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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
15章 グゼリオンス王国と南の大陸
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獣人達

マルス達は準備を終わらせると、オルガー達の故郷を目指して出発する事にする

『シルバー、この鞍を付けるからね』

マルスが笑顔で取り付け始めると、オルガー達も鞍を取り付け始める

『何だ!! 力が沸いてくる!!』

シルバーが驚いたように言う

『長距離走るから、頼んだよ』

マルスが笑顔で言う

『主様、どこまでも走るぞ、一族の者達も喜んでいるぞ』

シルバーが嬉しそうに言うと、尻尾が揺れている

『英雄殿、準備が終わりました』

警備隊隊員が真剣に言うと、英雄騎士隊が並んでいる

『エミール、ベアーズ号は頼んだよ』

『はい!マルス師匠空から監視します』

エミールが微笑んでいる


門の所で国王が待っている

『英雄様、この度は救って頂き、本当にありがとうございます』

国王陛下が真剣に言うと、頭を下げる

『多分数日以内にメーレス様を連れて、メトリシア達が来訪しますので、先に行ったと伝えてください』

マルスが真剣に言う

『必ず伝えます』

国王が真剣に言う

『準備出来次第、騎士団も国境まで出撃させる』

セレスバインが真剣に言う

『それまでに、獣人達を助けてきます。後始末は任せます』

マルスが笑顔で言うと、マルスは、シルバーに乗って、オルガーとイースとオリスとカミラが狼に乗って出発する。国王達は見えなくなるまで、見送っている


日が暮れる頃、夜営の準備を始めると、ベアーズ号が着陸する

『マルス師匠、良いペースで走ってました。英雄騎士隊とは離れすぎました』

エミールが笑顔で言う

『食料を下ろして、食事の準備を始めようか?』

マルスが笑顔で言う

『エレーヌと一緒に作りました、パンとスープは出来ています』

エミールが笑顔で言うと、マルスの手を引いてベアーズ号に乗り込む


『クレシア様直伝のスープです! 食べてくださいね』

エレーヌが笑顔で料理を並べはじめる

『良い匂い』

マルスが微笑みながら言う

『これだけの設備が有るので、誰でも作れます』

エミールが笑顔で言うと、マルスが1口食べる

『美味しい!』

マルスが笑顔で言うと、エミールとカミラとエレーヌとオルガーとイースとオリスも座り一緒に食べ始める


食事が終わり、オルガー達が狼達に肉を配り、美味しそうに食べている

『リリシャ師匠、もうそろそろ到着しますか?』

エミールが真剣に聞く

『まだ、アーメルドにいるから、数日後だと思うよ』

マルスがシリウスに聞いた内容を伝える

『獣人達心配ですが、無理はしないで下さいね』

エミールが真剣に言う

『今回は、オルガー達が主役かな?』

マルスが真剣に言う

『オルガー君英雄になりますね』

エミールが嬉しそうに笑い始める


一方、狼耳族の村では、従魔を一生懸命撃退している

『ヴァルファー、もうこれ以上は無理だ、子供達は、山に逃げさせたが・・・』

長老が真剣に言う

『はぁ? 逃げろと? ふざけるなよ!!』

ヴァルファーが叫び、長老達を睨んでいる

『今、この村最強の勇者ヴァルファーが、ギリギリ撃退出来る状況だ! これ以上戦っても戦える者を失うだけだ』

長老が真剣に言う

『逃げても、奴らはどこまでも、攻めてくるぞ!!』

『今の奴らに勝つ事は、不可能だ! ・・・他の村の戦士達と共に戦う必要が有る! 解ってくれ! 全ての村の戦士達の為に』

長老が真剣に言うと、ヴァルファーが怒りを抑えながら、拳を握りしめる

『一族の為に・・・』

ヴァルファーが堪えながら言う


数日後、ヴァルファー達は、聖地ボルキアナー・クレストラに到着する

『既に多くの部族が集まっているのか・・・』

ヴァルファーが呟くと、森の各地の村の人々が集まっている

『全種族が集まっている・・・犬耳族、猫耳族、狐耳族、羊角族、狼耳族・・・』

長老が真剣に言う

『ここが最後の砦・・・』

ヴァルファーが呟き、中に入っていく


数日間戦い続けた、ある日

『従魔が来たぞ!!』

見張りが大声をあげると、戦士達が次々と飛び出して、従魔と戦い始める

『さぁーー狩りの時間だ!! 獣人を皆殺しにしろ』

大きなキマイラに乗った男が大声で言う。ケラトプスが6体突進していく


ヴァルファーは、突進してくるケラトプスに闘気をまとった一撃で斬り付ける

『硬い!! キズつけられないだと!! くそが!!』

ヴァルファーは、必死に次々と打ち込み続けている

『ぎゃーーーーー! このーー』

犬耳族の戦士が、ケラトプスの角に腹を貫かれて、痛みを耐えながら、剣をケラトプスの目に突き立てる

『この先は・・・進ませない・・・ギャー・・・』

跳んできたキマイラに、食いちぎられて、絶命する

『どんどんコロセコロセ!!』

大きなキマイラに乗る男が、笑いながら叫んでいる

『くそーーーがーー! 絶対に負けない!!』

ヴァルファーが大声で叫ぶ

『あのエサを食べて良いぞ』

大きなキマイラに乗る男が大声で言うと、キマイラ達が集まる

『ヴァルファー!! もう良い! お前だけでも逃げろーーー!』

後ろから長老が大声で叫ぶ

『道連れだーー! くそキマイラ!!』

ヴァルファーがキマイラに闘気をまとった一撃で首を切り落とすと、ケラトプスの突進に弾き飛ばされ、地面に転がる

『ワォーーーーーーーーン!!』

狼の遠吠えが聞こえ、ヴァルファーは、剣を握り立ち上がろうする。突進してくるキマイラに剣を振るが、口で咥えられ、横からケラトプスに弾き跳ばされ、地面をバウンドしながら弾き飛ばされる

『もう・・・終わりか・・・腕も動かない・・・』

ヴァルファーは、地面に寝転びながら涙を流している

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