ベラゼルドル国王
シルフィード号は、王城の裏に着陸する。マルスとメトリシアとヒストリアとリリシャとキリシアとフローネとケニスがシルフィード号を降りる
『英雄様、ベラゼルドル国王も待っています』
英雄騎士隊隊員が笑顔で言うと、騎士の案内で王宮内を案内で部屋に向かう
『リベリアの英雄様、援軍感謝します』
ベラゼルドルが緊張しながら言うと、メトリシアが笑顔で挨拶をしている
『グゼリオンス王国軍は、どのぐらい侵入してますか?』
メトリシアが真剣に聞く
『王都にほぼ全軍集まってきてました。理由は不明でした』
ベラゼルドルが緊張しながら言う
『公爵派が全部寝返っている事も解らないなんて・・・呑気ですね』
メトリシアが真剣に言う
『聞きましたが、本当でしょうか?』
ベラゼルドルが緊張しながら言う
『証人と証拠です』
メトリシアが笑顔で言うと、海軍の隊長が持っていた証拠と命令書と海軍の隊長を連れてこさせ、説明を始める。重臣達は青ざめて、聞いている
『外交も何も出来ない』
ベラゼルドルが泣きそうな声で言う
『先に逃げ出した者達が全員寝返っていたなんて・・・負け確定の戦いなんて』
重臣達が呟き始める
『リベリアの英雄様は何故こちらに?』
ベラゼルドルが緊張しながら聞く
『村人をエサなんて言う、愚か者は許さないですね』
リリシャが微笑みながら言うと、ベラゼルドルの顔から血の気が引いていく
(怖い・・・あの目、嫌だ)
『リベリアとアーメルドを襲ってきたのに許すとでも?』
キリシアが睨みながら言う
『無理矢理魔物を従わせて襲うなんて、許さないですね!』
マルスが笑顔で言う
『クレシア御姉様の暗殺なんて、許すとでも?』
メトリシアが睨みながら言うと、ベラゼルドルが
玉座が滑り落ちて、気を失っている
『陛下!! 大丈夫ですか!!』
重臣達が慌てて介抱をしている
『すまない・・・』
ベラゼルドルが青ざめながら言う
『グゼリオンス王国軍の居場所を調べておいてくださいね』
メトリシアが笑顔で言う
『解りました・・・え?まさか、潰しに向かうのですか?』
ベラゼルドルが驚いて言う
『お仕置きしてきますね! まずは、公爵からですね』
メトリシアが笑顔で言う
『え!まさか・・・』
『止めるなら、止めても良いですよ!覚悟が有るなら!』
メトリシアが笑顔で言う
『お好きにどうぞ・・・』
ベラゼルドルが青ざめながら言うと、重臣達が立ち尽くしている
(止めたら殺される!! ガベラス王国は蹂躙される! 怖い!!)
『最後にメリアとリリアとヒリアに何か仕掛けたら、仕掛けた人、全員潰しますね』
メトリシアが睨みながら言う
『え! 解りました・・・・』
ベラゼルドルが青ざめながら言う
『捕らえようとしたら、お仕置きに来ますね』
リリシャが睨みながら言う
『もももも勿論です・・・絶対に捕らえません!!』
ベラゼルドルが慌てて言う
『因みに、メリアが助けて欲しいと頼むから助けただけだから、感謝しておいてね』
マルスが笑顔で言う
『え!メリアが! もしメリアが頼まなかったら』
『グゼリオンス王国兵だけ潰して、ガベラス王国を救う気なんて無かったよ』
キリシアが笑いながら言う
『感謝して、祈っておいてくださいね』
メトリシアが笑いながら言う
『え! メリア・・・何故リベリアの英雄様にお願いが出来るだ!!』
ベラゼルドルが慌てて聞くと、重臣達が青ざめながら聞いている
『自分の屋敷で養っています。それと、レズオスに手を出さないでくださいね』
マルスが睨みながら言う
『レズオス! 何故!追放したが・・・レズオスの名まで』
『知らなかった方が良いかな?』
マルスが笑顔で言うと、フローネが呆れたように見ている
『え! 何故だ!』
ベラゼルドルが慌てて聞く
『知らない方が身のためだよ!特に重臣さん達はね』
マルスが重臣達を睨んで言うと、リリシャがベラゼルドルを睨んでいる
『聞かない事にします・・・』
ベラゼルドルが震えながら言う
『動ける兵士を公爵領と国境に向けて、出発準備しておいてくださいね! 2、3日お仕置きしたら、出発します』
メトリシアが笑顔で言うと、部屋を出てシルフィード号に戻る
『怖い・・・メリアに感謝しないと』
ベラゼルドルが呟く
『念を押されましたが、ヒリア様、メリア様、リリア様の罪を免除をしますか?』
重臣が真剣に聞く
『直ぐにするように・・・レズオスも免罪とするように・・・しなかったら怖い』
ベラゼルドルが真剣に言う
『畏まりました・・・元より罪なんて無いに等しいですから』
重臣が真剣に呟く
『王位継承権も、改めて与える方が良いと思います。英雄様の近くに居るなら、外交上絶対に必要です!クライドルト王国よりもリベリアの英雄様が最優先と思います』
重臣が真剣に言うと、全員同意している
『2度と戦いを見たくない! リベリアの英雄様の実力は1国の軍隊よりも強い・・・ガベラス王国軍は、何もしてない』
ベラゼルドルが真剣に言う
『それを言ったら、終わりです。レズオスを失ったのが、一番戦力低下に繋がっています』
『公爵派の思い通りか・・・内戦になるか』
『内戦にもならないとは思いますが、後始末大変です』
重臣が真剣に言うと、全員が顔を見合わせて、苦笑いしている
シルフィード号に戻る
『メトリシア、クレシアの暗殺計画が一番怒っていたんだね』
マルスが笑顔で聞く
『当たり前です!! 許す気にもなりません』
メトリシアが真剣に言う
『ヘルトはどうでも良かったんだね』
『え! ヘルト御兄様? 忘れてました』
メトリシアが真剣に呟く
『ヘルトも可哀想・・・少し同情しますね』
リリシャが笑いながら言う
『内緒にしてください!!』
メトリシアが真剣に言うと、みんな笑い出す
『この子達は・・・ガベラス王国を脅しすぎですね』
フローネが呆れたように言う
『手を出したら、本当に叩き潰すよ』
キリシアが笑顔で言う
『家族に手を出したら、消し飛ばします』
リリシャが笑顔で言う
『本当に手を出さないで欲しいですね』
フローネが微笑みながら言うと、みんな笑っている




