ガベラス王国国境の怪物
怪物は闘気をまといキリシアに突進する。キリシアは槍を叩き付けて応戦すると、闘気がぶつかり合い衝撃が周囲に伝わる
『このーーー！』
ルメイルが、闘気をまとい剣で斬り付け、怪物は腕で弾きルメイルは後方に弾き飛ばされる。ケニスの一撃が当たり、後ろに弾き飛ばす
『シャイニングバースト』
リリシャがシルフィード号の上から魔法を放ち、怪物に当たり、土煙が立ち込める
『ぐぉーーーーーー！！』
怪物が咆哮を上げて、土煙から出てくる。キリシアが闘気をまとい、槍で突きを放ち、怪物に当たる。周囲に衝撃が伝わりながら、キリシアが後ろに弾き飛ばされ、怪物も後ろに弾き飛ばされる
『硬い！！ このーーーー！！』
キリシアが叫び闘気をまとい突進すると、ルメイルとケニスも次々と斬り付けている
『闘気だけでも、魔法でもダメなのか・・・それなら！』
マルスが呟き、闘気をまとい、怪物に斬り付ける。怪物は腕で受け止め、剣は鱗を砕き青い血が流れ出る
『これでも、斬れない！！』
マルスが焦りながら呟く
『グォーーーーーーー！！！』
怪物が咆哮を上げ、マルス目掛けて腕を振り回して、次々と攻撃をしている
『全然キズ付けられない！！ マルス・・・』
キリシアは、マルスの動きを見ながら呟き、闘気を槍にまとわせ、鋭くするようにイメージをしている
マルスは、怪物の攻撃をかわし続け、剣で牽制を続けている。ケニスとルメイルは闘気をまとい、怪物の後ろから、足を斬り付けると、怪物は体制を崩しす
『このーーーーー！！』
キリシアが大声を上げて、突進する。怪物の胴体に槍が当たり、槍は怪物を貫き、その衝撃波で怪物の後ろに一直線に地面がえぐれる
『グガーーーーー！！』
怪物が奇声を上げて、キリシアの体を殴り、キリシアが弾き飛ばされる、地面にバウンドしながら弾き飛ばされていく
『キリシアーーーー！！』
マルスが叫び、キリシアを見る。カミラは直ぐに走り、キリシアに近付き回復魔法を使い始める
怪物はキリシアに突進しようとすると、マルスが剣を打ち込み、怪物は後ろに飛び退く
闘気だけでも、貫通出来るなら！！ 魔力も全力で上乗せしてやる
マルスは闘気と魔力を剣に伝わらせると、聖光の剣が光輝き始める。怪物は闘気をまとい、腕を振ると闘気の刃がキリシアに迫る。ケニスとルメイルが剣を叩き付けて爆発的に衝撃波が周囲に伝わる。怪物は次々と闘気の刃をキリシアに飛ばしている
『はぁーーーーーーーーーー！！』
マルスが大声を上げながら、突進して剣を振り抜くと、怪物もマルス目掛けて腕で殴りにくる、マルスの剣が怪物の腕に当たり、マルスの剣から闘気の刃が怪物の腕を斬り、怪物の胴体まで切り裂くと、怪物は地面にバウンドしながら、後ろに弾き飛ばされていくいく
『グギャーーーーー！』
怪物が立ち上がり咆哮をあげる
『セイントファイヤーノヴァ！！！！！！！』
リリシャとエミールとエビリアとクレスタとミリアとメトリシアとリシリアが魔法を放つ。怪物に命中すると大爆発して、土煙と熱風が吹き荒れる
土煙が消えていくと、怪物が居た場所から楕円形に大きな穴が出来ている
『グァーーーー！！』
穴のそこから、怪物が両腕を失い、胸付近から黒い結晶を露出させながら、咆哮を上げて立ち上がろうとしている
『うぉーーーーーーーー！！』
マルスが大声を上げながら、聖光の剣が光を増しながら、怪物に突進する。光輝く一閃のように怪物に近付き剣を振り下ろすと、怪物を一刀両断して、地面に亀裂が走る。怪物の胸の黒い結晶が砕けて、怪物は光を放ちながら、形が崩れて消えていき、光がマルスの周囲に集まり消える
『倒せた・・・・』
マルスが呟き片膝をつく
『我が主・・・魔法剣を使いこなし、神の使いを倒すとは・・・天空の城の封印より先に倒すなんて・・・天才過ぎる』
シリウスが呟く
『１人じゃ無理！ みんながいたから出来たけど』
マルスが苦笑いする
『我が主、もしやその為に転生を・・・』
シリウスが呟く
シルフィード号が着陸すると、みんなキリシアの元に集まる
『痛い・・・次は倒す！』
キリシアが血だらけて言う
『重症なのですから、喋らない！！』
リリシャが真剣に言う
『ハイヒール！！！！！』
リリシャとミリアとエミールとエビリアとクレスタが魔法を使い回復させ始める
『ケニスも動かないでくださいね』
『ハイヒール』
メトリシアがケニスに回復魔法を使う
『ルメイルさんもです』
リシリアが回復魔法を使い始める
『キリシアは大丈夫？』
マルスが歩いてくると、エレーヌに聞く
『生きています。あの回復魔法過剰ですかね？』
エレーヌが物凄い回復の魔法に呟く
『容赦ないね』
マルスが見ながら呟く
『容赦無いのは、全員ですね、ガベラス王国軍に見られましたよ、それに捕虜のグゼリオンス王国軍にも』
フローネが少し呆れ気味に言う
『神の使いなんて、現れて欲しくないです』
マルスが真剣に言う
『あんな化物倒せるのは、マルスだけですね・・・キリシアも凄いですが、最大威力の魔法は、常識外過ぎますね』
フローネが穴を見て言う
『そういえば、あの付近に山有りませんでしたか？』
『半分崩れてしまっていますね』
フローネが呆れ気味に言う
『本当に消し飛ばすなんて・・・リリシャだね』
マルスが笑い始める
『マルス師匠、怪我は無いですか？』
アニーが微笑みながら聞いて、念のため回復魔法を使う
（もうこの子達は、これだけの戦いを見せ付けるなんて・・・マルスだからで済ませましょう）
