進撃開始
数日後、アースドラゴンの住んでいる場所に向かう
『何の用だ！！ 人間』
アースドラゴンがマルス達を見てから、アードラを見て言う
『人間が危害加えてないね』
マルスが笑顔で言う
『人間ごとき何を！！ 食い殺されたいか？』
『止めておけ！ 主様は、強すぎる！！ 怖い目合うぞ！』
アードラが真剣に言うと、アースドラゴンに説明を始める
『人間ごときに従うなんて・・・愚かなり』
アースドラゴンがアードラを見ながら言う
『人間が変な事をしたら、助けに来るからね』
マルスが笑顔で言う
『人間の助けなど要らん！！ 早く去れ』
『じゃあ又ね』
マルスが笑顔で言うと、シルバーに乗って帰っていく
『主様は変わっているが、本当に強い・・・強すぎる。約束は必ず守ってくれるぞ』
アードラがアースドラゴンに言うと、マルスの後を追って歩き始める
『マルス、仲間になって貰わなくて良いの？』
リリシャが微笑みながら聞く
『自然が１番だよ！ ここまで人間が入っていなかった事が解ったから良いよね』
マルスが笑顔で言う
『これからどうしますか？』
『リリシャ、勿論従魔を集めている町を落とすよ』
マルスが笑顔で言う
『マルス、早くいくよ！！』
キリシアが笑顔で言う
丘の草原を通る
『ここが我らの住んでいた場所だ』
シルバーが見渡しながら言う
『お仕置きが終わったら、ここで暮らすの？』
マルスが周囲を見ながら言う
『主様が許して貰えるなら、そうする』
『今日は、ここで休もうか？』
マルスが言うと、みんな微笑んでいる
『ゆっくりするよ』
キリシアが笑顔で言い、シルフィード号が着陸するのを待っている。狼達は嬉しそうに、草原を走り回っている
数日後、森のグゼリオンス王国側を目指して進み、町が見えてくる
『アードラは、ブレスで門を吹き飛ばして』
マルスが、シルバーに乗りながら言い、アードラが町に近付いていく。
町の門ではアードラを見て、兵士達が慌てて鐘を鳴らして、兵士達が集まり、従魔が門から出てくる
『容赦はいらない！！ 全員で殲滅しろ！！』
マルスが大声で言うと、後ろの魔獣達が一斉に咆哮をあげて、突進していく
従魔達は、魔獣の勢いに圧倒されて怯え、魔獣達は、容赦なく食らい付き、動かなくなるまで攻撃をしている
『マルス、暇だよ』
キリシアがつまらなそうに見ている
『今日はアードラ達の仕返しだからね』
マルスが笑顔で言う
『そうですね・・・この子達も被害者ですね』
リリシャが狼を撫でながら言う
『許さない！！ 指揮官潰しにいくよ』
キリシアが大声で言う
『仕方ないね！ シルバー、門が開いたら走るよ』
マルスが笑顔で言う
アードラがブレスを放ち、門が吹き飛び、マルス達は一気に町中に入っていき、領主の館を目指している
『あーーーーー！！ 何で眠らされている！！』
キリシアが大声で叫ぶと、ベアーズ号とシルフィード号から次々と魔法が放たれ、兵士達が苦しみ始めている
『予定通りですね・・・やっぱり飛空艇の早さに勝てないですね』
リリシャが微笑みながら、狼を撫でている
『後始末は、直ぐに到着するから、それまでに１ヶ所に集めて、お仕置きしよう』
マルスが笑顔で言うと、マルス達は、館の中に入り、兵士を１ヶ所に集めて、アースコントロールで壁を作っていく
夕方になると、ヘルゼレス王国軍の先遣隊が到着する
『本当に町を落としている』
ヴァルファーが苦笑いしながら言う
『ヴァルファー、後始末よろしくね！』
マルスが笑顔で言う
『後始末・・・どうしたら？』
『ヴぁルにいー！ 降伏してないから、降伏勧告とヘルゼレス王国が占領した宣言をしてください』
オルガーが笑顔で言う
『はぁ？ 降伏してない？』
『マルス師匠達は、お仕置きしているだけです！ 住民全員お仕置きしたら面倒ですよね？ 師匠達の性格も解っていますよね』
オリスが笑顔で言う
『解った・・・』
ヴァルファーが苦笑いしながら言うと、怯えている住民に降伏勧告を始めている
『あ！ そうだー！ メーレス様に降伏勧告させた方が良かったよね』
マルスが思い出して言う
『どうでも良いけど、有名になりたくない！！』
キリシアが大声で言う
『ジエルお兄様も頑張って貰いますか？』
リリシャが微笑んでいる
『ご褒美貰えるように、頑張って貰おう』
マルスが笑顔で言う
『そうですね！ 伯爵ぐらいになって貰いましょう』
リリシャが微笑みながら言うと、領主の館内の者にメーレスとジエルに降伏勧告をして貰う
『一言で終わりなのですね』
メーレスが微笑みながら言う
『セレスバイン様に引き渡したら終わりです』
マルスが笑顔で言う
『はい、マルス様』
メーレスが満面の笑顔で言うと、ジエルが苦笑いしている
『ジエルお兄様、どうかしましたか？』
リリシャが真剣に聞く
『本当に全部、簡単に丸投げするのだな』
ジエルが真剣に言う
『頑張ってくださいね！ ジエルお兄様』
リリシャが微笑みながら言う
『え？何を？』
ジエルが意味が解らず、リリシャを見ている
セレスバインが到着する
『本当に降伏させている・・・』
セレスバインが真剣呟く
『セレスバイン御兄様、後始末よろしくお願いしますね』
メーレスが微笑みながら言う
『このぐらい簡単だ！！ 騎士を常駐させて、監視だけで良いからな！』
セレスバインが笑顔で言う
『次々と落としますよ』
マルスが笑顔で言う
『ふふふ、マルス様達の英雄譚見学させて貰います』
メーレスが満面の笑顔で言う
『次々と降伏勧告よろしくお願いしますね』
『はい！ マルス様』
メーレスが笑顔で言う
『これは、完全に後始末の丸投げか・・・』
セレスバインが呟く
『戦うより良いですよね？』
メーレスが笑顔で言う
『そうだな・・・騎士が頑張るだけだ！！ ジエルも頑張るように』
セレスバインが真剣に言う
『え？ 何故ですか？』
ジエルが苦笑いする
『降伏勧告に名前が有るから、褒美が貰えるぞ』
セレスバインが真剣に言う
『え？ 何故？ ・・・あ！！！ リリシャ』
ジエルが意味を理解して、大声をあげる
『良かったですね！ 誰にも文句言われない、褒美が貰えますよ！ メーレス様も安心して結婚出来ますね』
リリシャが微笑みながら言う
『嵌められた・・・リリシャ』
ジエルが呟くと、みんな笑い始める
『良い経験だな！ ついでに国王でもなるか？』
セレスバインが笑顔で言う
『それは恐れ多いです！！ リリシャ・・・』
ジエルが泣きそうな目をして呟く
『メーレス、本当に良い婿を見つけたな！ ジエル、メーレスを幸せにするように』
セレスバインが笑いながら言う
『はい！ 一緒に居て安心出来ます』
メーレスが少し赤くなりながら言う
