝えろ!! 』

ギルドマスターが大声で言う


『あ! マルス師匠! 置いていかないで下さいね』

エミールが狼に乗ってやってくる

『エミール、王城に行ってお仕置きだよ!!』

キリシアが笑顔で言うと、マルスはシルバーに乗り、キリシアがマルスの後ろに乗る

『は!! フェンリル!!』

ギルドマスターが表に出てシルバーを見て叫ぶ

『後よろしく』

キリシアが笑顔で言うと、王城に向かって走り出す

『え? 何が起きている? 外はどうなっている?』

ギルドマスターが苦笑いして、キリシア達の後ろ姿を見ている

『ギルドマスター、状況確認も必要ですが・・・』

『状況確認・・・誰にしたら? とにかく冒険者を集めて、話を・・・』

『さっき軍に召集された冒険者もいます・・・どっちの味方するのか解りません』

職員が困惑しながら言う

『リベリアの英雄様が動いたなら、リベリアの英雄が最優先だ!! ゴールドクラスの最上級の冒険者だ!!』

ギルドマスターが真剣に言うと、職員達が冒険者を呼ぶ為に走っていくと、ギルドマスターは、門の方角を見ている

(噂のリベリアの英雄の実力なら、従魔も余裕で倒せる・・・なんでここに居るんだ? そもそもフェンリルに乗って・・・門の方はどうなっている?)


マルス達は、王城の門の前まで到着すると、バリアを張り門に近付く

『早く射殺せ!!』

男が怒鳴り、兵士達が矢を放ち、マルスのバリアに当たっている

『何が!! 早く殺せ!!』

男達が慌てて叫ぶ

『雑魚!! お仕置き決定!!』

キリシアがマルスに抱き付きながら怒鳴り

『ファイヤーボール』

後ろから来ていたエレーヌが魔法を放ち、王城の門に当たり、爆発して門が砕け散る

『何としても殺せ!!』

男が怒鳴り、兵士達が困惑していると、大きなライノとキマイラに乗った男が出てくる

『思いしるが良い! 従魔の質を!! 早く踏み潰せ』

キマイラに乗った男が大声で言うと、ライノがマルス目掛けて突進してくると、バリアに当たり衝撃が周囲に伝わる

『キリシアは、あの頭が悪そうな男をよろしく』

マルスが笑顔で言う

『仕方ないな! 場内の兵士は貰うよ』

キリシアが笑顔で言うと、シルバーから飛び降り、マルスも飛び降りて、シルバーは、後方に後退する


ライノは、マルス目掛けて突進してくる

『ハイウエイト』

マルスが魔法を使うと、ライノは地面に倒れる

『ポイズン』

『パンシー』

マルスが連続で魔法を使いライノは苦しみ涙を浮かべている

『ポイズンリカバー』

マルスは、ライノの魔道具を抜き取ると、ライノは悲鳴をあげて力無く気絶する

『パーフェクトヒール』

マルスが回復魔法でライノの傷を癒していく

『降伏するかな?』

マルスが笑顔で聞くと、ライノは涙目でマルスを見ている

『降伏しないか・・・もう一度かな?』

マルスが笑顔で呟く

『我が主、忘れるのも大概にした方が良いぞ、麻痺したままだぞ』

シリウスが呆れて言う

『あ!! 忘れていた!』

『パンシーリカバー』

マルスが慌てて回復させる

『怖い・・・人間怖い』

ライノが怯えて震えている

『もう一回ね』

『助けてくださいーーーー! 何でもします』

ライノが頭をつけて涙を流し始める

『敵対したら、あのキマイラのようになるからね』

マルスが笑顔で言うと、キマイラを見たライノは怯えて震えている


キリシアは、微笑みながらキマイラに近付く

『食い殺せ!』

男が怒鳴り、キマイラがキリシアに噛みつきに来ると、キリシアの槍はキマイラを頭から両断し、キマイラは体液を散らしながら地面に横たわり、男が地面に転がる

『ひぇーーーーーーー! 来るな!!化け物!!』

男がキリシアを見て叫ぶ

『さっき、殺せって言ったよね!殺す覚悟が有るなら、命狙われる覚悟有るよね』

キリシアが睨みながら言う

『見逃してくれるなら、グゼリオンス王国に士官させてやる』

男が怯えながら言う

『グゼリオンス王国は、もう降伏したよ! 残党が!!』

『へ? こここ降伏!! そんなバカな!!』

『お仕置き決定だから、覚悟しろ!!』

キリシアが笑顔で言うと、男を槍で凪払い腕が砕ける音と共に男が弾き飛ぶ

『ギャーーーーーーーーーーー!!』

男が悲鳴をあげて地面に転がっていると、キリシアが槍を叩きつけて、もう片腕も砕き、両足も砕くと男は白目を剥いて力無く横たわっている

『次は誰だ!! かかってこい』

キリシアが大声で怒鳴ると、男達が王城内に逃げ込んで行き、兵士達は、呆然と立ち尽くしている


『お前達!! 早くかかってこい』

キリシアが大声で怒鳴ると、兵士達は、後退りしてから、武器を捨てて、平伏する

『グゼリオンス軍は許さない!!』

『我々はしたがっただけです!! 降伏させてください!!』

兵士の男が言う

『信用できるか! グゼリオンス軍!!』

『リオンド・ベクラード王国の兵士です』

男が慌てて叫ぶ

『それなら、グゼリオンス王国軍を捕らえよ!!』

キリシアが大声で言うと、兵士達は顔を見合わせて、困惑している

『因みに外の従魔は、無力化したから、リオンド・ベクラード王国に忠誠を誓うなら、グゼリオンス軍を許すな!!』

マルスが笑顔で言う

『いったい何が・・・』

『クライドルト王国とヘルゼレス王国が勝っただけだ!! 降伏するなら、行動で示せ!!』

マルスが大声で言うと、兵士達は武器を拾い集まり、王城に向かって叫びながら入っていく

『あ!! マルス!私の取り分が無くなる!!』

キリシアが大声で叫ぶ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ