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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
15章 グゼリオンス王国と南の大陸
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クロコダイル

日が暮れ始め、シルフィード号が近付いてくると、マルスはフライでシルフィード号に乗り込む

『マルス、お仕置きもほどほどに』

フローネが呆れながら言う

『やっぱり、リリシャは止めてないですか?』

『リリシャですよ! キリシアもそうですが、魔力が続く限り終わらないですね』

フローネが呆れながら言う

『マルス師匠、暇です』

ミリアが真剣に言う

『モデリングの練習も飽きてきました』

リシリアが真剣に言う

『魔導書も読み終わりました』

メトリシアが真剣に言う

『アニーに料理でも習う?』

マルスが思い付きで言うと、みんな顔を見合わせる

『料理ですか? 楽しそうです』

ミリアが笑顔で言うと、厨房に歩いていき、メトリシアとリシリアも付いていく

『マルス、自重すると思いますか?』

フローネがミリアとリシリアとメトリシアの後ろ姿を見て言う

『新しい魔道具のヒント考えてくれます』

マルスが笑顔で言う

『料理の魔道具ですか・・・』

フローネがマルスを見て呟くと、考え始める

(次は何を作るつもりですか?)


シルフィード号は、リリシャの方に向かい、マルスが飛び降りる

『マルス、どうかしましたか?』

リリシャが微笑みながら聞く、従魔達が怯えて見ている

『そろそろ、従魔の解放をしないとね』

マルスが笑顔で言い、従魔達に近付いていく。従魔達は怯えながら、マルスを見ている。マルスは一匹ずつ魔道具を抜き去り、回復魔法を使っていく

『マルス師匠、今日は終わりですか?』

エビリアとクレスタが笑顔でマルスに聞く

『そろそろキリシア達に合流して、野営の準備をしないと』

マルスが笑顔で言うと、従魔達が怯えて、震えている

『お仕置きしても、反応が無くなったので、つまらないから、どうしましょうか?』

『英雄騎士隊に預けて、聞き取りからかな?』

マルスが笑顔で言うと、エビリアとクレスタは英雄騎士隊隊員に男を引き渡して、聞き取りを始めている


『アードラ、従魔と話せる?』

マルスがアードラを見て言うと、アードラが従魔に何か聞いている

『主様、怯えすぎだ! 守って欲しいと懇願されている』

アードラが淡々と言う

『解放してあげたいんだけど』

『無理だ! 怯えすぎて、主達に付いてくると言っている』

『森を出るまでなら、付いてきても良いけど・・・お仕置きを沢山見たいなら良いけどね』

マルスが笑顔で従魔達に言うと、従魔達が怯えて震えている


キリシア達のの所に合流して、野営の準備を始める

『マルス、どうして従魔達が集まっているの?』

キリシアが遠目で見ている従魔達を見て言う

『お仕置きが怖いから付いてきたよ。解放するって言っても逃げていかない』

『マルスが何かしたのですか?』

リリシャが微笑みながら聞く

『え! リリシャとキリシアのお仕置きが怖くて、怯えているだけ!』

マルスが真剣に言うと、クレスタとエビリアが苦笑いしている

『キリシアのお仕置きは怖いですよね』

リリシャが笑顔で言う

『え! リリシャのお仕置きの方が怖い!!』

キリシアが真剣に言う

『骨を簡単に砕いている方が怖いですよね?』

リリシャが微笑みながら言う

『アードラ、どっちが怖いと思った?』

マルスが真剣に聞く

『どちらも恐怖しかないぞ!!』

アードラが言う

『そんなに怖かったですか? あんなに面白いのに』

リリシャが真剣に呟くと、狼達が怯えて震え始める


暗闇に包まれると、狼達が水辺の異変に警戒を始める

『主様、何かいるぞ』

シルバーが真剣に水辺を見て言う

『何がいるかな?』

マルスがサーチを使い、ライトで照らすと、水から出てきた、大きなクロコダイルがマルス達を見ている

『グヮーーーーー』

クロコダイルが、突進してくる

『ハイウエイト』

マルスが魔法を使い、クロコダイルは地面に苦しみながら、もがいている

『マルス、どうしますか?』

リリシャが笑顔で見ている

『美味しいかな?』

キリシアが笑顔でクロコダイルを見て言う

『料理して貰おう』

マルスが笑顔で言うと、剣を抜いて、クロコダイルに近付く

『パンシー』

マルスが魔法を使い、クロコダイルを麻痺させると、剣を頭を突き立て、クロコダイルは力無く横たわる

『英雄騎士さん、解体よろしくね』

マルスが笑顔で言う

『はい! 畏まりました』

英雄騎士達がクロコダイルの解体を始める。血の臭いがし始め、水辺にいくつかの目が集まってきている

『何か居ますね』

リリシャが微笑みながら言う

『水の中か・・・面倒だから』

『サンダーボール』

マルスの魔法が水に当たると、周囲に雷の光が水面に広がり、クロコダイルが浮き上がってくる

『6匹?大量です』

エビリアが笑顔で言う

『陸にあげて、トドメを討とうね』

マルスが笑顔で言うと、アクアコントロールで陸にあげ、オルガー達がトドメを討っている


翌朝、シルフィード号が着陸する

『クロコダイルですね・・・料理しますね』

アニーが笑顔で言うと、クロコダイルの肉を見ながら微笑んでいる

『アニー、頼んだ!!』

キリシアが笑顔で言うと、アニーが料理を始め、リシリアとミリアが手伝い始める


クロコダイル料理が並び、キリシアが食べ始める

『旨い!! マルス、クロコダイル沢山狩るよ』

キリシアが笑顔で言う

『キリシアだと、全部狩り尽くしそう』

マルスが笑顔で言う

『キリシアに任せたら、本当に殲滅しますね』

リリシャが微笑みながら言う

『美味しいから、沢山食べたい!!』

キリシアが大声で言うと、従魔達が怯えて震えている

『これだから、従魔が怯えるのですね』

フローネが、溜め息をしてから言う

『フローネ先生、酷いです』

キリシアが真剣に抗議すると、みんな笑い始める

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