伯爵家
夕方になり、海軍が到着して、挨拶に来る
『女神ヴァルキリー様、もう占領を』
海兵達が頭を下げながら言う
『クライドルト王国の海軍が到着するまで、監視をしておいてね』
キリシアがつまらなそうに言う
『女神ヴァルキリー様!!』
海兵達が大声で言うと、キリシアが赤くなりながら、部屋を出ていく
『マルス!!どうにかして!! 恥ずかしい!!』
キリシアがマルスに詰めより言う
『キリシア可愛い』
リリシャが微笑みながら言う
『マルス、なんとかして!』
キリシアが詰めより言う
『キリシア、顔が近いよ』
マルスが言う
『どうにかして!!』
『完全に崇拝しているから、どうにもならないよ、近付かないようにした方が良いかな?』
マルスが真剣に言う
『もう!! 直ぐに次を潰しに行くよ!!』
キリシアが大声で言う
『メトリシアに早く書類を作って貰わないと、面倒になるから、領地受け取れと言われても、面倒だよね』
『それは嫌だ!! 絶対に受け取らない』
キリシアが大声で言うと、みんな笑っている
翌朝、シルフィード号は、王都との中間に有る、第3の都市の伯爵領に向かって飛び立つ
伯爵の町が見えてくると、シルフィード号は降下して、領主の館に近付き、キリシアがマルスに抱き付いて、マルスと飛び降りる
『パンシーフィールド』
『スリープフィールド』
マルスは次々と魔法を使う。兵士達は次々と倒れ、キリシアは、館に突入して、出会う兵士を次々となぎ倒して進む
『みーつーけた!』
キリシアが扉を斬り中に入ると、着飾った男達がいる
『伯爵脱出を!!』
騎士が叫び、剣をキリシアに向けると、着飾った男達が別の扉から逃げようとする
『逃がさない』
キリシアが男達の前に回り込もうとする。騎士が闘気をまとい、キリシアに斬りつける。キリシアは、かわして距離を取る
『死ねーーー!』
騎士が闘気をまといキリシアに突進すると、キリシアは闘気をまとい凪払い、騎士は剣で受け止めようとするが、後ろに弾き飛ばされ、壁に当たり、壁が崩れ落ちる
『あ! 強すぎた! ごめん』
キリシアが大声で言うと、周囲の騎士達が、後退りしていると、キリシアは容赦なく、次々と騎士の両腕を砕きながら、弾き飛ばしていく
『キリシア、逃げられたよ』
マルスが扉を見て言う
『あ! 忘れてた! 追うよ』
キリシアが真剣に言う
『こっち!』
マルスが笑顔で言うと、走り出して、キリシアが追い掛ける
『みーつーけた! 今度は逃がさない』
キリシアが笑顔で言う
『馬鹿な! 何故回り込める!!』
男達が後退りすると、キリシアが突進して次々と弾き飛ばす
『無礼者!! 賊め! 許さんぞ』
伯爵が大声でさけぶ
『グゼリオンス王国に属したからには、覚悟してね』
キリシアが笑顔で言う
『何故!! まさか・・・発覚したのか!!』
伯爵が後退りしながら言う。キリシアが近付き腕を槍で凪払い、骨の砕ける音と共に弾き飛ばされる
『ギャーーーー!! 命だけは!! 降伏する』
伯爵が痛みに、堪えながら叫ぶ
『嫌! 民を見捨てる奴なんて、お仕置き!!』
キリシアが笑顔で言うと、槍で何度か弾き飛ばしている
『お父様!! この賊め!! 覚悟しろ』
剣を持った、ポニーテールの女性が、後ろから現れ怒鳴り剣を構える
『抵抗はしないで欲しいけど』
マルスが苦笑いして言う
『覚悟!!』
ポニーテールの女性が剣を振り、マルスに斬りかかると、マルスはかわしながら、腕を掴み投げ付け、壁に当たる
『キャーーー! 賊などに! 民は守るーーーー!!』
ポニーテールの女性が、立ち上がり叫び、マルスに斬りかかる。マルスはかわしながら何回も投げ飛ばしている
『民を・・・・』
ポニーテールの女性が倒れ力無く倒れる
『ねぇ、グゼリオンス王国の非道教えてないの?』
マルスが伯爵を睨み聞く
『命だけは助けてくれ!!』
伯爵が泣きながら叫ぶ
『そう言った村人は、グゼリオンス王国はどうした?』
『村人などどうなっても良い!! 食われようとも構わない』
『クズ!!』
キリシアが怒りに伯爵の足に槍を叩き付ける
『ギャーーーーー!』
伯爵が叫び続けていると、キリシアがマルスの前に転がすと、マルスが回復魔法を使い回復させると、キリシアが容赦なく骨を砕いている
『マルス師匠、拘束終わりましたけど、お仕置き中ですか?』
メトリシアが真剣に聞く
『話を聞いてから、降伏認めるか、決めてね』
マルスが真剣に言うと、ポニーテールの女性に回復魔法を使い、目を覚まさせる
『賊めーー! 民は守る』
ポニーテールの女性が叫び武器を探している
『民を見殺しにしているのは、貴女達ですよ』
メトリシアが真剣に言う
『何を!! いきなり奇襲する卑怯ものが!!』
『何を言っても無駄だから、そろそろ事実を聞いてね』
マルスが笑顔で言うと、伯爵を見て回復させる
『降伏させてくれ!! 頼む』
伯爵が叫ぶ
『グゼリオンス王国の奴らは村人をどうしている?』
マルスが笑顔で聞く
『知るか! 従魔に食われようとも知るか!!』
伯爵が叫ぶ
『従魔にね・・・知っていて、助けないんだね』
キリシアが睨みながら言う
『領内じゃ無ければ、どうなろうと知ったことか!』
伯爵が大声で叫ぶ
『お父様!! 何故!! どうして!!』
ポニーテールの女性が叫ぶ
『公爵が国王になれば、領地も広がり、我らの利益になる!! その為の犠牲などどうでも良い』
伯爵が大声で叫ぶ
『うそ・・・うそよーーーーー!!』
ポニーテールの女性が叫び泣き始める
『クズ!! 最低のクズ! お仕置き追加』
キリシアが大声で怒鳴る
『降伏条件は?』
メトリシアが真剣に聞く
『グゼリオンス王国には、村人百人くれてやったから、同じでどうだ!』
伯爵が大声で言う
『え? 村人百人・・・どうなるか、知っていて差し出したの?』
メトリシアが驚いて呟く
『食われようと知ったことか!!』
伯爵が大声で言う
『お父様ーーーーー!! 民を見殺しに!! 許せないーーーー!!』
ポニーテールの女性が叫び、伯爵を殴ろうとすると、マルスが腕を掴み押さえる
『メトリシア・クライドルト第2王女として、認めます。 重罰が下ると思いなさい!! 最初の罰は、全員からのお仕置きの刑です』
メトリシアが怒りを込めて言う
『ヒィーーーーー!! 降伏した者に仕打ち許されないぞ!!』
伯爵が後退りしながら叫ぶ
『誰が許さないのですか? 所業を全ての住民に知らしめます。 その上で民に裁かせますか?』
メトリシアが睨みながら言うと、伯爵が恐怖に気絶する
『私は、何を守ろうと・・・民を守っていたのでは・・・』
ポニーテールの女性が泣きながら崩れ落ちている