王都前の戦い
数日後、マルス達は、グゼリオンス王国の町を次々と落として進み、王都の近くまで到着すると、大軍が待ち構えている
『グゼリオンス王国軍が集結したか・・・』
セレスバインが軍を見ながら言う
『全滅させるよ』
キリシアが笑顔で言う
『そうですね! お仕置きの楽しみですね』
リリシャが微笑みながら言う
『そろそろ宮廷魔術師出てくるかな?』
マルスが笑顔で言う
『マルスが相手するのですか? 私にも分けてくださいね』
リリシャが真剣に言う
『殺さないように無力化するの面倒だけどね』
『あ! 跡形なく消し飛ばすのは、簡単ですけど・・・面倒ですよね』
リリシャが考え込むと、セレスバインが苦笑いしながら見ている
『従魔は全部貰うからね!! 面倒な奴は任せた!』
キリシアが笑顔で言う
『それなら、今回はローブで戦おうかな?』
マルスが真剣に言う
『マルスが、ローブ使うなんて、初めてですね』
リリシャが微笑みながら言う
『マルス殿は魔法使いなのか?剣士で無いのか?』
セレスバインが真剣に言う
『魔法使いですよ! 魔法学院の3年生です』
マルスが笑顔で言う
『は? 魔法学院の3年生・・・』
セレスバインが、理解できずに助けを求めるようにリリシャを見る
『メーレス様に聞いてくださいね』
リリシャが微笑みながら言うと、キリシアが笑い始める
グゼリオンス王国軍から1人のローブを着た男が歩いてくる
『我こそは、グゼリオンス王国宮廷魔術師長ルベザリオスである!! ヘルゼレス王国軍よ!消滅したくなければ、降伏せよ!! 我らが偉大なる魔導の神に逆らった愚かな人間よ!!』
男が大声で言う
『親玉かな?』
マルスがシルバーに乗って、前に出ていく
『従魔に乗って、意気がっている小僧!! まずは貴様から消し飛ばしてやろう』
ルベザリオスが笑みを浮かべて言う
『弱そう』
マルスが呟き、魔力視で見ている
『・・・・ファイヤーボール』
ルベザリオスがマルス目掛けて魔法を放つ
『ハイバリアフィールド』
マルスが魔法を使い、バリアに火の玉が当たり、爆発する
『バカな!! これならどうだ!!』
『・・・・ブリザードアロー』
ルベザリオスが魔法を放つと、バリアに当たり衝撃が当たりに伝わる
『・・・・ファイヤーストーム』
ルベザリオスが、次々と魔法をマルス目掛けて放ち続けている
『バカな・・・魔法が効かないなんて・・・』
ルベザリオスが後退りしながら言う
『魔法の使い方がなってないね・・・オルテイスの方が強かったかな?』
マルスが真剣に言う
『何故オルテイス様を!! まさか・・・オルテイス様を倒したのは!!』
ルベザリオスが慌てて叫ぶ
『オルテイス様? オルテイスの方が偉いの?』
『オルテイス様は、偉大なる魔導の神の1番弟子だ!! 貴様何者!!』
ルベザリオスが怒鳴る
『そうなのか・・・雑魚しかいないのか』
マルスが残念そうに言う
『このーー 化物めーー! 全軍こいつを殺せ』
ルベザリオスが叫ぶと、グゼリオンス王国軍が突撃してくる
『従魔は貰うよ』
キリシアが笑顔で突撃していく
『ふふふ、雑魚の躾はしますね』
リリシャが微笑みながら、狼に乗って魔法を使い始める
『ルベザリオス、偉大なる魔導の神について教えてね』
マルスが微笑みながら言う
『小僧!! 意気がるな!! 直ぐに殺してやる』
ルベザリオスが大声で言う
『ウエイト』
『この程度!!』
マルスが魔法を使うと、ルベザリオスが地面に倒れてもがいている
『ポイズン』
『ギャーーーーーー!!』
ルベザリオスが苦しみもがいていると、魔道具が光輝いている
『魔道具か? どこまで耐えられるかな?』
マルスが笑顔で呟き
『パンシー』
マルスが魔法を使い続けると、魔道具が砕け散るが、魔法を使い続ける
『マルス師匠、もう終わってますけど、いつまでやりますか?』
エミールが笑顔で聞く
『終わったの? もう拘束しているんだね』
マルスが見渡して言う
『はい! リリシャ師匠1人で全部眠らせてしまいました。 エビリアとクレスタが、お仕置きを手伝っています』
エミールが微笑みながら言う
『魔道具持っている人は?』
『リリシャ師匠が、魔法の効き目が無かったのですが、魔法を使い続けたら、効き始めたと言っていました』
『魔道具壊れたのかな? こいつみたいに』
マルスがルベザリオスを見て言う
『ローブも装飾品も砕けていますね』
エミールが微笑みながら見ている
『ルベザリオス、そろそろ話す気になったかな?』
マルスが笑顔で聞くと、ルベザリオスが涙を流している
『マルス師匠、回復させないのですか? 麻痺してないですか?』
エミールが笑顔で聞く
『そうだったかな? パンシーリカバー』
マルスが魔法を使う
『化物・・・』
ルベザリオスが涙を流しながら呟き、次々と話し始める
『オルテイスが最強の魔法使いの1人だったのですね』
エミールが真剣に言う
『あと1人、偉大なる魔導の神が気になるね』
マルスが真剣に言う
『はい!マルス師匠!おそらく魔道具を作成しているのでしょう』
『古代魔法の使い手・・・激戦になるかな?』
マルスが真剣に言う
『マルス師匠、手伝いますね』
エミールが笑顔で言う
『物凄い魔法の撃ち合いになりそうだから、広い場所が必要かな? 軍隊は後方で待機させて、誘きだして戦った方が良いよね』
マルスが考え始める
『マルス師匠の悪巧みですね』
エミールが微笑みながら見ていると、ルベザリオスが逃げ出そうとする
『パンシー』
エミールが微笑みながら魔法を使い、ルベザリオスがその場に倒れる
『元気ですので、お仕置きしておきますね』
エミールが微笑みながら魔法を使い始める
『逃げなかったら、終わったのに・・・』
マルスが呟くと、近くに来た兵士達が苦笑いしている




