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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
15章 グゼリオンス王国と南の大陸
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聖地ボルキアナー・クレストラ 前編

ヴァルファーは迫るキマイラを見ながら、涙を流していると、白い大きな狼がが現れ、背中に乗る戦士の剣がキマイラの首を斬り飛ばしている

『誰・・・夢か・・・』

ヴァルファーが呟く

『何者だ!! 奴を殺せ!!』

大きなキマイラに乗る男が怒鳴ると、キマイラとケラトプスが大きな狼に乗る男目掛けて突進すると、狼はかわしながら、戦士の剣が次々とキマイラの首を斬り飛ばしている

『硬いーー! このーーー!』

狼に乗る戦士が大声をあげると、剣に闘気が集まり、剣に闘気の刃が出来上がり、ケラトプスの足を斬り飛ばす

『オルガー先に行き過ぎです!!』

イースが狼に乗って、現れる

『あれ? ヴァル兄さん?』

オリスがヴァルファーを見て驚いて声をあげる

『え! オリスなのか?』

ヴァルファーが、涙でぼやける目で狼に乗る、オリスを見る

『ヴァル兄さん、泣いている? それにこんな雑魚に負けたの?』

オリスが聞く

『オリス・・・幻か・・・』

ヴァルファーが呟くと、オルガーとイースが次々と従魔を斬っている


『早く狼など殺せ!! 何をしている!!』

大きなキマイラに乗る男が大声で怒鳴る

『雑魚ほど、良く威張るね』

マルスが微笑みながら言う

『何者だ!! それに・・・フェンリル!!』

男が後ろにいる、マルスを見て驚き叫ぶ

『シルバー、フェンリルだったの?』

マルスが驚いて聞く

『氷は作れないぞ』

シルバーが答える

『何故ーー! ヘルゼレス王国を攻めていたはず!!何故ここにいる!!』

『あーー、全部潰してきたよ!』

マルスが笑顔で言う

『全部潰した・・・嘘を!! 早く殺せ!!皆殺しだ!!』

大きなキマイラに乗る男が大声で怒鳴る

『ファイヤーボール』

マルスの放った火の玉が、大きなキマイラに当たると、大きなキマイラの頭が吹き飛び、倒れると、衝撃で男が地面に転がる

『パンシー』

マルスが魔法を使うと、男は苦悶の表情を浮かべながら転がっている


『カミラはヴァルファーを治療してから、周囲の獣人の治療してね、狼達は、周囲の警戒』

マルスが笑顔で言うと、マルスは従魔達の動きを見ている

『ハイヒール』

カミラが狼から降りて、ヴァルファーに回復魔法を使う

『何が・・・マルスなのか? それにオルガー』

ヴァルファーは、オルガーの戦いを見ながら、呆然としている


獣人の戦士は、次々とカミラが回復魔法を使い、回復させていく。獣人達は何が起きているのか、理解できず、ただ呆然とオルガー達の戦いを見ている

『何者・・・味方なのか?』

長老がカミラに声をかける

『ヴァルファーに聞いてくださいね』

カミラが微笑みながら言う

『ヴァルファーの知り合いなのか? ヘルゼレス王国の関係者か・・・』

長老が真剣に言うと、オルガーを見ている

『ガルルルーーーー!』

狼が後方を見て、唸り始めると、この先には、3体のキマイラが現れる

『伏兵!!』

カミラが大声をあげると、獣人達は慌てて、武器を手に取る。キマイラが接近してくると、カミラが剣を抜く

『グォーーーー!!』

キマイラが突進してくる。カミラは闘気をまとい、キマイラに突進して、すれ違い際に剣を振り抜き、キマイラは両断されて倒れる。

キマイラ2体は、カミラ目掛けて、噛み付きにくるが、カミラは、ギリギリで飛び退き剣を構えると、狼達が一斉に噛み付き、反撃の隙を与えず、次々と食い千切って、キマイラは動かなくなるまで、容赦なく噛みついている


『一斉に放て!!』

兵士が大声で言うと、崖の上の兵士達が弓を構えている

『しまった!! 全員防御しろ!!』

長老が慌てて叫ぶと、急降下してきた、ベアーズ号に矢は全部弾かれる

『スリープフィールド』

エミールが微笑みながら魔法を放ち、次々と兵士達は倒れていく

『ナイトメアフィールド』

兵士達は、苦しみだして、目を覚ます

『パンシーフィールド』

苦悶の表情を浮かべながら横たわっている

『お仕置きは、まだまだこれからですよ』

エミールが微笑みながら呟き、次々と魔法を使い始める


長老達は、ベアーズ号を見上げながら、呆然としている

『偉大なる飛空艇・・・エスカフリーダム・・・伝承に有る、偉大なる魔導王様の船・・・神よ!!』

老いた獣人が涙を浮かべ祈り始める

『我らの窮地を救うために来てくれたのか?』

長老が呟き、カミラを見ている


グゼリオンス王国の兵士を一掃すると、マルスはヴァルファーに近づく

『ヴァルファー、大丈夫?』

マルスが笑顔で聞く

『マルス・・・何故ここに、それにその狼は・・・』

ヴァルファーがマルスを見て苦笑いして聞く

『ヘルゼレスの王都を襲っていた、グゼリオンス王国軍を潰したら、ヴァルファー達が故郷を助けるために向かったって聞いたから、助けに来たよ! 助け要らなかった?』

マルスが笑顔で聞く

『は? 助けに・・・狼は何だ!!』

『シルバーだよ! お仕置きしたら、従属してくれたから、馬代わりにしているけど、山道すごく早く走るよ』

『は? 従属!! 何でだ!! 何が何だか、わからん!!』

ヴァルファーが大声をあげる

『元気になってよかった!』

マルスが笑いながら言う

『ヴァルにい! 怪我は?』

オルガーが笑顔で戻ってくる

『オルガー!! 何が何だかわからない!!』

『マルス師匠だから何でもありです!』

オルガーが笑いながら言う

『ヴァル兄さん、理解しなくても、お礼を言う方が先ですよね? 騎士達を置いて、飛ばして来てあげたのですから!』

オリスが笑顔で言う

『はぁーー! この状況何て言えば良いだーーーー!!』

『マルス師匠だからです!! それ以外必要有りません』

オルガーが笑顔で言う

『マルス師匠だからです』

イースも微笑みながら言う

『意味がわからん!!』

ヴァルファーが大声で叫び、みんな笑っている

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