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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
15章 グゼリオンス王国と南の大陸
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クレゼオルドの町後編

警備隊隊員達が男達を拘束して、引き摺ってリリシャ達の所に連れていく

『マルス師匠、リリシャ師匠がもう始めています』

エビリアが真剣に言うと、岩に囲まれた中から男達の悲鳴が聞こえている

『キリシアは?』

『エミール姉さん達が行きましたので、お仕置きしています』

エビリアが遠くに見える魔道車を見ている

『しばらくかかるね・・・メトリシアとメリアとフローネ先生に先に相談するか・・・面倒になった』

マルスが真剣に言う

『面倒に?』

『ガベラス王国の公爵が寝返り、ガベラスが陥落の危機になっているから、早く行った方が良いからね』

マルスが真剣に言うと、シルフィード号に向かおうとする

『こいつらは?』

エビリアが見ながら聞く

『任せるよ、情報は聞き出してね』

マルスが笑顔で言いながら、歩いていくと、エビリアとクレスタが、嬉しそうに男達を見ている


シルフィード号に戻り、艦橋に向かう

『マルス、何か有りましたか?』

フローネが心配そうに聞く

『これなのですが、ガベラス王国に先に向かった方が良いと思います。それにメーレス王女様に確認して貰ってから、ヘルゼレス王国にも』

マルスが手紙を手渡すと、フローネとメトリシアが読む

『マルスが関わると、こうなるのですね・・・』

フローネが溜め息をしている

『ここは副団長に任せて、海軍に海上警備をさせます』

メトリシアが真剣に言う

『上陸したなら、グラノちゃん達が撃退してくれるから、安心だけど、南の2か国が陥落したら、北上してくるから、監視も必要かな?』

マルスが真剣に言う

『はい!副団長に走り回って貰います!』

メトリシアが真剣に言う

『メリアにも話した方が良いですよね?』

『事態の把握は必要です。元王女として、判断が必要になります』

フローネが真剣に言うと、メリアを呼んで詳細に説明をする


『マルス様、私には判断は出来ないですが、国民の為を思うなら、救って欲しいと思います・・・』

メリアが真剣に言う

『追放された国でも? 向かえば、拘束される可能性も有るけど』

マルスが真剣に言う

『シルフィード号から降りなければ、捕まりません』

メリアが真剣に言う

『そうですね。メリア、なるべく一緒に居ましょうね。リシリア、守ってあげてください』

フローネが微笑みながら言う

『はい!師匠』

リシリアが笑顔で言うと、メリアがマルスを見ている

『メリア、それで良いかな? 他の証拠探しとグラノちゃんに話してくるね』

マルスが笑顔で言うと、シルフィード号を降りて、グラノちゃんの所に向かう

『マルス様に守って欲しかった』

メリアがマルスの後ろ姿を見て呟く

『メリア、聞こえてますよ』

フローネが微笑みながら言うと、メリアが真っ赤になっているのを、メトリシアとヒストリアとリシリアが見て笑い始める


『グラノちゃんお待たせ』

マルスが笑顔で言う

『我が主、全員怯えている。あの氷漬けは怖い』

グラノちゃんが、氷漬けの従魔を見て言うと、周囲の魔獣達が少し震えている

『リリシャ怒っているからね。キマイラもエサだなんて言うから、悪いよね』

マルスがキマイラを見て言う

『主様が、どれだけ手加減をしてくれているのか、全員解ったと思う』

『周囲の警備は任せたね。あの従魔達も勿体無いから、食べたければ食べてね、多分南側の従魔から食べた方が良いかもしれないけど』

『肉食のもの達に、食べさせる』

グラノちゃんが言う

『ちょっと南側を確認したいから、背中に乗せてくれるかな? 残りは、ゆっくり警戒していてね』

マルスが笑顔で言うと、グラノちゃんが従魔達に言うと、従魔達は、寝転びながら、寛ぎながら、警戒している


グラノちゃんに乗って、南側の従魔達の所に向かう

『主様、歯向かう愚かさを見せ付けられました。あの数がただ蹂躙され、全員恐ろしさに動けずにいました』

グレベアが真剣に言う

『ゴーレム使ったのかな? あの程度なら、エミールの魔法で一撃で吹き飛ばせるかな? 』

マルスが笑顔で従魔の山を見ている

『冗談に聞こえない・・・主様』

『あの従魔で当面の食料にして良いからね、騎士が到着したら、捌いて、加工すれば長持ちするかな? ベア肉美味しいからね』

マルスが真剣に言う

『肉・・・食べないですよね』

グレベアが震えて言う

『ん? あーグレベアは食べないよ、友達でしょ』

マルスが笑顔で言う

『主様の手足のように働きます』

グレベアが震えながら言う

『周囲の警戒をお願いね!』

マルスが笑顔で言うと、これからの説明を始め、グレベアとグラノちゃんが納得して、従魔達を説得する


グラノちゃんに乗って、エミールの所に向かう

『主様・・・あれは』

グラノちゃんが立ち止まり言うと、視線の先には、キリシアが兵士をボコボコにして、弾き飛ばして、エレーヌが回復魔法を使っている姿が見える

『お仕置きだね、怖い?』

『人間は怖い』

グラノちゃん凝視しながら言う

『リリシャの方を先にするかな?』

マルスが真剣に言うとグラノちゃんはリリシャ達の方に歩き始め、立ち止まる

『あれは・・・怖い』

グラノちゃんが少し怯えて言う

『悲鳴が煩いね・・・パンシー使わないと!』

マルスが真剣に言う

『我が主、恐怖とはあのような事を言うのだな』

シリウスが思わず言う

『怒っていたからね、この町を消し飛ばさなかっただけ良いのかな?』

『本当にやりそうで怖い・・・』

『グラノちゃん怯えすぎだよ? みんなの所に戻ろうか? 終わりそうに無いからね』

マルスが微笑みながら聞くと、グラノちゃんは従魔達の元に向かう


騎士団が近付いてくると、マルスがグラノちゃんに乗って、出迎える

『英雄殿どうなってますか?』

副団長が真剣に聞く

『メトリシアが遅いと言いそうだよ! それと仕事あるから、早くやってね』

マルスが笑顔で言うと、騎士達が苦笑いする

『仕事・・・何をさせるつもりですか?』

副団長が不安そうに聞く

『先にゴーレムで殴り倒した奴を解体してね! みんなの食料だから、早くね』

マルスが笑顔で言うと、副団長を連れてシルフィード号の近くまで行く

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