ガベラス王国の国境の戦い
国境付近に到着する
『ガベラス王国軍が到着してます。グゼリオンス王国軍は、集結しています』
エビリアが双眼鏡て見ながら言う
『伏兵も居そうですけど、見える範囲はいません』
クレスタが周囲を見渡しながら言う
『従魔が前衛で後衛が本体の兵団ですね・・・』
リリシャが見ながら言う
『あの渓谷を越えれば、グゼリオンス王国領内なのかな?』
マルスが遠くに見える山々を見ている
『険しい山々が続きますね、補給出来なければ簡単には、侵入不可能ですね』
メトリシアが真剣に言う
『リリシャ達は、兵士を黙らせてね、従魔は殲滅かな?』
マルスが真剣に言う
『マルス行くよ!!』
キリシアが笑顔でマルスの手を引っ張って出ていく
マルスとキリシアが着陸すると、従魔達がマルスとキリシアを見ている
『エサだ!! 早く食べたい』
虎の魔物が嬉しそうに言う
『雑魚が!! かかってこい』
キリシアが闘気をまとい大声で言う
『食うーー!』
トラの魔物がキリシアに突進してくる。キリシアは槍を叩きつけて、トラの魔物は両断されて地面に転がると、キリシアは、そのまま突進していき、手当たり次第、魔物を斬っている
シルフィード号は、低空飛行しながら、リリシャ達が魔法を使って、兵士達は眠り倒れていく
『え!もういないの? つまらないから、次は麻痺させますよ』
リリシャが笑顔で言うと、次々と麻痺させていく
『次はナイトメアですよ』
リリシャが笑顔で言うと、次々と悪夢を見させて、兵士達が苦しんでいる
『もう一度眠らせますよ』
リリシャが笑顔で言うと、兵士達が寝ていく
『この子達、やっぱり人扱いしてないのね』
フローネが見ながら呟く
『終わらないですね。メトリシア様も遊びすぎですね』
ケニスが微笑みながら言う
『キリシアも強いのを見せ付け過ぎですね・・・毎日迷宮に潜っていた所為ですね・・・体力切れしないですね』
フローネがキリシアを見ている
『マルス師匠も、キリシア様の窮地にならないように、動いています』
ケニスが微笑みながら言う
『マルスはいつもですね』
フローネが微笑みながら見ている
近くまで到着したガベラス王国軍は、キリシアの戦いに立ち尽くしている
『リベリアの英雄様・・・英雄様を敵に回したら、終わりだな・・・』
隊長が呟く
『前国王の愚かさが解った・・・あの動き、人間じゃない』
『従魔数匹で大隊全滅したのに・・・』
『何で兵士が倒れている・・・』
『女神ヴァルキリー様・・・』
『女神ヴァルキリー様・・・戦神ヴァルキリー様!』
『戦神ヴァルキリー様!!』
『戦神ヴァルキリー様!!!!』
兵士達が次々に呟き出すと、次第に全体に広がり始める
『マルス!! 煩い!! 何とかしてきて!!』
キリシアがガベラス王国軍を見て言う
『もう無理かな? キリシアの戦いを見て、勝手に言い出したから・・・』
マルスが真剣に言う
『嫌だーー! 恥ずかしい!!』
キリシアが大声で叫び、赤くなっている
『キリシアが、従魔を全滅させたから仕方無いよ』
『もうーーー!! 有名になりたくない!!』
キリシアが大声で叫ぶ
マルスがガベラス王国兵士に後始末を頼むと、シルフィード号の着陸を待っている
渓谷の奥の山から、大爆発と共に土煙が舞っている
『我が主!! この気配神の使いだ!! 覚醒しているぞ!! ここは危険だ!』
シリウスが大声で言う
『え? あの闘気を纏った怪物?』
マルスが聞き返す
『そうだ! 神の作った怪物だ! 人を滅ぼす為に作られた怪物だ!!』
『逃げたら、ここにいる人はどうなる? 倒せなかったらどうなる?』
マルスが真剣に聞く
『それは・・・蹂躙しかない!!』
シリウスが真剣に言う
『マルス! 倒すよ!!』
キリシアが大声で言う
『全員で全力で倒せるかな?』
マルスが考えながら聞く
『無理だ!! あの怪物は倒すより封印しかない!!』
シリウスが大声で言う
『エスカ! どうだろう?』
『主様が不可能なら、世界が滅びます』
エスカの声がする
『解った! 全力で叩き潰すよ』
マルスが考えながら言う
『何を!! 逃げれる時に逃げないと、後悔するぞ!!』
『逃げても、後悔することになる!! シルフィード、クーレセス魔導砲充填開始!! 全魔導炉出力最大まで上げておいて』
マルスが大声で言う
『何でも吹き飛ばすぞ!!』
クーレセスが返事をする
『良いのですか? 魔導砲開放します』
シルフィードが返事をする
土煙を上げながら、マルス達の方に怪物が接近してくる。マルスとキリシアとルメイルとケニスとカミラが地上で待ち構える事にする
『カミラは、回復魔法に集中してね』
『はい!マルス師匠』
カミラが緊張しながら言うと、森から人の丈2倍ぐらいの黒いリザードの姿をした、二足歩行する怪物が現れる
『グォーーーーーーーー!!』
咆哮をすると、一直線に突撃してくる。キリシアは槍に闘気をまとわせて、突きを放つ。怪物はかわしてキリシアを殴りにくるとキリシアが後ろに飛び退き、ルメイルとケニスが斬りかかる
『グォーーー!!』
怪物が咆哮をしながら、ルメイルとケニスの剣を受け止め、キリシアの突きを後ろに飛び退きかわす
『隙有り』
マルスが一気に突撃して、怪物の胸に剣で突くが、直ぐに腕を振り、マルスを殴ろうとする。マルスは飛び退き距離を取る
『キズ1つつけれないなんて!! 化物!!』
キリシアが大声で叫ぶ




